ソウルメイトは顔が似る　

家族の顔が似るのは、遺伝以外の理由もある

長く一緒にいるカップルは、外見が似るという研究がある。1987年発表の古いものだけれど、それにはこう書かれている。

この研究は、長期間一緒に住んでいる人々の顔の特徴が物理的に類似して成長するかどうかについて調べたものです。結婚してから25年後のカップルの写真と、結婚当初の写真を比べ、そこに身体的な類似が見受けられるかを判断する試みを行いました。25年間連れ添った後、見かけの類似性が実際に増加していることを示しました。さらに、類似性の増加は、報告された夫婦の幸福の増加とも関連していました。

このような現象が起きることの科学的な説明としては、感情表現は顔の筋肉と血管と連動しているので、特定の感情を習慣的に経験することで、顔の特徴が物理的に似るというものだった。家族や親族の顔が似ているのも、単に一般的な遺伝子の問題ではなく、長期に渡って関係を持ち、感情を共有することで起きる可能性があるとのことだ。

また、その他にも家族やカップルの見た目が似てくる理由として、一方が他方のジェスチャーやしぐさ、口癖を無意識のうちに真似てしまう、ミラーリングと呼ばれる現象や、食事・生活習慣などがあるそうだ。

ソウルメイトは顔が似る

いわゆるソウルメイトやツインフレームのカップルは、見た目が似るとよく言われる。元々は他人同士だから遺伝子を共有しているわけでもないのに、二人並べば、双子か兄弟姉妹のように見えるのだそうだ。先ほどの研究に照らせば、感情やしぐさ共有することで、顔の表情が似るのだろうけど、仲のよいカップルは、その中身、つまり魂の色やバイブレーションがよく似ていると私も思う。それはたとえば、形を持たない星雲のような光のエネルギーを、大きさや素材の違う２つの箱に入れたけど、中から漏れて来るのはまったく同じ色の輝き。そんな感じだ。

私はカップル評論家ではないので、詳しく調べている訳ではないけど、別れてしまうカップルを見て、納得することはよくある。ああ、これは仕方ない。箱の中の光が、あまりにも違うからだ。

しかし、似ているからと言って、うまくいくとは限らない。光は似ているけど、片方がより洗練されていて、もう片方が発展途上だと、歩調が合わなくなりやすい。片方が支配的で、もう片方が自分を犠牲にしてしまうときは、エネルギーの中のブロックの凹凸が磁石みたいにくっついているみたいに感じる。

スピリチュアルなルッキズム

外見を重視する偏見を指す「ルッキズム」という言葉がある。古い価値観に基づく外見の「良し悪し」によって、人の優劣をつけるのは、そりゃ批判されて当然だと私は思う。

人は見た目が大事だと言うけれど、外見にだまされることもある。相手の外見から自分と同じ匂いを感じるのと、そこに自分の憧れや恐れを投影するのはまったく違う。

いわゆる見た目それ自体よりも、何がそこに現れているかのほうが大事だ。スピリチュアル的には、人を見るとは、その人の魂を見ることだ。自分はオフにして、眼を通じて相手とつながると、その人の中にどんな感情やブロック、そして可能性があるのかが分かる。怒りや悲しみ、おごり、支配欲、未熟さなどの人間らしい感情は、表情に現れやすい。アンバランスな自己愛や承認欲求を抱えていると、それは顔全体にスモークのようにかかる。愛や慈しみは、むしろオーラに現れる。聡明さと智慧は、眼の中にある。眼は、魂の入り口だ。

私の個人的な好みから言えば、オーラの色を読むのは、ある意味、ハッタリであって、それほど重要ではない。バイブレーションを、色に置き換えて説明しているだけなのだ。けれども、自分の色が知りたい人に色を伝えると、とても喜ばれる。もちろん、色を特定のバイブレーションを表すシンボルとして、あらゆる情報を引き出す人もいるだろう。

家族やカップルが似て来るのは、自分でいることにリラックスできる相手と過ごすと、お互いのエネルギーが開くせいもあると思う。そういう人たちの「そっくり」ぶりを見るにつけ、肉体とはエネルギーの周りを覆う粘土のようなものだと感じる。

ペットが家族に似ていることも非常によくある。私たちは普段考える以上に、お互いに共鳴し合うエネルギー的存在なのかも知れない。