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傷の言語:なぜ人は癒されないのか? 癒しにまつわる5つの誤解

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『7つのチャクラ』などの著書で有名な、直感医療カウンセラーでありスピリチュアルティーチャーのキャロライン・メイス氏の話です。


なぜ人は癒されないのか

キャロライン・メイスは、ボディ、マインド、スピリットの不調とチャクラの関連について書いた著書『7つのチャクラ』で有名です。これは、病気の持つスピリチュアルな背景を勉強したい人には、うってつけの本です。

彼女の著書に『チャクラで生きる』という、まったりしたタイトルの本があります。しかし、原書のタイトルはもっとつっこんだ感じで、『なぜ人は癒されないのか、どうすればできるのか Why People Don’t Heal and How They Can』となっています。


チャクラで生きる -魂の新たなレベルへの第一歩- (サンマーク文庫)

とても多くの人がヒーリングのプロセスにあって、でも同時に、行き詰まりを感じています。その理由に迫るのが、本書のテーマです。

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傷の言語

癒され、解放されることを望みながら、そこに至らない原因を、キャロラインは「傷の言語」という言葉で説明します。

「傷の言語」とは、簡単に言えば、傷ついた自分を特別視する考え方です。

傷を免罪符として行動を正当化する理由に使ったり、人をコントロールしようとすることであり、傷によって自分を定義することです。

辛い記憶なら手放せばいいのに、傷が語る痛みや、被害者であることの甘美さがあるから手放せないのだと彼女は考えます。

確かに、そういうのってあるかも知れないと思いますよね。

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癒しに関する5つの誤解

癒しが不可能になってしまうのは、誤解、つまり間違った思い込みに自分をコントロールさせているからです。そして、その思い込みは、「傷の言語」と深く結びついています。

ここでは傷を癒せない人が陥りがちな誤解と、癒すために持つべき考え方についてご紹介します。

 

第一の誤解: 傷は癒されない

多くの人々が、人生は心理的な傷の積み重ねであり、それを癒すことはほとんど無理だと感じている。傷は手放すことが出来るのだと言う考えに対しても、「あなたには分からない」という対応をしてしまう。

しかしそれは誤解で、傷はいくらでも癒すことが出来る。

 

第二の誤解: 痛みがあると安心する

心理的に傷ついた人にとっては、その傷を通じて、分かり合える仲間を持つことがあります。自分が健康になったら、今、手にしているサポートがなくなるように感じます。

しかしそれは誤解で、孤独も仲間も人生の各ステージで経験するものであり、癒されることで何かを失う訳ではありません。

 

第三の誤解: 痛みは敵である

第二の誤解の真逆のような考えで、痛みは自分にとって不快な敵そのものであるから、医療や投薬によって消そうとする人がいます。

しかしそれは誤解で、痛みが自分のどんな部分を表しているのか、よく観察してみることが大事です。

 

第四の誤解: 病気はネガティブな性質やカルマから来ている

肉体の不調を、自分のネガティブな考え方や、前世もしくは家族のカルマが原因だと考え、自分を責める人がいます。

しかしそれは誤解で、傷や病気は大切な学びを教えてくれたり、自分が進むべき正しい道に向かうために役立つこともあります。

 

第五の誤解: 本当に変わることは不可能だ

変化を起こすべく行動することよりも、それについて考えている時間の方が長い人がいます。実際に行動を起こす段階になると腰が引け、変化は不要だと考えてしまうのです。

しかしそれは誤解で、安全ゾーンを越えて行こうとするなら、完全な変化も訪れます。

参考: “Why People Don’t Heal” – Caroline Myss by Trella’s Blog Mental Musing & Positive Provocationt

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まとめ

傷って、自分の人生そのものみたいに感じることがありますよね。家族や友達よりもずっと親密で、今の自分を作り、存在意義にすらなっていることもあります。

でも、それはキャロラインの言うように誤解であり、数ある考え方の一つです。誰もがそのように考える訳ではないですからね。

もちろん、傷は癒せます。けれども「癒し=善」とか、「ポジティブ=最高」みたいなのも変な話で、かと言って、じくじくした傷を抱えながら、自分の可能性を否定して生きるのも辛いです。

やっぱりここでもどっちがいいとかはなくて、ただ自分の人生があって、その中でみんな自分のバランスを探していくんでしょうね。

なお本書は、どうやって治すのかという段階になると、いきなり儀式とかイニシエーションの話になるので、そういうのが好きな人にはおすすめです。