眠りに落ちる寸前に起きる一連の幻覚現象、ヒプナゴジアが面白いので、最近自分の中でブームです。どんな風に楽しいのか、シェアしたいと思います。
エジソンも活用したヒプナゴジア
ヒプナゴジアとは、眠りに落ちる寸前の意識下で見える幻覚や幻聴のこと。発明王トーマス・エジソンんは、このヒプナゴジアを、発明のためのクリエイティブなアイデアを出す時間として有効活用していたそうです。彼は椅子に座って、ひじかけにもたれさせた手に鉄球を握り、うたた寝を試みました。眠りに落ちてしまえば、鉄球は床に落下します。そうならないような状態で、充分リラックスして、発想を自由に働かせていたと言われます。
ヒプナゴジアの際、脳波はアルファ波からシータ波の中間、明晰夢や体外離脱、幻覚や金縛りなど、さまざまな現象を引き起こします。通常、私たちはそのまま深い眠りに入ってしまうので、経験したことは忘れてしまうことが多いですが、もしそのまま意識を保ち続け、エジソンのように目的を持って使うことができたら、様々な効能があります。
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どうやってヒプナゴジアに入るの?
多くの人は、すでにこの状態を経験したことがあるのではないでしょうか。眠りに落ちる寸前、まぶたの裏の暗闇に、ヴィヴィッドな色や形が漂うように見える経験です。そのとき、自分はどんな状況でベッドの中にいたか、思い出せれば一番よいと思います。その状況を再現しましょう。昼寝の最中という人もいますし、図書館でうたた寝をしている時に、または早朝という人もいます。なんらかのノイズがあった方が、眠りに落ちそうな意識が刺激されていいと言う人もいれば、無音の方が集中できるという人もいます。
いくつかコツを挙げてみましょう。
- ヒプナゴジアは、睡眠と覚醒の、ほんのわずかな間の意識状態を言います。両方の意識状態を使うとも言え、眠い中で体の感覚がなくなり、意識がぼんやりしてくる状態を観察する、もう一つの意識が必要です。これは潜在意識を顕在意識で観察することとも考えられます。
- 疲れているときや、夜遅くにヒプナゴジアを誘導しても、ただ眠ってしまうだけなので気をつけましょう。
ベッドに入ると寝てしまいそうなら、床やソファで試してみましょう。毛布やクッション、枕を使い、上半身を起こした状態でやってもよいでしょう。 - エジソンのやり方に倣うなら、椅子に座って、手に何かを持つとよいでしょう。鉄球がなければ、ティースプーンを持ち、落としたときの音がさらに大きくなるよう、真下に皿を置くというテクニックもあります。
- リラックスして目を閉じ、自分の意識を観察します。徐々に眠気が増し、意識が変わっていくのを眺めましょう。仕事や子供など、日常のことは考えず、ただ意識だけを眺めます。
- 私(元記事の筆者)にとっては、体の感覚が麻痺してくるポイントがあります。そこから数秒で、顕在意識は薄らぎ、ヒプナゴジアに入ります。
- 忍耐深く待ちましょう。最初は奇妙に感じるかもしれませんが、無理せず続けることが成功の秘訣です。
眠りから覚めるときに見える幻覚もあり、ヒプノポンピア(hypnopompia)と呼ばれます。普段より30分速く目覚ましのアラームをセットして、寝起きの意識を探索しましょう。この時間帯は夢を見やすい時間でもありますから、ヒプナゴジアとはまた違う感覚を楽しむことが出来ます。 - 午後の昼寝も、ヒプナゴジアを楽しむチャンスとしては、たいへんよく知られています。ほんのうたた寝の意識状態が、ヒプナゴジアにうってつけです。
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ヒプナゴジアの効能
多くのアーティスト、作家、神秘家、哲学者や科学者が、このヒプナゴジアを、クリエイティブなアイデアを生み出す場として使っていました。アリストテレス、E・A・ポー、ニュートン、ベートーベンなど、錚々たるメンバーの名が挙がります。
ヒプナゴジアの状態でインスピレーションを得られるのは、イメージや音だけでなく、直感的洞察もあります。これらは記録に残しておくことを、ぜひお勧めします。ヒプナゴジアの最大のメリットは、誰もがこの状態にアクセスできるというところ。自分を痛めつけることなく、好きなだけ楽しめるし、使えば使うほど、生産的でクリエイティブになれるのです。
またヒプナゴジアはマインドと身体をリフレッシュし、ストレスや痛みを軽減し、エネルギーのめぐりをよくするとも言われます。
Hypnagogia: How To Dream Like Thomas Edison@davidcharles.info
私の場合、夢の中で見た景色や場所を思い出すことで、意識が夢を見ているような状態になり、脳みそが麻痺するようなポイントがやってきます。ここから目の前の光やイメージに意識を向けていきます。
アイデアやメッセージが欲しいとか、エネルギーをチャージしたいとか、リラックスしたいとか、そういう意図があると、いいみたいですよ。