怒りを鎮める方法
怒りとは自己防衛本能の一部で、何に対して、どの程度、怒りが湧くかは人によって基準が違いますが、基本的な共通項があります。自分にとって賛同できない理由で、自分、もしくは自分の尊重する人や価値観が否定されたり、何らかの精神的・感情的・肉体的損害を与えらたと感じる時に、人は怒りを感じます。危険を察知したハリネズミがニョキっと出すハリみたいなものですね。
怒りという感情のエネルギーはとても強く、時に、大きな改革や達成を成し遂げる原動力となります。けれども、腹いせに相手を否定することで、自分の中でネガティブな感情を拡大させてしまうと自分のためになりません。いつまでもモヤモヤし、やがて真っ黒な石のように固いエネルギーブロックを作り出すことがあります。そこで今回は、怒りのパターンとその対処法について考えてみました。
怒りの3つの症状と処方箋
感情というのは、本当にパーソナルなもので、以下の症状についても、複雑に入り組んでいて、完全に3タイプに分類できるものではありません。
解決できることなら、解決するのが、一番すっきりするのは確実です。でもなかなかそうもいかないこともありますから、処方箋を組み合わせて、上手に対処しましょう。
1.「~あるべきなのに、どうして分からないの?」: 自分ではどうにもできないものに対する怒り
政治の不正、経済のアンバランス、人権問題、老人問題、最近の若者論、陰謀論、芸能人のゴシップなどなど。自分ではどうにもできないものに怒りを抱えるケースは多いです。対象自体だけでなく、その問題に関心を持たない人々にも腹を立てることになり(投票に行かない若者を怒るとか)、見えない敵がどんどんふくらみ、怒りも増幅します。
処方箋: フォーカスを変える
この手の怒りは、一種のユンケルみたいに人々の活力源になってる場合も多く、一概に解毒がいいのか分かりません。しかし「こうあるべきという思い」vs「思うようにならない現実」の構造にこだわり、相手を倒してやりたい!!って思っていると、かなりの膠着状態に入ります。(例:光の連邦vs闇の組織)
怒りをポジティブな行動のエネルギーに変換できるなら良いのですが、むかついて、ただエネルギーを吸い取られるだけだったら、解毒しといた方がいいですね。幸い、この手の怒りの多くは、自分の身に直接の被害がある訳ではありません。先のことを心配して、モヤモヤしても不安が増すだけですから、自分で出来るもっと身近なことや、ポジティブな変化を起こしている人たちにフォーカスを向けましょう。いい変化だって、起きてますよ。
2.「自分は悪くないのに/こんなに我慢しているのに」: 相手によって否定・誤解された時に感じる怒り
軽症の場合のよくある原因としては、電車の中でぶつかってきたオジサン、失礼なコンビニ店員、感じ悪い近所の人などがあります。特に重篤な被害を受けていない場合は、さっさと忘れましょう。心の無駄遣いは、もったいないですからね。
中程度になると、自分でも気づかないうちに、ムカムカが溜まる場合があります。おしゃれセレブ、ヒルズ族、リア充、ホリエモンなどに、なんかむかついてしまう場合、ひょっとしてうらやましい可能性を疑いましょう。実はうらやましいと気付けた人は非常に健全で、根が深すぎて自分は気付かない場合がほとんどです。
また、このタイプの怒りでは、親しい人に裏切られた/傷つけられた/わかってもらえないなどの場合、心理的ダメージも大きく、感情を複雑になります。
処方箋: まずは自分を愛してあげる
あなたがどれだけ頑張っていても、相手は調子こいてて、あなたの言うことを理解してくれない場合も多いです。その人は、きっと自分のことが大好きなんでしょうね。でもねあなたもその人と同じくらい、自分のことを好きになっていいんですよ。なんであなたはその人みたいに、自分を愛さないのでしょう?
あなたはあなたのままで一番素晴らしいのだし、それをもっと自分で分かってあげて、認めてあげてください。あなたの最大の味方であり、理解者であり、大ファンは、あなたであるべきです。(あなたを応援するスピリットチームも、あなたの大ファンですけどね。本当ですよ。)
誰でも自分が一番大切なんですよね。不思議なもので、自分に余裕が生まれると、相手にも余裕をもって接することができるようになるものです。
3.「どうしてくれるのよ!!」:何らかの損害を被ったことに対する被害者としての怒り
何か盗まれたとか、事故にあったなど、あなた側に落ち度はなく、権利や所有物を侵害されたという点で、一方的かつ純粋に被害者になる場合です。
処方箋: エネルギーシフトの契機になると思って、とりあえず受け入れる
事故は、ある程度保険金が返ってきて、原状復帰すれば、怒りとか全部忘れちゃいますから別件かもしれませんが、窃盗は返ってこない場合も多いです。非常に悔しいですけどね。ここは辛いですが、一旦怒りは手放して、断捨離したと思うしかありません。むしろ邪気を捨ててやったぜくらいに思って、切り替えましょう。
あなたの価値は、何かをなくしたことくらいでは、びた一文も失われません。むしろ不純物が取れて、輝きを増すくらいです。
モヤモヤを発散しよう
以上の処方箋は傷口に塗るエネルギー軟膏みたいなものであり、溜まったモヤモヤは心の中で特大ゴミ袋に入れて、どこか遠い宇宙に捨ててしまいましょう。古いエネルギーを捨てることで、新しい良いエネルギーがどんどん入ってきますから大丈夫ですよ。新陳代謝です。
またモヤモヤを振り払うには、体を動かして発散するのも非常に効果的です。カラオケで歌いまくっても、クラブで踊りまくっても、ジョギングでも、散歩でも、ヨガでも相撲でも、なんでもいいです。誰もいないところで、バカヤローとか叫んでもいいのかも知れませんね。とにかく溜まったものは早急に出しときましょう。便秘と同じ仕組みです。
3次元のことは3次元のあなたにまかせ、高次のあなたに影響を与えないようにしたいものです。心を切り替えて、エネルギー的にはいつもフレッシュでいましょう。
結局のところ、怒りが良い・悪いという話ではなく、感情も思考も、自分のために有効に使えるようになろうと言う話です。究極的に自分にダメージを与えるような感情は、それが一見、良いもの(たとえば愛)に見えたとしても、一旦、距離を置くと、人生の整理整頓がつきます。つまり、物事の見方を変えることで、現実が変わるということなのです。
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