憑依現象はあるのか?
つい先日いただいた質問に、「本人に自覚のないまま、人間に悪いスピリットが取り憑いてしまうことはあるのか?」という内容がありました。
結論から先に言えば「そのような現象はある」と考える派と、「ない」と考える派がいます。
ある派の歴史は古く、シャーマニズム、ペイガニズム、キリスト教、霊媒など、スピリチュアル界では圧倒的多数です。大昔なら、病気はほぼ全て憑依現象でしたし、また現代でも、悪い人は、悪いETに体や意識を乗っ取られて悪事を働いているという説があります。
一方、ない派の人の意見は、もっと正確に言えば、「ダークなスピリットがいても、フォーカスしなければ、いないも同然」となります。
「フォーカスによって結果が変わる」という考えは、量子物理学の理論とも重なりますから、ない派の意見は、ある派に比べたらずっと新しいものですが、少数派です。
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憑依現象ある派の考え
これはエリックに聞くのが早そうです。
母: 悪霊が憑依することってあるの?
エリック: ああ、あるよ。でもさ、覚えておいて欲しいんだけど、良い悪いはないんだよ。ただ、あるってだけだ。
母: うん。
エリック: 僕らにとって、魂は魂なんだ。僕らは、そいつがハッピーどうか、悲しいどうか、いい奴とかネガティブな奴とか、そういうジャッジはしないんだよ。
母: そうだよね。
エリック: 地球では、そういう認識があるし、それで何かを定義したり、推し量ったりするでしょ。でも僕らからすれば、それは善良さのグラデーションであり、光のグラデーションなんだ。
母: そういうのも魂の進化の一部ってこと?
エリック: そうなんだ。エンティティも、人も、光を持たない者は存在しないんだよ。たとえ”悪霊”であってもそうだ。光を持たないってことは、存在しないってことだから。
母: でも彼らは悪さをするんでしょ?
エリック: そうだね。やりたいことは何でもできる。
母: どうやって?
エリック: うん。まずね、悪さをされてしまう人と言うのは、彼らに隙を見せてしまうんだ。そういう”間違い”をしてしまう人は多いよ。たとえば、どこかの家に行って、そこで鳥肌が立ったりすると、余計に悪ノリして「面白いな。もっとやってみろ」とか。
母: ダークなエンティティを引き寄せてしまうってこと?
エリック: うん。別に自分から招き入れてる訳じゃなくても、ドアを開けて、彼らが入れるスペースを見せてしまう。そうすると、ダークなスピリットも、自分たちの特徴をその人に投影するんだよ。
Nasty Evil Things in Channeling Erik
ダークな存在も、光のグラデーションだと言うあたりが、いかにもエリックチームの話っぽいですね。
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憑依現象ない派の考え
ない派の意見の代表は、バシャールです。
あなたたちの惑星の文学や物語、神話の中では、天使と悪魔について多く語られています。けれども、今日、私たちがお話しするのは、それとは全く別であり、全てなるものから見た視点です。(中略)
その視点から眺めると、天使と悪魔は、あなたたちがこれまで思っているのとは、全く別の性質や経験を生み出します。中世的な古い考え、恐れに基づいた定義を手放し、21世紀のモダンな形にアップデートさせてください。
あなたの意識が扱うのは、あなたの創造と存在の意識のみです。全ての意識は、自律的なものです。あなたが望まないのであれば、外側からのコントロールを受けることはありません。天使と悪魔のルールに従いたくないのであれば、そうしないことが出来ます。それは、いつでもあなた次第です。
彼らは、あなたに輝きを与えるものは何か、あなたに気付かせるためだけに、そこにいるのです。
Bashar :: Angels and Demons – Highlights
バシャールが言ってるのは、天使も悪魔も、自分の外側の存在である点においては、たとえば机や椅子とも変わらないから、特別扱いしたり、やたらに恐れる必要はないということです。
バシャールもダークな存在がいること自体は否定していませんが、受け入れるかどうかはその人次第であるというのは、エリックの話とも似ています。ただバシャールの場合、何かが乗り移るということではなく、本人の意識が共鳴・反映すると考えるようです。表に現れる状態としては、同じですけどね。
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まとめ
本当にざっくりまとめると、憑依現象は、あると考える人にはあるし、ないと考える人にはないという、単に視点や切り口の違い的なものなのかなと思います。精神医学に言わせれば、それはメンタルの問題だと定義するでしょうしね。
面白いもので、どの立場でも説明は可能なのですが、どの説も、それだけで完全に説明しきれる訳ではない気もします。それだけ世界は複数のレイヤーから出来ているのでしょうね。
でも結局のところは「フォーカスが現実を作る」ということだけを、私たちは経験するのかも知れません。何に共鳴し、どんな考えを自分の現実に採用するかという点が、自分の現実を決めます。
ただし、幽霊がいるという話は、誰も否定してないですから、バッタリ出会う日も来るかもしれません。
私なんて相当ぼけっとしているので、幽霊が肩に100人乗ってても、全然気付かず、イナバ物置みたいに暮らしてしまうんじゃないかと思います。それはそれで、割とうまくやれそうな気がします。なんでも気の持ちようです。