『スターシードオラクルカード』を買ってみた
『ワークユアライト』で有名なレベッカ・キャンベルが新しいオラクルカードを出すというのは、去年のうちからチェックしていて、先取予約しようと思っていたのですが、気づけば7月です。一体、私は何をしていたのでしょうか。米アマゾンでは1月販売開始からすぐに売り切れてしまい、英アマゾンでオーダーしたのですが、新型コロナのおかげで到着がだいぶ遅れて、実際に手にするまでに1か月近くかかりました。
レベッカ・キャンベルは、日本ではあまりなじみがないかも知れませんが、インターネット界隈から名を馳せたイギリスのスピリチュアルティーチャーです。彼女のウェブサイトには、こう書かれています。
レベッカキャンベルは作家、神秘家、献身的なクリエイターにしてヴィジョナリーです。世界各地でワークショップを精力的に行い、人々に自分の魂と出会うような経験を提供しています。『ライトイズザニューブラック』や『ワークユアライトオラクル』など、数多くの書籍やオラクルデッキのベストセラー作家で(中略)、彼女の本とオラクルデッキは18か国語に翻訳されており、世界中のどこでも見つけることができます。 ―レベッカ・キャンベルウェブサイトより
私がメタ通を始めたのは2016年でしたが、インターネットの世界で新しい時代のライトワーカーたちが産声を上げていた頃でした。古い制約的なスピリチュアルの教えに颯爽と反旗を翻す人たちが新しい潮流を作ろうと立ち上がる中、レベッカは「光なら、とっくの昔にここにあるよ」という感じで、とても共感したのを覚えています。
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ではおもむろに、『スターシードオラクル』ボックスオープン
早速、デッキを見ていきましょう。アートワークは、前作『ワークユアライト』と同じダニエル・ノエルが手掛けています。ダニエルという名前は男性のように聞こえますが、彼女は女性です。マニッシュな名前を女の子につけるのがちょっと格好いいんですよ。
こちらがデッキ。見るからにかわいいですね。
今作の目玉のひとつとして、凝った作りの箱があります。箱を開けると、さらにテンションが上昇します。
カードの裏は、透明感あるデザインが描かれています。カードはマット仕上げなので、手触りもいいです。つるつるしたカードっぽさも、いかにも厚紙な感じもない。
カードをランダムに並べて見ると、こんな感じです。ガーリー全開ですね。
実際にリーディングをしてみた
では、この『スターシードオラクル』を使って、リーディングをしてみましょう。メタ通を通じてここにつながっているみなさんに伝えたいメッセージを、宇宙に聞いてみました。
通常、私はオラクルカードは4枚引きします。単純に「過去」・「現在」・「未来」・「アドバイス」と考えることも出来ますが、現在(もしくはすでに過ぎつつある状況)から未来に変容していくプロセスとメッセージを見ます。
カードを引くと、とても興味深い結果になりました。
まず、気になるのが、左端にあるカードです。あれだけ可愛らしいカードが揃っているのに、よりよってこれは一体何だと。「パースペクティブ(視野)」というカードで、ブックレットを見ると、「一歩下がって、より大きな視点から人生を眺めてください。”自分vs彼ら”という視点で物事を考えないでください」、「今と言う時は、あなたの人生で息継ぎをしているようなタイミングです」などのメッセージがあります。
2枚目は、「チャイルド・オブ・ザ・コスモス(宇宙の子ども)」です。ブックレットには「すべての生命を司る神秘的な力があり、宇宙の知性はいつ花が咲き、海が満ち、季節が過ぎ去るかを知っています」「この力に逆らうのは、サレンダーするより難しいです」「細胞のひとつひとつにその知性が宿っていることを思い出すために、あなたはここにやって来ています」と書かれています。宇宙の知性は自分の中にあるというパワフルな宣言であると同時に、過ぎ去っていく状況に抗わず、手放してしまう方が宇宙のフロウに乗れることを伝えています。
3枚目のカードは、「クラックオープン(自分の殻を破る)」。カードのメッセージをブックレットに見ると「世界の重さに、あなたの優しいスピリットをつぶさせないでください」「圧力を招き入れ、受け入れてください。ダイヤモンドもそのように結晶します」、「あなたが経験した悲劇や喪失、悲しみが、あなたのために起きたかも知れない可能性に心を開いてください」など、どん底っぽい感じのが多いです。でも、「あなたを落ち込ませる理由を祝福してください。それがあったがために、あなたは殻を破り、あるがままの自分を開くことになるからです。そして世界は、あなたを待ち続けています」。変容のカードですね。
4枚目は、「ウェイトオブザワールド(世界の重圧)」です。「背負う必要がない重圧は無理して背負うことはない」と、宇宙は伝えています。甲斐のない努力を続けて疲弊してしまうより、「新しい洞察を得られることや、あなたのエネルギーを養うことをしてください」と書かれています。私たちは、何か重圧を背負ってしまっているんでしょうね。
以上、4枚のカードは、現状、私たちがひょっとして自分で思うよりもタフな状況にいるかも知れないことを伝えています。特に最初のカードに描かれた真っ暗な宇宙空間は、魂の闇夜でもあり、プラマイゼロポイントを表す真空、ヴォイドでもあります。しかし、完全無欠の闇ではなく、カードの中心には青く輝く美しい地球が描かれています。どんな闇夜でも、私たちは決して自分の中の光を失うことはないのです。そして2枚目のカードに支配的なブルーという色は、知性や信頼や忠誠心を象徴すると共に、痛みを表す色でもあります。夜が明ける直前に、うっすら明るくなってきた空の色とも言えますね。
3枚目のカードからは、祝福に満ちた優しい色合いになります。つまり、現状どれほどしんどくても、今が谷底であり、ここから上向きになっていくのは間違いないです。けれども、もし今、流れに逆らおうとして苦しんでいるなら、むしろ流されてしまった方が、むしろ、ちょっと溺れているくらいでも大丈夫です。結局のところ人生とは、不必要なものを手放し、新しいエネルギーを備えて収穫を手にする一連のサイクルです。そのようなサイクルは、宇宙を司るメタフィジカルな法則でもあります。
長い目で見れば、誰にでもいい時と悪い時の両方があり、誰かが自分より勝っているなんてないんですよ。みんな同じ、ただのスピリットです。こんな時だからこそ、普段より愛とリラックス多めで行きましょう。
カードを使った感想
レベッカ・キャンベルの前作『ワークユアライト』は、米アマゾンで、なんと1800件以上ものレビューの9割近くから5つ星を獲得しています。オラクルカード界においては、ドリーン・ヴァ―チュー、コレット・バロン・リードに続く、大ベストセラー作家の誕生と言っていいと思います。ライトワーカーやスターシードの世界観が好きな人はもちろん、スピリチュアルの旅路にある人に普遍的なアドバイスが多く入っていますし、アートワークも流行りのインディーズ系エッセンスをぎゅっと詰まっています。今時のスピリチュアル家族なら、一家に一台、あって損はないデッキのひとつです。
そして今回の『スターシードオラクル』も、前作同様の路線を辿っているのですが、名前の通り、スターシードにフォーカスして作られています。それがあってか、私がこう言うのも何ですけど、前作と比べてニューエイジ感が1.5倍増しくらいになっているんですよね。カードの絵柄とキーワードを初見しただけでは、メッセージがピンと来ないものもあり、ブックレットを読み込まないことには、使い勝手があまりよくない気がします。よく読めば、スピリチュアルの成長にフォーカスして作られていることが分かります。だからこそ、熱狂的な彼女のファンには受けるのでしょうね。
ブックレットに書かれたメッセージも、カードそれ自体と同様、クリスタルのような研ぎ澄まされたバイブレーションがあります。それが逆に、ふわっとし過ぎてて使いにくいと言う人もいると思います。特にタロットカード使いの人はそうでしょうね。けれども、あくまでスターシード向けのオラクルカードということを踏まえれば、スターシード的世界観に興味のある人には絶対的におすすめですし、宇宙の故郷が懐かしい人、地球が辛くてやってられない人、宇宙人過ぎて困っている人は、今すぐチェックしてみましょう。
カードを使う度に、宇宙のエネルギーがチャージされるのを感じると思いますよ。