ライオンズゲートは、惑星の新年とも言われています。目出度いのはいいことですけど、どうして新年なんでしょうね。
シリウスの告げる新たなサイクル
ライオンズゲートが惑星の新年と呼ばれるようになった背景には、エジプトの農業暦があります。古代エジプトでは、ナイル川の氾濫は大地を潤し作物を実らせるため重要な役割を担っていました。
その季節の到来を知らせるのが、シリウスでした。地球の公転の関係上、エジプトでは乾期の間、シリウスが空から姿を消します。そして70日ぶりに現れる時、「ヒライアカル・ライジングheliacal rising」と呼ばれる現象を伴います。シリウスが太陽と並んで東の地平線から昇る現象です。
シリウスは、太陽を除けば、地球上から見える天体のうち最も明るく輝く星であり、スピリチュアルサンと言われることもあります。エジプトでは豊穣を表す女神ソプテドとして信仰され、イシスの化身と考えられることもありました。
ヒライアカル・ライジングは、太陽神ラーと、シリウスの女神ソプデトの光が地平線上で並ぶ神秘的な瞬間であり、これが新しいサイクルの始まりを告げるサインとなったのです。
そしてその時期が毎年7月25日前後であり、ライオンズゲートのポータルと関連付けて語られるようになりました。
参考:
- New Year in Egypt- Customs and Traditions in NewYear.com
- The Shift of 2017 and the Grounding of the Higher Consciousness Unified Field by Celia Fenn in Starchild Global
- ヒライアカル・ライジング in Wikipedia
- ソプデト in Wikipedia
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マヤカレンダーの”時間を持たない一日”
さらにはマヤカレンダーにも、同様の考え方があるそうです。
マヤカレンダーは、実際にはいくつものサイクルを組み合わせて算出する非常に複雑で特殊な仕組みなのですが、一般的には13の月を持つと知られています。
13の月のカレンダーは、月齢サイクルに合わせ、より自然のリズムで生きられるよう、一か月を28日で考えます。しかし28×13か月とすると、一年は364日となり、毎年のサイクルがずれてしまうんですね。
その帳尻を合わせるために特別な一日を設け、カレンダーのどの月にも属さない、”時間を持たない日”と呼びました。
その日はシリウスのヒライアカル・ライジングを基に、毎年7月25日前後とし、エジプト文明同様、サイクルの終わりと始まりを示す重要なタイミングと考えています。
参考:
- Rejoice! Today’s a Day Out of Time! in The Guardian
- Day Out Of Time by Foundation For The Law Of Time
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ライオンズゲート
ライオンズゲートとは、太陽が獅子座の位置に入る期間のことを指します。
なにしろスピリチュアルの話ですから、ライオンズゲートのポータルが開く期間についても諸説あるようですが、そのエネルギーが最もパワフルになるのが、ご存知、8月8日です。
これは数秘術と関連していて、8という数字は無限大を表し、繰り返されることでエネルギーは増幅します。ですから、この日、宇宙から注ぐエネルギーが、最大に拡大されると考えられているのです。
この時期の太陽は、獅子座のエネルギーと重なり合い、誇り高く、情熱的なエネルギーを放出します。また、高次の領域からの神聖な智慧をもたらすティーチャーであり、人類の進化をもたらすシリウスのエネルギーもここにつながります。
ライオンズゲートのエネルギーは、地球にアセンションをもたらすパワフルなスピリチュアル・アウェイクニングのポータルであると考えられるようになったのです。
ハッピーライオンズゲート!
ライオンズゲートという考え方は、旧アセンション時代からありますが、特に盛り上がりを見せているのはここ数年です。雪だるま式に意味がどんどん膨らみ、スピリチュアル業界ならではの壮大な仕上がりになっています。
しかし文字通り正月のようなものなので、物理的に何かが変わる訳ではなく、祝う人は祝うけど、気にしない人はカップラーメンでOK、みたいな話だと思います。
けれども、進化とは、ありのままの自分に誇りを持ち、ワイルドでしなやかな本来の自分に還っていくことなのではないかということを、ライオンズゲートのエネルギーは教えてくれます。
今夜、私たちは百獣の王です。
生肉でも齧りながら、熱いサバンナの風に吹かれましょう。
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ちなみに、この日、オンライン・マスメディテーションのイベントもあります。世界中から参加者がいるようなので、興味のある人は見てみましょう。