続きです。
「神」とは誰なのか?
そもそも、この話に出て来る「神」って誰よっていう論争は昔からあり、インチキだと言うレッテルも貼られています。
私はチャネリングは、普遍的真実や事実と同等に扱うべきではないと思っていて、そこで言われていることに対しては、ウソか本当かではなく、「へー」っていうのが健全な反応なんじゃないかと思います。
とは言え相手は、なんてったって「神」ですからね。怒る人がいるのも分かります。
グーグルで見ると、神とは
「人知を越えてすぐれた、尊い存在。宗教的信仰の対象としても、威力のすぐれたものと考えられている。」
とあります。でもこの定義って、前半と後半で分けて考えた方がいいんじゃないかと思うんです。
誰の中にも「神」がいると言われ、確かに私たちは自分の生命や存在の中に、尊さや神聖さを感じます。私たちの中にいる「神」とは、宇宙全体をつなぐネットワークの一部分としての「神」であり、愛であり光です。
でもそれって、たとえば神社で宗教的信仰対象とされている神様とは、また別物じゃないかと思うのです。
結論から言うと、「神」とは≒ハイヤーセルフであり、信仰の対象である神は、HEBsなのかも知れないということです。
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目覚めた種族と目覚めてない人類
さて『神との対話』最新刊では、人類の進化を助ける「高度に進化した存在Highly Evolved Beings/HEBs」について言及されています。
本書のメインフォーカスは、目覚めた種族と、目覚めてない人類との違いを対比的に説明することで、進化するとはどういうことかについてのヴィジョンを提示することみたいですね。
たとえば、こんな感じの記述が沢山出てきます。
目覚めた種族は、全ての生命との統一の中に生きる。目覚めてない人類は、しばしばそれを否定し、無視する。(Chapter 13)
でも、HEBsって、どんな存在なんでしょうね。
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高度に進化した存在 Highly Evolved Beings / HEBsについて
いわゆる高次のスピリットみたいな存在が、人類を助けているって話自体は昔からありますけど、それって本当なんですか。
心配ない。そのうち分かるよ。それを見逃すことはない。君は他の名前で呼ぶかもしれないけど、見逃すことはない。(Chapter 7)
でも、どうやって私たちを助けてるんです?やっぱり地球をこっそり訪れてるんですか?それとも、どこかから見守ってるとか?もしくは思考を通じてメッセージやインスピレーションを送るみたいな?
その質問に対する答えは、全て、イエスだ。(Chapter 7)
でも、そのインスピレーションを送った存在が誰かなんて、どうやって分かるんです?普通の人なら、そんなこと考えませんよ。
自分のためになることを得るのに、それが何かを知る必要はないんだよ。(Chapter 7)
彼らは宇宙人か何かなんですか?もっとよく教えてください。
喜んで。でもまず君は、私が話してるのは、君たちが定義するところの「宇宙」から来た存在ではないことを理解しなければいけない。(Chapter 9)
宇宙人じゃないってことですか?
君が「宇宙から来た存在」と言う時、それは君が知る宇宙の一部から来たことを意味しているね。でも宇宙とは、君が思う以上にずっと広くて、はるかに多次元的なんだ。(Chapter 9)
つまり?
私は、別次元の存在のことを話しているんだよ。(Chapter 9)
別次元て何ですか?
肉体を持つ必要のない次元だ。もし彼らが望み、そうすることを選ぶなら、君たちが呼ぶところの肉体を”身に着ける”ことも出来る。でも彼らが自分たちの生命というものを経験するために、それは必ずしも必要ではない。(Chapter 9)
彼らの目的は何なんです?どうして私たちを助けるんです?
そうすることで、彼らはネクストレベルの彼ら自身を表現し、満たし、知り、経験することが出来るからだよ。HEBsは自分自身を、”答えを求める者”としてではなく、”答えを与える者”として経験することが出来るんだ。
子どもだった自分が、大人になって子どもを育てる立場になった時、自分と言う存在がより大きく膨らむような感じがしますから、そう考えると、なんか納得できます。
宇宙全体、あらゆる次元の全ての宇宙に知的存在がいて、それぞれが全く同じ願いを持つ。本当の自分の在り方と本当のアイデンティティーを表現し、経験したいという願いだ。(Chapter 10)
本当の自分を表現し、経験したいというのは、誰もが思ってるんですね。
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高度に進化した存在が、争いや苦しみを経験しない理由
『対話』シリーズ最新刊は、フィジカルな存在や、文明として宇宙人を知りたい人にとっては何の面白みもないと思うんですけど、意識としての宇宙人、もしくはエネルギーとしての宇宙人という観点からは、これまでいろんなところで言われてきたことの集大成になっています。「宇宙人」ではなく、高度に進化した多次元的存在だってことですけどね。
現実的に考えれば、ここで言われていることは全て仮説の域を出ない話なんですけど、スピリチュアルの世界自体が壮大な仮説だと思うので、その辺は気にせず、先に行きましょう。
最新刊を読み返すと本当に面白くて、一体何をピックアップすればいいのか悩んだのですが、最後に、私が一番グッときた部分をご紹介します。
高度に進化した存在は、争いや苦しみ、悲しみなどを全く経験することがないんだそうです。その理由について、「神」はこう語ります。
彼らは、いかなる理由、いかなる方法でも、自分たちの生命や、彼らにとって価値あるものが、決して失われることはないと知っている。なぜなら生命そのものや、存在すること以上に、彼らにとって価値のあるものはないからなんだ。
生命には終わりがないと知れば、君が経験したいと望むことは何でも、終わらない生命の中で経験できると分かる。
宇宙には、こんな言葉がある。「永遠の生命は、永遠の平和をもたらす」ってね。(Chapter 11)
時間は幻想であると言い、全ては同時に起きていると言います。しかし、どう考えても今が恐竜時代な訳がなく、直線の時間軸は存在するように思えます。
けれどもそれは3次元に限ってのことであって、魂の視点から見れば、私たちは永遠の一続きです。誰も、何もなくしてはいないのかも知れません。
ということで、長かった進化ブームはようやく収束しましたが、次回からは「誰も何もなくさない」シリーズが始まりそうな匂いします笑。