私のアウェイクニングの話 その42.サンフランシスコ・ベイエリアに外出禁止令が出た話


今日、お昼過ぎに、仕事先のCC(夫)から電話がかかって来ました。新型コロナウイルス対策として、サンフランシスコ・ベイエリアに事実上の外出禁止令が出されたとのこと。

「ベイビー、ベイエリアが封鎖された!どこでもいいから食べ物を買いに行ってくれ!」

そうは言っても、買い物は昨日行ったばかりだし、育ち盛りの野球部が合宿に来る訳じゃあるまいし、食べ物ばっかりそんなに要らないよ、と私は思ったのですが、CCは完全にスイッチが入っていて、”米大統領専用機エアフォースワンから、全国民に告ぐ!”みたいなモードになっているので、あえて反論せず、少し遠くのスーパーにCCの大好きな冷凍ピザを買い出しに行きました。

そうしたら、案の定、スーパーには大勢の人たちが押し寄せていて、多くの棚はからっぽ、レジは大行列です。最近、ニュースで’panic buying(パニック買い出し)’という言葉を知りましたが、まさにこれかと思いました。

そそくさと冷凍ピザを3枚買って家に帰ると、ちょうど帰宅したCCが大量の食糧が入った荷物をほどいているところでした。

「トレーダージョーズ(激安スーパー)に行ったら、入場制限がかかってて、中に入るのに並ばなきゃいけなかったよ。こんなの、人生ではじめてだ。こんなことが起きるなんて、考えもしなかった」

 

・・・・・・・・・・・

確かに人生には、予測もつかないことが沢山起こります。きちんと予測していたところで、実際に起きることはいつも非現実的で、想定の範囲外だったりします。

私は、東日本大震災のことを思い出していました。多くの人生を一変させた記憶は、いまだに私たちの中に深く残っていますよね。震災当時、私は家にテレビがなかったので、毎晩のように近所の24時間中華屋に行っては、半チャーハンと餃子を食べながら、酔っ払ったおじさんたちと共にテレビのニュースを眺めたものです。あの時は、一人暮らしだったから、気ままでよかったな。

私たちは、残りものの豆のスープを温め直し、アボカドサラダを作って、簡単な夕飯にしました。多くの企業や店舗が休業に追い込まれることについて、日本では政府がいくらかのサポートをしてくれるようだという話をすると、CCはため息をつきました。

「アメリカ政府は、日本政府ほど国民思いじゃないんだよ。ここでは生きるも死ぬも、自分の勝手なんだ。僕はこれから人生を築くところだったのに、全部がひっくり返った気分だよ」

それから、夕飯を食べ終えると、彼は買ってきたばかりのアイスクリームとクッキーも丼一杯ぺろりと平らげ、がっくり肩を落として自分の部屋に戻りました。落ち込んでいるのか、ヤケクソなのか、ドアの向こうからはロックバンドREMの「エンド・オブ・ザ・ワールド」が聴こえてきました。

 

♪It’s the end of the world as we know it

 世界の終わりさ、知っての通り。

 

私はキッチンでお皿を片付けながら、日本人は、案外、非常事態に慣れているのかも知れないと思いました。こんな状況も、はじめてだと言う気がしません。

CCの心境は、確かに分かる気がします。すべてがゼロになったような、清々しいほどまっさらな、かと言って、全然嬉しくないけど、こうなったらやるしかないと言うような、まさにサレンダーな気持ちです。

でも、世界は終わらないから大丈夫だとしても、終わらない世界の中でサバイブするのが大変なんだよね。

そんなことを考えていると、CCがニコニコしながらやって来ました。

「ベイビー、今ならアメリカ国内の航空券が、どこへ行くにもたった75ドルだって」

なんだよ、全然懲りてないじゃん。て言うか、外出禁止だよ。

すると、頃合いを見計らったように、それまで静まり返っていた近所のどこかのお宅から、いつものように大音量の音楽が流れてきました。なんだかんだ言っても、ダウンタウンの住人は、結局、全然懲りないんだな。人生は続くし、大変な毎日のほんの少しでも、自分の手で好きな色に彩らないとね。

今後、どうなることやら分かりませんが、日々ベストを尽くしつつ、みなさんの無事を祈っています。

 

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aohana

素敵なエッセイですね。

人間はつまるところ、自分が元気なときには「助ける」ことを学び
自分が力を失ったり恐怖で動けないときには「助けてもらう」ことを学ぶのだと思います。

ごく私的な理解としては日本という国はこれからさらなる困難を体験すると感得していますが
過去の困難の成果もあってか、すでに多くの人が「心と頭の使い方」をいくらか体得もしており
困難もまた個々の独創性によって歩むばかりと思います。

世情や自然界の激動は、人間に「死」と深く対話する機会を豊かに提供してきたのでしょう。

そこにスピリチュアリストかどうかの区別など存在せず
ただ人それぞれの道のりの豊穣を見るばかりと思うようになりました。

aohana

すべてはこれから起きることをうまく越えるために起きていたと理解しています。
個々人、犀の角のように気高くひとり歩んでいますが、同時に連携し、助け合い、ヒントを届けあいもしている。

予想外のことも、嬉しくないことも、腹立っちまうなってことも
そして、そういうことがあるからこそ感じることのできる、あの途方もない歓喜とも
一緒に軽やかにダンスしてゆくための、心、頭、体の使い方を
もはや身につけようとしている。

道具はすべて自分の内側にそろっていますね。

チョコやピザやロックや煙草の煙や24時間営業の中華屋や買い占めに走る愛しい市民や
ダウンタウンの夜の煩さや
いきなり死んじゃったらやっぱり寂しいよって思うパートナーや友人たちや

「そういうもんで僕らの成分はできてるからさ」

窓外の晴れた空を見ていたら、声が届きました。

dtr

今電車の中でマスク着用率3割ぐらいです。
本当かなあ
オリンピック延期って
前のオッチャンの新聞に書いてある。
その方がいいよ。
夏に運動したら熱中症で死んじゃうから
観戦する方も命がけだしって思いました。
日本に来るなら桜か紅葉を見てほしいし
一番いい結末をお祈りしようっと。

メタ様
アメリカの分もお祈りしております。

nagasawa

ウイルスもスピリチュアル的な諸々も、目に見えないものであるならば、せめて心まで感染しないように。ウイルスにも、自分を自分から切り離してしまうものにも。
感染するまでは、感染せずにいられるように。
今できる「目の前の現実を大切にすること」を、しっかり「自分が出来ること」としてやろうと思います。
「自分だけはポジティブだけで満たされたい」とすると、自分の「持ち分ネガティブ」は誰かに流れていってしまうかもしれない。
自分に湧き起こる喜怒哀楽は自分の受け持ち分として、ポジティブもネガティブもなるべく分け隔てなく自分で見つめていきたいです。
皆さんがどうか心穏やかでありますように。
自分以外の人達も心穏やかでありますようにと、みんなで願えますように。
何の役にも立たない綺麗事かもしれませんけれど。
めたさんありがとうございます。
あと、写真の雲がエイのお腹みたいでイイです(*´∀`*)

karo

先日、NYに住む友人と電話で話していて、
アメリカでは新型肺炎のドライブスルー検査がはじまったよ。ということで
日本は未だに検査もままならないような状況なので
コトが起きるとアメリカ人は対応が早いと言うか臨戦モードにすぐ突入できるというか…。
すごいなぁ〜と、思いました。
日本のほうはといえば、いまだ対応はゆるゆるですが、
日本人はこうした恐れや不安を抱えている状況に比較的慣れているというか
不安を抱えたままでも、そこまでひどいパニックにはならないでいられる
耐久性?持久力?何だろう(笑)そんなものがあるような気が、ふと、しました。
(トイレットペーパーはいまだに棚から消えていますが…(笑)

私はと言えば瞑想中に「今回のウイルスはDNAのアップグレードだよ」
というようなメッセージが届いて、なんだか腑に落ちて
それからあんまり気にならなくなりました。
今回はどこかの国のひとごとではなく、全世界的に個人個人が恐れとのワークをする
機会なんだなぁ…。と思います。
貴重な経験に感謝して、みんなが恐れを越えていけますように。

ちなみに数日前には
日本では国民ひとりにつき5万円、アメリカではひとりにつき1000ドルの
支援を政府が検討している。というようなネットのニュースを観ましたよ。
CCさんによろしくお伝えください(笑

メタさん、素敵な記事、いつもありがとうございます。

love2020jp

癒される……どこかセピア色の文章が懐かしくて癒されます。2020年、まだまだこれから激しい出来事がやってくるんでしょう?お互いに、そしてコメント欄の皆様も陽気に強気に軽やかに乗り切って行きましょう!

amira

こんにちはメタさん。国によって様々な対策がとられてますね。
うたはとりあえずトイレットペーパーがあと2ロールしかないってのが問題です。
今こそ地球人一丸となって新型コロナウイルスに立ち向かおうって思っちゃうんですが、甘いですかね。

ダイス

日本政府が国民思いというのは間違いです。
この状況でも借金を負わせることしか考えていない。雇用喪失、補正に対しても貸付。貸付とは借金です。
これのどこが国民思いなのでしょうか。プライマリーバランス黒字化という政府を黒字化することをやめない限り、国民思いなどはないです。一つも明確な基準を言わず曖昧なことで丸投げしているのは国民思いではない。
まだ若干トランプの方がマシなレベルですが。アメリカは保険とかが日本と違うことで色々と厄介なのは承知しています。

アメリカも日本も違う意味で瀬戸際です。というのも嘘をついているという点ではそれがバレて周知されることが一番怖いから。
結局利権絡みでしか人は物事が図れないグローバリズムに落ちていることで不幸になっています。
ここでコロナがやってきたことで既存のシステムが破壊される。それを守りたい人間は嘘をついてでも守ろうとするわけです。この状況でも最善の決断を下せるかどうか、利権を取るかどうかで状況も変わります。
利権を考えるとどんどん対応が遅くなる、それが今の日本の惨状です。だから対応が常に後手、そして平気で嘘をつく。

一つだけ言えることは、政治から関心の目を背けないことです。興味がない、つまらないではなく。
そうでもしないと自分自身が守れず、今の時代は国に殺される時代です。祈るのもいいですが、祈るだけでアセンションするぐらいなら既に起きているのは分かっているでしょう。
恐れは適度に、過剰に恐れずに今を生きていくしかありません。恐れは集合意識で違う形となるでしょう。それこそ殴り合いになります。
そういう意味ではCCさんみたいに切り替えて考えるのは正しいです。恐れに捕らわれては何もできなくなります。