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エックハルト・トールが語る ”宇宙の目的と私たち”

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宇宙の目的を満たすためには、二つの要素が必要です

宇宙の目的は、この次元にやって来た意識を目覚めさせることです。それは神聖な目的です。

その神聖な目的を果たすためには、二つの要素が必要になります。一つは、宇宙が創造によって輝くこと。クリエイティビティによって輝くことです。どうやってそれが分かるかって?この惑星を見渡してください。海に大地に空に、何百万もの生命があります。宇宙は、このように多様な創造物によって輝いています。それらの生命を通じて、宇宙は自身を経験しているのです。

ひとつの大きな生命が、無数の生命を通して、自分自身を経験しているのです。宇宙とは、成長する複合体です。様々な形態を経験することによって、宇宙は進化し複雑さを増します。1000年前の人類にくらべたら、私たちの生活は何倍も複雑になっていますね。

けれども同時に、宇宙は自分のソースをより深く知りたいと願いました。ソースのレベルでの深い自己実現を願ったのです。それが神聖な目的を果たすための、もう一つの要素になります。

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宇宙が目的の一部として、あなたはここに来ています

私たちが自分自身の内面を覗き込んだ時、そこには自分を表現したいという、いわば内側から外へ向かう動きもあれば、自分に深く入り、自分のエッセンスを経験したいという、外側から内へ向かう動きもあります。

私たちは、人生で何かを成し遂げたいという願いを持つ一方、ただ存在し、存在することを経験したいという願いもあります。何かになろうとする必要もなく、すでにここにある自分自身をフルに経験したいという願いです。

このように私たちは、相反する二つの動きを内包します。内側から外へ向かう動きが大きい人もいれば、外側から内へ向かう動きが大きい人もいます。どちらか一方のみを重視する教えもありますが、両方の動きがあって、宇宙はあなたを通じて創造を行います。ストレスを感じたり、バランスを失う時、あなたは自分を失っています。あなたの内なるひとつなるものと、無条件につながっていないのです。

ただ「在ること」に惹かれ、何かを「すること」にさほど興味が向かない人たちもいます。「すること」に強い願いを感じないのです。たとえばガーデニングとかクッキングなど、ささやかなことをしながら、ただ在ることを楽しみ、それによって彼らは世界に貢献しています。

一方、「すること」に、より強く惹かれる人たちがいます。たとえば大きなプロジェクトを成し遂げることに強い願いを感じる人たちです。気を付けるべき点として、自分のしていることに捕らわれると、他のことを軽んじて考える傾向があります。自分のしていることに深刻になり過ぎてしまうと、ハッピーにはなれないのです。

宇宙の目的とは、形あるものの創造と、形のないエッセンスの認識の両方を通じて、自身を知ることです。それが宇宙の神聖な目的であり、あなたはその一部としてここに来ています。

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The Divine Purpose of The Universe by Eckhart TV on YouTube


スピリチュアルの世界で宇宙/神はなぜ存在し、その目的は何かという話をする時、神話的な見方と、エネルギー的な見方の二種類が出来ます。

神話的宇宙論では、神は人格や姿を持ち、悪を裁き、愛や恵みを与える存在として描かれます。神の意図は人知を超えたものであり、天上の存在である神に近いほど”偉く”、遠ざかるほど”偉くない”というヒエラルキーが発生します。この考え方は、世界中の多くの宗教や民間信仰の中に見られます。

一方、エネルギー的宇宙論では、宇宙の原初は振動するエネルギーであり、私たちも自分の中にそのエネルギーを分け持つと考えます。マクロとミクロは相似形で、宇宙の中に私たちがいると共に、宇宙とは私たち自身であり、すべてはひとつです。この考え方はワンネスにつながるものですが、本質的な善悪もなく、ヒエラルキーもないという捉え方が、そうでない見方に慣れた私たちにとっては非常に分かりにくい部分もあります。

これらは同じものの別の見方だと言えるんですけどね。

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宇宙はなぜ存在するかについて、神話的宇宙論では「神が自身を経験するため」「神があらゆる可能性を知るため」という言い方をすることがあります。昨日のエリックの話にも出てきましたね。擬人化した神を考えた時に分かりやすい表現ですが、ちょっと神が自分勝手ぽく見える気もします。

エネルギー的宇宙論において、神とは宇宙を作ったエネルギーそのものです。それは光であり愛であり、生命と創造の源であって、その本来の性質から無限に拡大する傾向を持ちます。たとえば光は、あらゆる影を照らして広がりますよね。ソースのエネルギーも、それと似ています。

その拡大を、「知る」という言葉で表すこともできます。世界を知るとは、ブラインドスポット、つまり認識が届かない部分を減らし、智慧の光を広げることでもあるからです。

進化とは、愛と光を滞りなく、隅々までフロウさせていくことです。それはカルマを浄化するということでもあります。

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エックハルトの説く宇宙の神聖な目的、つまり創造と自己実現を通じて自分を知ることは、まるで心臓の鼓動や呼吸のように、外向きと内向きのフロウを繰り返します。

私たちも宇宙も、その動きを通じて、どこまでも成長し拡大していく生命体なのです。

 

 

「エックハルト・トールが語る ”宇宙の目的と私たち”」への3件のフィードバック

  1. 何故かを考える前に、単純にそれが本質だからかぁ!参ったなこりゃ笑

    元々そうなものを、「今の私」が「考えているだけ」なのかぁ…!

    んで仮に、どんな自分もいる自分の魂の中でこういう自分を今担当しているだけだとしたら、
    宇宙のそれを四の五の言わずにそのままポンと受け入れる事は、
    宇宙と少しわかり合えたり、
    普段自分を受け入れてくれている宇宙を自分が受け入れてあげられるっていう、
    自分と宇宙が同じ目線で感じられてるってことのようで、自分も宇宙の手助けになっているのかもって思えて、なんか嬉しいですね。

    宇宙も感情みたいだなぁと。
    自分とわかり合って受け入れあって、
    それって愛なんじゃないかなぁって思ったりする。

    だから「私達はそれぞれの宇宙を持ってる」なのかもしれないですね。

    いつもタラタラ長く感想書いてすみません。

    メタさん、いつも心を救ってくれるような記事を、ありがとうございます。

    なんか、すごく軽くなりました。

  2. 「在ること」に惹かれる人・「すること」に惹かれる人の話は、
    今日もステキなチョイスのクラゲの写真のように、ただ漂って「善し」としている人たちを「そんなんで幸せなの?」って目で見ている私をイメージしてしまいました(^_^;)

    私はどうも「すること」に惹かれるタイプですが、水族館でクラゲの水槽見るの大好きです(∩´∀`∩)
    やったことはないですが、何時間でも見ていられそうです✨
    ただ「漂う」も、癒す力がありますね(^ー^)

    私の好きな本にこんなくだりがありました・
    「われわれは、その対象について『知っている』と思った瞬間、それ以上を求めようとしなくなります。わたしはいつまでも自分を考え、他者を考え、世界を考え続けます。ゆえにわたしは永遠に『知らない』のです。」

    答えはあってないようなもの・なくてあるようなもの・・・
    なんだか、般若心経の言わんとすることがわかるようなわからないような(;^_^A

    でもひとつ大事にしようと思ったのは、中道を行くバランス感覚です✨
    ひとまず、何がどうあれ自分がハッピーであることが、宇宙のハッピーのようですからね(*^ー゜)

    今日もありがとうございます✨

  3. わたしは『自然に理解すること』に
    惹かれる。

    朝起きるとひとつ進化している
    そういうのがいいな。

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