インディゴチルドレンの歴史
そもそも、インディゴ・チルドレンと呼ばれる子どもたちがスピリチュアルの世界に登場したのは、30年以上も前のことです。オーラの色が見えるという共感覚を持つナンシー・アン・タピー氏が、1986年刊行の著書『アンダースタンディング・ライフ・スルー・カラーズ(色を通じて人生を理解する)』の中で言及したことから始まります。彼女によれば、オーラの色は常に変化するものですが、生涯を通じて変わらないライフカラーというべきものがあり、その色がインディゴである子どもたちが増えていると気付いたのは、1960年代末~1970年代半ばのことだったそうです。
やがて、彼女の研究は話題になり、地球の磁気フィールド隊に所属するクライオンをチャネルすることで有名なリー・キャロルと、そのスピリチュアルパートナーであるジャン・トーバーの両氏による共著『インディゴチルドレン~新しい子どもたちの登場~』(1999年刊行)につながります。
本書では、スピリチュアルな現象としてのインディゴチルドレンの説明にはそれほど比重を置かず、特別なニーズを持った子どもたちにどう向き合うかということを、臨床心理・教育学的に考える指南書といった趣になっています。インディゴ向けではなく、インディゴの子どもたちを持つ親御さんや学校関係者に向けた本だと言えます。
業界的には、この本がインディゴチルドレンと呼ばれるムーブメントの原点とされています。いわば教科書みたいなものです。
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元祖インディゴチルドレンの10の特徴
インディゴ現象とは、最初は彼らを育てる大人目線から始まったんですよね。教育者やカウンセラーの立場から、はじめて彼らのようなケースに出会い、そこから研究や調査が進んでいきました。ですから、当時言われたインディゴチルドレンの特徴というのも、客観的なんですよ。
現在、よく耳にするのは、インディゴゆえに社会で感じる生きづらさや、スピリチュアルなミッションにフォーカスが置かれているように感じます。しかし、その原点となったのは、優雅な反逆者であり、革命児であるインディゴたちのキャラクターだったようです。
本書の中に書かれた”元祖インディゴチルドレンの10の特徴”は、以下のようになっています。
1.インディゴチルドレンは、尊厳を持ってこの世界に生まれてきます。
彼らは不必要にへりくだったり、自分を低く見せることがありません。
2.彼らは自尊心の低い人を見ると、驚きます。
彼らは、この世界にいる誰もが、今、ここに必要とされているから存在することをナチュラルに知っています。自分の価値を疑ったり、否定する人たちを見ると、どうしてそのように考えてしまうのかが分かりません。
3.自分が誰であるかを話す子もいます。
インディゴチルドレンの中には、自分がどのような役割を持ってここにやって来たのかを話す子もいます。
4.権威主義的な人たちとは、うまく折り合いをつけることが出来ません。
彼らは非常に民主主義的であり、説明が不十分だったり、強制的に行動させようとする人には、反発します。
5.一見、普通のことでも、特定の理由からやりたがならいことがあります。
”普通に”、”誰でも”、やっていると思えることでも、彼らには独自の理由からやりたがらないことがあります。
6.彼らは、常によりよい方法を考案するのが好きです。
彼らは、自分にとって意味がないと思える儀式やしきたり、決まりきっていて、クリエイティブではない作業を嫌います。
7.学校でも家庭でも、自分独自のやり方を貫こうとします。
誰もが同じことをするのをよしとする学校生活では、苦痛を感じる子も多いです。
8.周りに理解者がいない場合、一人きりで遊んだり、内にこもるようになります。
彼らが育つうえで、、理解され、サポートされていると感じる環境に置かれることは、何より重要です。誰も自分のことが分からないと思うと、一人遊びを好むようになります。
9.善悪の基準が、他の子と違う場合があります。
彼らには独自の基準があり、一般的に罪悪感を感じるようなことを、まるで平然と行うことがあります。
10.自分の必要とするものを言いたがらないことがあります。
彼らの多くは、自分のことを本当に理解できる人はいないと感じています。本当に欲しいものや、必要とするものは、伝えることを躊躇する場合も多いです。
Carrol., Lee&Tober, Jan. ‘The Indigo Children : The New Kids Have Arrived‘, Hay House 1999
こうして見ると、インディゴたちは、これらの特徴をナチュラルに備えて、この世界に来たはずなのに、そう感じないとしたら、成長の過程で疑いを刷り込まれてしまったんでしょうね。
生きづらさを感じるインディゴがこれを読んだとして、マインドがどのように異議を申し立てようと、おなかの深いところでは、まったくその通りだという深い確信があると思います。
逆に言えば、自分の存在意義を疑ってしまうなら、それは単に、どこかに刷り込みがあるサインであって、実際はまったくそう考える必要がないことなのかも知れません。
もっと堂々とインディゴりたいものです。
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インディゴチルドレンの育て方 10の基本
本書の中には、インディゴチルドレンとの付き合い方の基本も書かれています。彼らのユニークさを尊重するためには、以下のようなことに気を付けるとよいそうです。
1.インディゴチルドレンには、リスペクトを持って接し、家族の一員として誇りに思うこと。
2.彼らに解決策を押し付けるのでなく、彼らが自分で答えを見つける手伝いをすること。
3.何事においても、彼らに選択の余地を与えること。
4.彼らを軽んじたり、下に見ないこと。
5.どうしてそうする必要があるのか、何をしているのか、彼らに常に説明すること。
6.彼らを育てるにあたって、自分だけで背負おうとせず、パートナーや家族と協力すること。
7.彼らは、まだ言葉を理解しない幼いうちから、自分に対する敬意や愛情を敏感に察知すると知っておくこと。
8.身体的、精神的、感情的に問題が生じたと思っても、むやみに投薬に頼らないこと。専門家と相談しましょう。
9.自分がサポートされていると常に感じられるような関係や環境を整えること。
10.彼らが誰で、どのような役割を担っていて、将来、どうなるべきかなどを教えようとしないこと。それを含めて、彼らが自分で決めるべきだと理解すること。
Carrol., Lee&Tober, Jan. ‘The Indigo Children : The New Kids Have Arrived‘, Hay House 1999
読んでみると、ここにあるのは、特にインディゴだけに限らず、むしろ人間関係全般にまで広げられる基本と言えそうです。
自分が誰であるかを自分で決める権利って、大事ですよね。インディゴと考えるか、そうじゃないかも、自分の好きに選んでいいことですし、自分と違う意見を選ぶ人も尊重したいものです。
本書は、アメリカのスピリチュアル/セルフヘルプ出版社の老舗、ヘイハウスから出版されたもので、当時、ヘイハウス所属であり、その2年後に自身もインディゴについて本を出すドリーン・バーチュー氏が寄稿しています。エンジェリックな雰囲気を振りまく、みんなの大好きだったドリーンがまだそこにいて、ちょっと切ないです。
その他、インディゴたちの健康面での配慮について、代替療法の視点から提案なども書かれているのですが、いかんせん内容が古い上に、リー・キャロルの友人によるものばかりが推薦されているという批判もあります。どこを参考にするかは、好みだと思います。代替療法だけでなく、西洋医学も含め、何でも一長一短ですから。
ただ、インディゴ解説書の古典としてはバランスのよい本だと思いますので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。
日本語版もあって、愛知ソニア氏による翻訳です。アマゾンマーケットプレイスで、中古超激安価格ですよ。
インディゴ・チルドレン―新しい子どもたちの登場まあ、私も古本屋さんで3ドルで買ったんですけど、日本の激安には負けます。
“もっと堂々とインディゴりたいものです。”
なるほど!
いいフレーズですね♡(´∀`*)
「優雅な反逆者」ってステキな表現!
「優雅」とは思われてないだろうけど、「反逆者」とは思われがちだよ!!(笑)
OK、堂々とインディゴる(・∀・)ゞ✨
ドリーンに対しての反応で、知識大きいか意識が大きいか分かりますよね。
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