スピリチュアル界の大事件?
ドリーン・バーチュー氏は、日米スピリチュアル界に大きな功績を残した人として有名です。彼女の著作は多岐にわたり、大天使、アセンデッドマスター、インディゴ/レインボー/クリスタルチルドレン、ユニコーン、妖精、マーメイドなど、古くからあるスピリチュアルの教えを、とても優しく、分かりやすく、身近なものに書き換えたのは、みなさんもご存知だと思います。彼女の存在なくして、日本のスピリチュアルムーブメントはここまで発展しなかったとすら感じます。
しかし、そんなドリーンは、昨年、彼女の前にイエス・キリストが現れたことをきっかけにキリスト教に転向し、さらに今後、聖書の教えに反することは一切やらないとして、以下の事項を公表しました。
- 聖書では未来を占ったり、予言をすることが禁じられているため、そのためのツールとなるタロットカード/オラクルカードから、彼女の名前を外すこと。
- イエス・キリストを神の子ではなく、アセンデッドマスターとする書籍やカードは廃盤にすること。
- 今後は、キリスト教の教えに沿う活動のみを行うこと
詳しい成り行きと説明は、動画を見てください。
海外の人たちは、どう眺めている?
さて、この”オラクルカード卒業事件”に対し、海外の人たちはどのような反応をしたのか、ざっと眺めてみたところ、ドリーンや彼女の著作との向き合い方によって、いくつかパターンがありました。
- タロット/オラクルカードリーダーは、彼女の発言に遺憾の意を述べる。
- キリスト教の人は、彼女の転向をほめたたえる。
- もともと彼女を肯定的に思ってない人は、彼女のゴシップで盛り上がる。
- 特に熱心なファンではない人は、いたって冷静。
- 熱心なファンの人は、ショックを受けつつも、彼女の道を尊重する。
2~4の人たちは、この件については部外者と言えますけど、彼女の著作やカードに親しんできた人や、ファンだった人たちは、やっぱりショックですよね。
アメリカのキリスト教について
今回の話を理解するために、アメリカのキリスト教事情について触れておきましょう。
アメリカでは、多くの人がキリスト教の家庭に生まれますが、熱心な信仰の対象というよりは、日常生活における儀礼やしきたりとして、取り組むことが多いようです。ちょうど日本人が「実家は仏教だけど、自分は仏教徒ではない」と考えるのと同じ現象が、アメリカのキリスト教にも見られるわけです。向き合い方がカジュアルな分、伝統儀礼の宗教色も、さほど強くありません。家族で過ごすと言われるクリスマスも、やはり日本と同じように、年末商戦やバーゲンセールの時期と見る人も少なくありません。
そんな中、ドリーンがわざわざキリスト教しかやらないと表明したのは、異例の出来事です。
キリスト教と言っても、いくつもの流派があり、教えや考え方が少しずつ違います。オープンな価値観を持つ流派もあれば、同性愛を認めなかったり、ビッグバンや進化論を否定するなど、厳格な流派もあります。
今回、ドリーンが転向したのは、カード占いや異教の神/女神を認めない、ハードコアな流派だったので、もちろん大論争を巻き起こしました。
海外の反応
ドリーンの転向に関して、海外のファンおよび、スピリチュアル界がどんな反応をしているか見てみましょう。
まず最初は、ドリーンが自分を救ってくれたというエンジェルカードリーダーの話を聞いてみましょう。
「ドリーン・バーチューは、僕にとってはスピリチュアルな育ての親であり、信頼できる友人で、彼女は僕に多くのことを教えてくれました。今回、彼女は自分の真実に生きることを決意しましたが、そのことで僕らを悲しませたいとは思っていないはずです。スピリチュアルな家族であり、友人として、今は悲しみに暮れていますが、僕も必ず元気になります」
次は、占星術やカードリーダーとして、ドリーンに接してきたという彼女の話を聞きましょう。ドリーンの作品からは多くのインスピレーションを受けたそうで、今回の彼女の決断を残念がっていました。
「この2つは、私のお気に入りのオラクルカードです。これから彼女の作品を買う機会はなくなるけど、彼女の選んだ道なら、それでいいと思う。私自身は彼女の気持ちを理解することはできないけど、だからといって作品を否定することはない。それは別のものだと思う」
次は、その名もサイキック・ボブという、エスパー伊東みたいな名前の彼です。ドリーンの認定するエンジェルリーダーという資格を持つ立場として、今回の彼女の決断には疑問を呈しつつも、全体的にはとても温かいトーンで、この件に関わる全ての人たちを励ますようなメッセージになっています。
「この件に関して、現在、まるで母親に見捨てられた子どものような気分を味わっている人たちが多くいると思うと、私もつらいです。ドリーンは決して、自分の道が正しくて、みんなは間違っていると言いたいわけではないと思います。彼女はただ、自分の進む道にわくわくしているだけなのです。結果的に、彼女がこれまでの道を否定したことは悲しいですが、彼女の作品が私たちの人生を変えたという、その事実に代わりはありません」
次は、スピリチュアルティーチャーの立場からの意見。ドリーンの行動が、自分のファンやフォロアーを否定し、傷つける結果に終わってしまったことは問題だとしつつも、こう語っています。
「彼女は、あなたを傷つけたかもしれません。でも、どうか彼女をジャッジしないでください。もしドリーンがジーザスと素晴らしい経験をして、自分を変える必要を感じたなら、それが彼女にとってのコーリング(※アウェイクニングや魂の目的への呼び声)だったからです。スピリチュアルの道のりは、結局はティーチャーやグルの後を追うことではなく、自分の足で歩む道のりなのです」
占星術師から見ると、ドリーンの世代は、今の世代よりも伝統や古い価値との結びつきが強く、これが彼女のスピリチュアル・アウェイクニングなのではないかと示唆します。
「僕たちは人生の中で長い時間を費やして、最善の自分が現れるよう準備を整える。すべては神聖な計画の一部であり、ベストのタイミングで行わる。僕も自分のスピリチュアル・アウェイクニングで、似たような経験をした。それまでの自分の古い状況に、急に価値をまったく見出せなくなってしまったんだ。今回の出来事も、僕らにとってはスピリチュアルの道の一部だ。アウェイクニングでは、自分のコアを揺さぶられ、辿って来た道の価値を疑いたくなるような経験が必ず伴う。でも、自分の中の真実を信じてほしい。彼女には彼女の道がある。だからと言って、君が自分の力を損なうわけじゃない。君はライトワーカーであり、自らのギフトを持つパワフルなスピリットなんだ」
スピリチュアルコミュニティからドリーンへの愛が伝わってくるコメントばかりでしたね。ショッキングな転向は、アウェイクニングの道につきものです。ジョン・レノンも、後年ビートルズを否定していますし、ボブ・マーリーだって、晩年にはラスタファリからキリスト教に改宗しています。分かっちゃいるものの、切ないですね。みなさんは、どう感じましたか?
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いつも楽しく拝読しております(^-^)。
この話初めて知ってちょっと驚きました!
一緒にするのは違うかもですけど、私はなんだか小室さんの引退と印象がカブって、次に行かねばならない時って誰にも等しくやってくるんだな〜思いました。
いろんな人がシフトを迎えている感じはしますよね。新しいドアが開いたら、もう行くっきゃないんだと思います。
数年前に良くない取り巻きが付いてしまっていると聞いたことがありました。
全く別人のように感じました。
進む人ばかりでは無く、後退する人もいるのですね。
それもまた良しなんでしょうね。
そうなんですかー。どっちが前でどっちが後ろなのかは、私には分かりませんが、やっぱり残念ですよね。
行くっきゃ、ないんでしょうねぇ。新しいドアって、目の前に突然現れるのかなぁ?とか、ドアに続く道が開けるのかなぁ?そうだとしたらどんな道なのかなぁ??とか考えて、ワクワクしてしまいました(笑)。
ドリーン・バーチューさんご自身にとってどうこうというより、ドリーンさんに頼ってる人達が揺さぶられる動きなのかな?と思いました。もっとポイントを自分に持ってくるというか…。
彼女が新しいスタイルになっても、今までの彼女のスタイルは燦然と輝いてる氣がします。
The Spirit Scienceのスティーブ氏も、イエスに出会いスピ系の活動をやめてしまいましたね。キリスト教の中にはニューエイジ系を悪魔崇拝とする人もいますし、女神、マリア崇拝もそうなのです。占いも悪魔的行為だそうです。ドリーンのカードのコンセプトに異論を唱える人もいたことでしょう。黙示録の予言が現実となる日が近いと言われています。悪魔に荷担した人間はあの世で苦しみ続けるそうなのですから。一方、ドリーンやスティーブの出会ったイエスは偽物だと主張する人もいる。もう何が正しいかなんてわかりません。ただ今を生きるのみですね。
だからスピリットサイエンス、一時期トラブってたんですね。いいサイトなのに。
たしかに燦然と輝いていますね!
バシャールも『誰が何を言っているか』より、『そのメッセージを自分がどう感じ、どう反応するか』が大事だと言っていたような気がするのですが、自分がクリエーターである世界を生きていることを忘れなければ大丈夫かなと思います
自分の創造を尊重するようにドリーンの創造を尊重したいです
>自分の創造を尊重するようにドリーンの創造を尊重したいです
本当にそうですね!
こんばんは。いつも楽しく拝見しています。
私はアプリ版のカードをいくつかもっているのですが、そのアプリでは今回の「ドリーン・バーチューのオラクルカード卒業」に関して全くアナウンスがなかったので、全然知りませんでした。
なんか色んな人に色んなシフトが起こっているように思います。
何が正しいとか間違っているとかは、誰にもわからないことですが、ドリーン・バーチューさんの功績は素晴らしいと思います。
>何が正しいとか間違っているとかは、誰にもわからないことですが、ドリーン・バーチューさんの功績は素晴らしいと思います。
私もそう思います!!
なお、彼女のこれまでの作品の扱いについて、現状、ヘイハウスはエンジェルタロットカードも扱っていました。ドリーンのサイトでは、エンジェルセラピーのオンライン講座も継続していますが、内容が「旧約聖書の天使」とかになっていて、ちょっとびっくりしました。
https://www.angeltherapy.com/events
ライトワークスは、また別の動きをするんでしょうかね。
彼女は人種差別的な思想を持っているそうですね
それはそれでいいですが、古い原理主義的な宗教に回帰しているところとあわせるとあまりポジティブな方向に進んでいないようにもみえます
とんだお節介でした ha ha
全然おせっかいじゃないですよ^^
いろんな考え方がありますから、意見はいろいろあった方がいいです。お菓子作りの材料屋さんなんて、素敵ですね。
人としての残りの人生経験にこの世界ならではの不自由さをもう一度経験することにしたのかなーと私は思いました。今までたくさん光の仕事をして沢山の人を本来の世界に導いて、色んな解放も終わって決めてきたことほとんど終わらせちゃったような人なんでしょうから、不自由さに飽きたらいつだってすぐ5次元に戻れそうだし。笑
ここがゴールって訳でもなくて、みんないつでも旅の途中ですからね。