かなりいろんな話があります。
キリスト意識とは
キリスト意識とは、ざっくり言うと、全ての人の中に神がいて、自分もまた神であるという気付きや、私たちは無条件の愛とつながっていて、無限の創造が可能であるという気付きなどを言います。
確固たる定義がある言葉ではなく、ニューエイジ的に最高の意識状態を表す言葉の一つとも言えます。
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キリスト意識センターが説明するキリスト意識
調べてみると、その名も「キリスト意識センター」という、そのものずばりな団体がありました。彼らは、こう説明しています。
”キリスト意識センターでは、全ての人の中に神の火花が宿り、その命の中に神聖な目的が含まれると信じます。私たちが神の子どもであると知り、創造主とのつながりと自らの高次の目的に気付くことは、私たちが生まれ持つ神聖な権利です。
(中略)
キリスト意識は、人間の意識の拡大であり、エゴのマインドと神聖なマインドの融合体であり、人類の幸福と充実の源です。”
Welcome to the Center for Christ Consciousness
彼らが言うキリスト意識は、私たちの中にも存在する神の意識です。また”エゴと神聖さの融合”というのは、神とのワンネスを経験している状態と言い換えることもできそうですよね。
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東洋思想に見るキリスト意識
キリスト意識というのは、キリスト教と関係がありそうでないので、ヨガのグルなんかにもこの言葉を使う人がいます。東洋的に見たキリスト意識は、たとえば以下のように説明されます。
(キリスト意識を)ブラフマンや神の認識、サマディの状態と関連付けて考える人もいます。クンダリーニエネルギーがクラウンチャクラに達し、悟りの境地に入った状態です。この悟りの境地では、ハートチャクラが開きます。閉じてしまうと悟りも永続しません。
What is Christ Consciousness? by Golden Age of Gaia
ここでキリスト意識とは、悟りとか、サマディ(瞑想の最高潮で自分を忘れる状態)に入ったり、ブラフマンと一体化した状態とされていますね。ちなみにブラフマンとは、インド哲学でいう宇宙の根源真理です。
ハートチャクラが開いて、宇宙の真理に達した状態をキリスト意識と考えるのは、いかにもスピリチュアルっぽいですね。
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エドガー・ケイシーが語るキリスト意識
エドガー・ケイシーは、キリスト意識という概念のルーツを作った人として有名です。彼のリーディングでは、ジーザスは神の意識(キリスト意識)を体現した人間だとされています。
質問: ジーザス、キリストという言葉が持つ意味と重要性は?
ケイシー: ジーザスは、一人の人間です。彼の行動やマインド、他者との関係性において定義されるところの存在です。彼は良き友人であり、社交的で、愛すべき人物で、親切で優しい存在でした。彼は弱い立場に生まれ育ちましたが、世界を満たし、克服することで、預言に書かれた救世主となる強さを得ました。肉体もマインドも魂も目的も、強化されたのです。その力において、彼はキリストなのです。その力はキリストの力であり、ジーザスの中に存在します。
Edgar Cayce reading 2533-7
ちょっと言ってることが分かりにくいですが、ケイシーの場合、ジーザスと神を分けて考え、ジーザスと言う肉体に宿った神の力をキリスト意識としているようです。
またケイシーは、キリスト意識に到達するプロセスを説明しているのも興味深いのですが、それは自らを克服することによって培われると言っていますね。
また別のリーディングで、ジーザスの転生の目的を聞かれて、こう答えています。
質問: (ジーザスが地球上で終えた)この転生の主な目的は何ですか?
ケイシー: 地球に存在するキリスト意識を讃えるためです。
Edgar Cayce Reading 2441-4
キリスト意識は、誰の中にも宿りうるとされていました。
Edgar Cayce On Christ Consciousness by Edgar Cayce’s Association for Research and Enlightenment
キリスト意識とは、通常、スピリチュアル/ニューエイジの概念であり、キリスト教の人たちからは異端視されています。キリスト教側にしてみれば、誰でもが神だと教えるニューエイジ的キリスト意識は、よくないんでしょうね。