夢の違いを理解しましょう。
夢の効能
私たちの意識は、自分の外部・内部から常に刺激を受け、それに対して何らかの反応をします。意識的に考えることもあれば、無意識に残っていることもあります。
どこから受けた刺激が現れるかで、夢は3つのレイヤーに分けられ、それぞれに別々の効能があります。
- 肉体的な夢: 肉体的な刺激により見る夢。緊張を緩和させる。
- 感情的な夢: 感情的な刺激によりみる夢。欲求不満や抑圧した感情を解放する。
- スピリチュアルな夢: スピリット界からの刺激により見る夢。予兆やメッセージを伝える。
これらのレイヤーはそれぞれ分断したものではなく、一つの夢でいくつかの性質を持つこともあります。
肉体的な夢
身体に感じる感覚や刺激が、夢に現れたものです。夢のレイヤーとしては、最も3次元に近い場所にあります。たとえばトイレに行きたい時に、実際に行く夢を見たり、おなかが減っている時、何かを食べる夢を見たりしますよね。こうした夢の場合、夢の原因がはっきりしていますので、夢判断をする意味がありません。
体調の悪い時は、肉体的な不快感だけでなく、精神的な不安感から、怖い夢を見ることもあります。子どもの頃から似たパターンの夢を見続けるという人もいるでしょう。幼いうちに芽生えた不安感のイメージやシンボルは、年をとって変わらない場合もあるからです。
自覚のないまま病気に罹った場合でも、それが夢に現れることがあります。そうした場合、シンボルとして現れることが一般的です。気になる夢があったら、夢辞典で調べましょう。
感情的な夢
感情的な夢とは、潜在意識に存在する感情が、シンボルやイメージの形で夢に現れたものです。フロイドら心理学派の夢判断も、ほとんどはこのレイヤーの夢を扱います。
このレイヤーの夢のメイン機能は、感情の解放です。夢の中で日ごろ感じている恐れや不安、欲求不満を解消したり、気になっていることを、夢の中でも再生して確認します。
このレイヤーの夢を判断するには、シンボルだけでなく、それを見た時の感情が重要な手掛かりになります。妙にすっきりする夢や楽しい夢などは、欲求不満の解消であることが多いですし、恥ずかしい夢は不安の表れです。
ネガティブな夢・ポジティブな夢
現在、非常事態や、それが来る予兆など、世界の終わりや大災害を夢に見る人もいるようです。しかし世紀末的な予言が多くあっても、実現することがないのは、その夢が、それを見た人や世間の恐れの反映である場合が多いからです。もしあなたがこのような夢を見る場合、自分ではどうにも出来ない問題にフラストレーションや不安を抱えている可能性があります。
潜在意識の中から恐れや不安が消えるにつれて、ポジティブな夢を見る機会が増えます。
スピリチュアルな夢
夢の中で、スピリチュアルの成長や人間関係、仕事の上でのチャレンジ、レッスン等について、ガイダンスをもらうことがあります。そうした夢を、スピリット界からのコンタクトと考える説もあります。
あなたの夢がポジティブでインスピレーショナルなものであれば、あなたのマインドがクリアで、意識が上昇しつつあることを示します。それは引き寄せの法則においても、ポジティブな結果をもたらすでしょう。引き寄せの法則とは、マインドにあるものが物質化される仕組みだからです。
スピリチュアルな夢は、見た瞬間にすぐ意味が分かります。知りたかった必要なガイダンスが含まれているからです。
正夢・前世・デジャヴ
たとえば試験に合格する夢や落ちる夢など、具体的な光景を夢に見た場合、一見正夢のようにも思えますが、具体的過ぎるものは、日常の感情が現れているだけのことがほとんどです。試験合格の夢なら欲求不満や不安の解消、不合格の夢なら不安の再生産というケースです。
固有名詞や日付が夢に出てくると、すごく気になりますよね。でも夢というのは基本的に、感情や情報がダイレクトな言葉としてではなく、シンボルやイメージとして現れるフィールドですから、3次元世界におけるほど具体的な事象は影響を与えません。何月何日に大地震が起きるという予言が、全く当たらないのと似ています。
正夢になるようなものは、逆にもっとシンボリックで、見たときには、ほとんど意味が分からないことが多いように思います。
前世を夢に見る場合、それが前世だと自分で思うなら、前世だと思いますよ。前世の仕組みとは、ロジックがあって証明できるようなものではなく、どこかで強く印象に残ってるイメージでしかないからです。
夢で見た景色をデジャヴで見る場合、あなたの進むべき道の可能性を高次元のあなたが予め経験していて、それを3次元で再経験した時に感じる既視感だと言われています。ですからデジャヴを見たなら、進むべき道を歩んでいるということなのです。