ETソウル/スターシードをテーマにした映画
宇宙人を題材にした映画は、洋の東西を問わず数多く存在しますが、その多くは、人類とは別の種族として、善良な(もしくは邪悪な)宇宙人が描かれる、いわゆるエイリアン映画になるか、エイリアンVSエイリアンで戦うSF映画になるか、どちらかです。
しかしスピリチュアルの世界には、ETソウル/スターシードと呼ばれる人々がいます。今世を人間の肉体で生きながら、かつて宇宙人だった記憶を魂の中に持つと言われる存在です。
今回は、そのような人たちを主人公にした映画を集めてみました。
・・・・・・・・・・・・・
1.「K-Pax 光の旅人」(2001年)
まずETソウル/スターシード映画で絶対おすすめなのが、「K-Pax」です。「光の旅人」という、くっさいサブタイトルがついているので、ちょっと面倒臭そうな気がしますが、スターシードが題材の映画としては必ず名前が挙がる名作です。
自分を異星人だと名乗る謎の男と、彼を精神病患者として治療する精神科医との奇妙な心の交流をミステリアスに描いたヒューマンドラマ。allcinemaより
宇宙人だと名乗る主人公の、どうにもイタい感じとか、宇宙のミステリーをすらすら解説する時に醸すヤバさが、スターシード的には思い当たり過ぎて切実です。
これを見てホームシックになっても、故郷の星へは後でいくらでも帰れますから、まだまだみんなで頑張りましょう。
・・・・・・・・・・・
2.「スターマン/愛・宇宙はるかに」(1984年)
次におすすめするのが、これまたくっさいサブタイトルがついている「スターマン/愛・宇宙はるかに」です。しかし監督は、ホラーの巨匠ジョン・カーペンター。ホラー要素は全然ありませんが、巨匠要素が随所に光る名作です。
地球からのメッセージに応えて飛来した異星人が、未亡人宅を訪れ夫の姿に変身する。二人は母船とのランデブー地点に急ぐが、政府の追跡も始まっていた。明らかに「E.T.」を思い出させるが、あちらが“友情”を描いていたのに対し、こちらは男女間の“愛情”を軸に話が進むという大人向けのSFとなっている。allcinemaより
登場するのはスターシードではなく、人間の姿に変身した宇宙人なのですが、常識から桁外れているのに、本人はなんのこっちゃか分からない様子が、いかにもスターシードっぽいです。
ラブロマンスとしても、ピュアなイケメン宇宙人との時空を超えた恋が、スピリチュアル女子の胸キュンポイントをガッツリ押さえます。
・・・・・・・・・
3.「火星人の子ども/マーシャンチャイルド」(2007年)
日本未公開の映画。SF要素はなく、自らを火星からやって来たと信じる男の子と、彼を養子として迎え入れた作家のハートフルな交流を描くストーリーです。
養子を取るために里子施設にやって来たSF作家は、火星から来たと主張する奇妙な男の子に惹かれる。太陽の有害な光線から身を守ると称して段ボール箱に入ったり、お気に入りのシリアルしか食べないなど、変わった信条を持つために、周りになじむことのない男の子の姿に、作家は自分の子ども時代を重ねる。果たして、彼らは家族になれるのか。
スターシードなら誰しも一度は、地球と言う厄介な場所に囚われてしまったことを悲しみ、遠い「故郷」に思いを馳せると思います。この映画のテーマは、ずばり、本当の「ホーム」とは何なのかを考えさせられます。私たちはひょっとして、愛し愛されたいがために、人間の経験をしているのかも知れません。故郷を離れ、路頭に迷ってしまった気分のスターシードなら、号泣間違いなし。
・・・・・・・・
4.「花嫁はエイリアン」(1988年)
この映画も主人公はスターシードではなく、あからさまな宇宙人なのですが、空気を読まないはっちゃけぶりがスターシードにありがちでキュートなSFラブコメディです。
物理学者が電波の実験中、誤って遠くはなれた惑星に強力な電磁波を照射してしまう。危機を迎えたその惑星は、エージェントを地球に派遣、科学者に修復の電磁波を再度発射してもらおうとするが……。地球を訪れたK・ベイシンガーのエイリアンが、D・エイクロイドの科学者に恋をしてしまって巻き起こるドタバタを描いたロマンチック・コメディ。allcinemaより
ストーリーや展開は安心のベタベタなのですが、これはダン・エイクロイドとキム・ベイシンガーの芸達者ぶりを楽しむ映画なので、それでいいんだと思います。
・・・・・・・・・
5.「ゴンゾ宇宙に帰る」(1999年)
最後は、マペット映画の超名作「ゴンゾ宇宙に帰る」です。タイトルから察するに、マペットの一人が宇宙人なんだろうということは分かりますが、そもそもぬいぐるみなんて、どれが地球人でどれが宇宙人だか見分けがつかないですし、何でもいいだろうと思いますよね。全然違います。これは夢やシンクロニシティに導かれた主人公が、孤独と戦いながらも決して信じることを止めず、やがて自らのルーツにたどり着くというストーリーを、セサミストリートならではのファンキーなミュージカル仕立てで描いた、まさに宇宙のファンタジーとマペット愛が交錯する、とんだスピリチュアル映画です。
「セサミストリート」の生みの親、ジム・ヘンソンが製作したTV番組「マペットショー」の映画版。人気キャラ・ゴンゾを主人公に、仲間のカーミットやミス・ピギーたちが大活躍。オリジナルの雰囲気そのままに、70年代ファンクミュージックをブレンドしたSF冒険コメディ。自分が遠い惑星のエイリアンであると知ったゴンゾ。そんなある日、政府の秘密機関が彼を連れ去ってしまう。ゴンゾの仲間たちは彼を救い出すため集結するが・・・。allcinemaより
政府の秘密情報機関にクマが勤めていたり、エビとネズミとカエルがひとつ屋根の下で仲良く暮らしていたり、なんでだよってツッコミながらも、口元が緩む展開がいくつもあります。ドタバタしつつも、最後には愛しかない世界なんですよ。
スターシード映画を見て考えるのは、結局、人は何をもって「ホーム」とするのかという大きなテーマです。おそらくこれを読んでいる中には、まさに物心ついた頃から、自分にとっての「ホーム」とは何かという答えを探し続けてきた人もいると思います。
もちろん答えは、何通りもあるはずです。けれども一言で表すならば、それは愛の在処であり、懐かしくも心地よい感覚であり、究極的には神/宇宙のソースに還っていくのかも知れません。
スターシード、ちょうど身の回りで旬でした!
有難うございます♡観てみます
メタさん、こんにちは!
このテーマで言うと、「How to Talk to Girls at Parties」(パーティーで女の子に話しかけるには)数年前に観た作品です。
当初、”ヘドウィッグ”監督の新作だから楽しみ!と思って行ったのだけど、心底にギュンギュン入ってきて猛号泣でした。
自分でも不可解でしたが、何か魂が覚えていたメッセージがあったんでしょうね。
スピリチュアルって面白いですね。
メタさん、いつも有難うございます!