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マリアン・ウイリアムソンが語る ”神聖な癒し手のヒーリング瞑想”

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『奇跡のコース』について

『奇跡のコース』(1976年刊。奇跡講座、ア・コース・イン・ミラクルズ、ACIM、またはコースとも呼ばれる)は、アメリカ人心理学者ヘレン・シャックマンが、イエス・キリストと思われる「内なる声」を聞いて書いたとされる文書である。その教えの根幹は、世界は幻影であり、自らの外には何も存在せず、己が神と一体であるというものであり、人生で達成できる最大の「奇跡」は、神と一体となることで「愛の存在を知ること」だとされている。ニューエイジ思想のバイブル的存在。(ウィキペディアより)

『奇跡のコース』については、ご存知の方も多いと思います。著者としてクレジットされているヘレンは、コロンビア大学で博士号を取得した臨床心理学者・研究心理学者でした。仕事にまつわるストレスやプレッシャー、そしてクライアントの抱える問題に対処する方法を模索していた彼女は、ある時突然、内なる声がこう話しかけるのを聞きました。

「これは奇跡のコースです、メモを取ってください」

そこから始まり、数年に渡る「内なる声」のメッセージを、彼女が口述し、夫が書き起こし、まとめたものが『奇跡のコース』です。コースとは、文字通りレッスン課程のことで、365日分のワークを一日一題ずつ取り組んでいくと、「恐れに基づく批難」の心から「愛に基づく赦し」の心へと変容するように作られています。

実際、世の中の生きづらさの多くは、誰かや何かを許し、受け入れるのが困難な状態から来ていますから、それが愛と許しに変わるなら、人生そのものが変わりますよね。

 

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マリアン・ウイリアムソンの、その後

さて、この『奇跡のコース』を一躍有名にしたのが、作家であり、活動家・政治家のマリアン・ウイリアムソンだと言われています。スピリチュアル界の期待を背負い、2019年に民主党から大統領候補者戦に出馬したことは、ご存知の方もいらっしゃると思います。

保守的なユダヤ人家庭に生まれ、若い頃は自分がフィットする場所を見つけられず、ドラッグに明け暮れたり、鬱病に苦しんだりしたという彼女は、偶然出会った『奇跡のコース』によって、絶望が希望へと変わる体験をしました。

そこでの学びを基に書き上げた『愛への帰還』がNYタイムズのベストセラーとなり、彼女の名前は一躍有名になりました。やがて彼女は、より社会的な活動に力を傾けるようになり、ルイ―ズ・ヘイと共同でHIV患者を支援するためのセンターを設立したり、無償で食事を提供するプロジェクト・エンジェルフードを立ち上げます。

『奇跡のコース』は、イエス・キリスト本人が語ったとされるチャネリング本ですから、どスピリチュアルもいいところなんですけど、マリアンの活動はいつも地に足が着いていて、物理的に誰かの人生を向上させることがゴールとなっていました。そんな彼女の視野が政治へ向いていくのも当然のなりゆきだったのかも知れません。2014年には無所属でカリフォルニア下院議員に当選、そして、2019年には、民主党から米大統領選への出馬を表明します。

大統領選候補者としての彼女が掲げた政策には、現代のアメリカに必要なすべてが盛り込まれていたと言っても過言ではありません。そこには銃規制、人工中絶認可、国民皆保険、ベーシックインカム、公立大学無償化、マイノリティ支援、過去の奴隷制への賠償金、青少年犯罪におけるトラウマ治療の導入、紛争調停や教育の発展を推進する「平和省」の設立などが盛り込まれていました。

政治の世界でほぼ無名だった彼女は、民主党候補者による第2回目の討論会がテレビで放映されると、なんと全米50の州のうち49州で、もっともグーグル検索された候補者だったと言われています。

しかし残念なことに強固な政治基盤を持たなかった彼女は、思うように支持者の数を伸ばせず、今年1月には候補者戦から撤退を表明し、同じく国民皆保険導入を掲げるバーニー・サンダース議員の支持に回ることを宣言しました。

マリアンの大統領選への出馬と撤退は、スピリチュアルコミュニティからは勇気あるリーダーシップだと非常に好意的に受け止められています。しかし、それは現時点でのスピリチュアルコミュニティの限界を示すものでもあったと思います。やっぱりアメリカは合理主義の国ですから、確実に結果を出せるリーダーが好まれるんですよね。とは言え、彼女の活動は、人々の意識に新しいアイデアとエネルギーの種を植えたと言う点で、大いに意義があったと思います。

さて、その後、マリアンはどうしているかと言うと、今回のコロナウイルス蔓延に関して、勢力的にYouTubeビデオをアップしています。世界中を襲う甚大な被害に深い哀悼の意を述べると共に、今、苦しんでいる人たちに少しでも手を差し伸べたいと言う意気込みを感じます。

今日はそのビデオ中から、「神聖な癒し手のヒーリング瞑想」をご紹介したいと思います。「神聖な癒し手 divine physician」とは、聖書の中で、多くの病人を治したと書かれているイエス・キリストを指します。しかしマリアンは、キリスト教徒に限らず、誰もが癒しを感じられるようにアレンジしています。

 

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マリアン・ウイリアムソンが語る “神聖な癒し手によるヒーリング瞑想”

Marianne Williamson – Coronavirus Meditation

 

“今日はコロナウイルスの話をしたいと思います。2020年に身体とマインドのつながりを認めない人がいるとは信じがたいですが、一部の人たちの間では混乱が起きているようです。祈りや、スピリチュアリティの教えは非科学的で、真実からはほど遠いと考える人たちがいます。

健康への統合的なアプローチには、身体とマインドとスピリットにフォーカスする必要があります。身体的なレベルでは、ワクチンや検査キットを開発する必要がありますし、あらゆる必要な治療法が確立される必要があります。さらに、医療関係者など、感染の現場で仕事をしているすべての人々の安全を、確実に保証する必要があります。

けれども、これから私がお話しするのは、スピリチュアルな側面についてです。

現在、コロナウイルスをめぐるパニック的状況で、私たちは衰弱しています。 この問題は、すべての国において、最善の方法で解決されるようにしなければなりません。しかし、私たちが自分自身の内面のレベルでできることも沢山あります。これから、私は瞑想についてお話しします。パニックや恐怖の中に置かれたままでいると、免疫システムの機能も低下してしまいます。瞑想は、あなたの健康のために行うことができる最もパワフルなツールの一つなのです。

朝起きたら、少し時間を取って、白い光があなたの体に注がれているのをイメージしてください。みなさんの中にはキリスト教徒の方もいれば、そうでない方もいるでしょう。「神聖な癒し手」と聞いて、イエス・キリストをイメージする人もいれば、光やガイド、天使として考える人もいると思います。どんなイメージをしようと、あなたの潜在意識がもたらすものなら何でも構いません。いいですか?

深呼吸をして、目を閉じてください。今、ハートの中心に、金色の光のボールがあるのを見てください。この光がどんどん大きくなり始め、心の内側全体を覆うまで、この光を見つめていてください。光は広がり、こめかみの内側も同様に、この美しい黄金の光に照らされます。

それから、マインドで、無限の癒しの力を持った”神聖な癒し手”を目の前に見てください。ある人はイエスの姿で見るでしょうし、天使や光と見る人もいるでしょう。何を見ても、何を感じても、あなたにとって真実であれば、それは正しいのです。この”神聖な癒し手”をイメージし、その存在の目前に白い大理石の板があるのを見てください。それから、その上に仰向けに横たわっている自分自身をイメージしてください。あなたが横たわると、その板は大理石のように硬いのではなく、柔らかくて暖かく、まるで天国のような快適さであることが分かります。

その心地よさを味わったら、二人の天使があなたの頭上に立ち、神聖な光のエリクサーを頭に注いでいるのをイメージしてください。この光があなたの頭に注がれ、頭蓋骨、脳、髪の毛に至るまで注ぎ込まれます。その光は、目、骨、血液、耳、鼻、口、そして、すべての器官、すべての筋肉、すべての骨、すべての細胞へと浸透していきます。この光を飲み込むと、あなたの全ての細胞が活性化され、全身が癒しの光で満たされます。

今、光はあなたの身体の全てを満たしています。光に満たされた身体のまま、最も聖なる者、神の医師である者の名において祈りましょう。私たちはコロナウイルスを神の手の中に置き、それが溶かされ、元の無に戻るように祈ります。ウイルスに感染したすべての人々に神の癒しがもたらされるよう祈ります。身体のすべての免疫システムが強化され、ウイルスが私たちの体内で活動することがないように祈ります。キリストの光、仏陀の光、どんな名前であっても、光は私たちの身体に、そして人類の身体に、すべての癒しを与えてくれます。この癒しの光が、あなたという存在の中で活発に活動しているのを感じられるようにしてください。この癒しの光が注がれてほしいと願う人を、他に考えてみてください。私たちは、医師、科学者、政府のリーダたち、国を越えたリーダーたちのために、特別な祈りを捧げます。彼らの仕事が助けられますように。この癒しの光がいつでも私たちの中にあることに、感謝を捧げます。

アーメン。

それから、みんな、手を洗うのを忘れずにね。”

 

 


読んでるだけで目の前が眩しくなりそうな、パワフルな瞑想でしたね。サムネイルだけ見ると、政見放送みたいですけどね。ヒーリング瞑想のコツは、完璧にやろうとしないことです。うまくイメージができないと考えるのが一番よくないですから、ふわっと考えてください。基本的に、体の力が抜けてリラックスできれば、それで十分です。

でも、私たちにはイメージや思考という力があると知るのは、すごく大事です。その力は、いつでも手にしています。

ちなみに、マリアンの選挙戦インタビューは私もいくつか見ましたけど、最初から”ニューエイジ・グル”という色眼鏡で見られていて、ちょっとつらい感じがしました。でも選挙戦を撤退後、彼女の地元テキサス州でサンダース支持を表明する時の演説が、もうゾクゾクするほどいいんですよ。スポーツなんかもそうですけど、誠心誠意、全力を尽くして戦った人はいい顔になるんだなと思いました。人生も、そうものかも知れないですけどね。

Marianne Williamson’s Endorsement of Senator Bernie Sanders for President

 

「マリアン・ウイリアムソンが語る ”神聖な癒し手のヒーリング瞑想”」への3件のフィードバック

  1. ムッチと仙人

    本当に読んでいるだけで透明になったかのよう

    眩い光に包まれ深い呼吸となり 光 光 光

    奇跡のコース有名ですね。今こそリラックスして万全に過ごします。

  2. この演説、なぜか私泣けるんですよね。
    ちょっとこのときの彼女、神がかってるっていうか(笑)

  3. ピンバック: 『愛への帰還』岡田一志の人生経験も踏まえ全部解説(毎日学べる♪LINE公式アカウント作ったよ!) | いやしの法科大学院

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