コンテンツへスキップ

引き寄せの法則で考える アンチを引き寄せる理由

Spread the love

アンチの定義

インターネットの世界では、アンチという言葉を目にすることがあります。日本語では、主に『特定の個人やグループに対して批判的で、その言動を観察し、揶揄する人たち』を意味します。アンチという言葉の語源は、英語で「反~」「抗~」を意味する接頭語antiです。これは必ずしも日本語のアンチと同じ意味を持ちません。これに該当するのはヘイターhater(憎む人)で、相手に対する激しい憎悪から攻撃な言動を取る人、否定的な意見ばかり述べる人、批判をする相手を見下す人など、より広い意味を含みます。

ただし、ある意見や言動に異を唱える人をすべてアンチと呼ぶのは語弊がありますよね。この言葉は定義があいまいで、受け取る側の視点によっても変わってしまいます。アンチと呼ばれる人の中には、自分の信念やモラルに反する人に正論を伝えただけだと考える人や、本当はファンであり、相手のことを思ってアドバイスしていると考える人もいます。

厳密には、相手の意図や気持ちを汲まずパーソナリティを否定したり、全体的な文脈を眺めず、短所だけを取り上げて感情的に攻撃することなどが、その特徴として挙げられるでしょうね。

「冷静でいよう、どうせヘイターは止められない」

 

・・・・・・・・

人が他人を嫌う理由

ソーシャルメディアの中では、いわゆるアンチによる炎上と呼ばれる現象があります。アンチがいるのは有名人の証拠だと言われることもありますね。同様に、ビジネスの世界では、アンチがつくのは、その人が成功して他人よりお金を稼いでいるサインだと言われます。

人が他人を嫌うのは、いくつかの理由が考えられます。

1.自分を脅かす存在への敵意

人間には自分を守る自衛機能が備わっていて、自分が特別で優れた存在であることを確認できると安心します。私たちは子どもの頃から自分と他者を比較するよう様々な形で訓練されていますから、自分より下だと思える人を見て安心する一方で、自分の信念やモラル、存在価値を脅かす人やグループを排除したり、憎む傾向があります。

2.理解できないものへの嫌悪

自分の価値観や、自分の属する共同体の規範や秩序を越えたり、自分の望みとは違う見た目や行動をした場合などに、その人は常識または教養がないと一方的に判断し、嫌悪することがあります。特に人種間や異文化間において顕著です。

3.自分の抱える問題の原因と責任を転嫁する時

職場での問題や人間関係の対立などの問題がある時、または自分の願望が満たされていないと感じる時、直接、自分から問題解決に取り組む代わりに、他人に原因を求め、責任転嫁や非難することにエネルギーを注ぐことがあります。

4.憎しみの生む”つながり”を求める時

職場の上司の愚痴を言い合うと、仲間同士の連帯感が強まると言われます。現代は、家族や地域共同体の絆が弱まっている上に、人々の趣味や好みも細分化し、居場所を探すのが難しい時代ですが、けれども皮肉なことに、共通の誰かを憎むことで、同じような思いを抱く人たちと強い連帯感を持つことができます。

「アンチが向ける憎しみは、良心よりもプライドから生まれる」

 

・・・・・・・・・

憎しみの分析

『引き寄せの法則』で有名なエイブラハム・ヒックスは、私たちの持つ一般的な感情のエネルギーを、バイブレーションの高いものから低いものに分けて説明しています。『感情のガイドスケール』と呼ばれる下の図です。

この図で見ると、ポジティブな感情はシンプルで分類が少なく、ネガティブな感情は複雑に絡まりあっているように見えます。憎しみや怒りという感情は、下降スパイラルのやや真ん中より下に位置し、それより下の層には、嫉妬・無価値感・被害者意識などがあります。

ここから言えるのは、怒りや憎しみの背後には、嫉妬、自尊心の低さや無価値感があるということです。自分の尊厳を傷けられたら、怒りや憎しみとして上昇させるか、そこからさらに下降すれば無力や絶望に至ります。

アンチが特定の人々に攻撃的になるのは、それにより自尊心を満たし、彼ら自身の存在意義を勝ち取りたいがためのことだと言えるかも知れません。

・・・・・・・・・・

引き寄せの法則で考える アンチを引き寄せる理由

引き寄せの法則では、この宇宙のすべては、エネルギー的に同質のものを引き寄せると言われます。あなたが豊かさを引き寄せたければ、あなた自身が豊かさのバイブレーションを放つ必要があり、その逆もまた然りです。

この法則に従えば、アンチからの攻撃を受けるのは、あなたがエネルギー的に彼らを「攻撃」したからだと言うことができます。先ほどの『感情のガイドスケール』に従えば、復讐の感情が生まれるのは、自尊心が傷つき、憎しみや怒りが生まれた結果です。あなたの「攻撃」に、敵意はなかったかも知れません。もっと言えば、あなたの側には何の意図もないのに、彼らの方で、自分の大切にしているものを「攻撃」されたと受け取った可能性もあるということです。

引き寄せの法則は、潜在意識の中にある感情や思考のエネルギーに大きく左右されます。顕在意識は認識していなくても、無意識のうちに特定の個人やグループを拒絶し、否定的な態度を取ったり、彼らの存在価値を傷つけ、暗に排除するような言動をしていたなら、それに反応する人が出て来るのも不思議ではありません。彼らの方でも、ほぼ無意識にあなたの言動が鼻につき、それにチクリとやりたくなっているのかも知れません。

とは言え、「思考が現実をつくる」という言葉の意味は、私たちが目の前のすべての現実を作っているということではありません。私たちの見方や反応次第で、経験の受け取り方が変わるということです。アンチに何を言われようと、まったく気にせず自分の道を行く人もいますよね。

 

・・・・・・・・

スピリチュアル的に、アンチの顕在化はなぜ起きているか

インターネットの発達した現代では、アンチにまつわるニュースを見ることも多くなりました。スピリチュアルの見地から、なぜこのような現象が起きているかと言うと、これはとりもなおさず、地球と人類の浄化という大きな流れの一環です。感情を癒すためには、傷の在処を知る必要があります。

怒りや憎しみという感情自体は、人間の本質的なもので、昔と比べて大きな変化がある訳でははないと思います。現代が異なるのは、テクノロジーの進化によって時間と空間の隔たりが狭まって、思いついたことをアウトプットするまでの時間と距離も、非常に短くなっているところです。そして情報は、インターネットを通じて拡散します。スピリチュアルの世界で、向こう側とこちら側を隔てるヴェールが希薄化し、隠れた感情や真実がどんどん明るみになる時代と言われる所以です。

一連の現象はすべて、私たちに自分の考え方や感情を見直す機会を与えてくれます。自分の幸せのためには何を取捨選択すべきか、そして人々の中の孤独や不満をどう癒せるかを考えることもできます。

怒りや憎しみ、孤独は、誰もが抱えうる感情ですが、説き伏せて手放せるものではありません。感情のヒーリングには、傷に寄り添い、共感し、抱え込んだエネルギーを解放する必要があります。アンチでいることが、彼らにとってなんらかのヒーリングになっているのが、現代の抱える皮肉だと思います。

 


スピリチュアルコミュニティ的には、毎度ながらですが、愛と光、癒しの祈りを送ることが、即日実行できることです。それが何の役に立つんだと、ぶっこまれそうですけどね。

「引き寄せの法則で考える アンチを引き寄せる理由」への5件のフィードバック

  1. ムッチと仙人

    すぐにできること。意識に光を
    ひろげる。私たちは自然だから荒れくるったり静まったり
    この速まった世界で、それぞれの浄化を

  2. 以前は、対立する人たちが多くて。。。その方たちに、愛と光、癒しの祈りを送るなんて気持ちにはなれませんでした。

    波長同通の法則なんて言いますが、私自身の出す波動が変化したからでしょうか? 自分の元に引き寄せられてくる人たちに変化が起きています。

    一様に正直で優しい人たちばかりと繋がるようになりました。それ以外の方たちとは自動的にカットされていっているようです。

    正直で優しい。中には口下手や素朴な方たちもいますが、愛や光。癒しの祈りを送ると、すぐに、愛と光。癒しが返ってきます。とても心地よいです。

  3. 学びも教えも、出来事や現象や結果から自分自身が汲み取るものであって、
    そもそも他人に学びを与えたり教えを説いたりっていうもんじゃないんじゃないかなって気もします。

    感覚と感覚を触れ合わせる時や自分の気持ちを主張する時は、自分の軸を持つことは大事だけれど、「伝わるといいな」的なスタンスがいいのかなと。

    伝わるというのが権利や強引な圧力じゃなく「願い」なら、熱量を伴っても強いエネルギーでも、誰かを傷つける刃になることは減らせる気がします。

    自分自身のそういう人を不用意に傷つけてしまう部分も、汲み取って変わったり変えたりしていけたらいいなと思います。

    めたさんありがとうございます。
    ご体調、お大事になさってください。

  4. 力で立ち向かわない。柳のようなたおやかさ。
    メタさんの愛ある姿勢に勇気もらっています!

  5. メタさんお元気ですか?

    職場にいるどうしても許せない人。愛と光をなんて無理。。。離れてなるべく関わらないようにするのが精一杯。この人に対してのアンチになってしまいそうです。いや、なってるな。
    自分の未熟さを痛感します。
    今まで何人かの合わない人達とは愛を持って接したらその後うまくいった経験があるのだけど、この人は無理そう。平常心を心掛けるようにします。
    こういう内容の記事が出ると改めて考えられるからありがたいです。
    心配がこの位置にある事にちょっとびっくり。入っていてももっと上かと思ったので。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です