スピリチュアルだけどいやな人
「こいつ、何なんだよ…」って思う人には、人生のいろんな場面で遭遇するものです。もちろん私たちのスピリチュアルの道にも、要所要所に配置されています。
スピリチュアルだけどいやな人にも、いろいろなタイプがいますが、それを説明するのに、スピリチュアルエゴという言葉があります。
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スピリチュアルエゴとは
スピリチュアルエゴとは、スピリチュアルな面での自分の優越性や特別意識を主張したがるマインドです。
エゴの根っこは防衛本能ですが、そこには自分と他人を区別するというアイデンティティの機能も含まれます。区別するだけならいいですが、エゴは他人と自分を比較し、自分をより優位で安全な立場に置きたいと願います。「オレが」「アタシが」と、主張してくる訳ですね。
スピリチュアルだけがエゴの優越意識と結びつきやすい訳ではなく、学歴やお金、持ち物など、世の中のいろんなことがそうなのですが、見えない世界だけに、スピリチュアルエゴは余計面倒臭くなるのかなと思います。
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よくあるスピリチュアルエゴの8つの例
スピリチュアルエゴについてご説明するために、今回は骨川スネ夫先生をお呼びしております。
先生は、もうかれこれ40年以上も小学生をやってらっしゃいますが、いやなやつのロールモデルとして私たちに教えを示す、日本を代表する偉大なマスターの一人です。
では、先生に、よくあるスピリチュアルエゴの8つの例をご紹介してもらいましょう。よくある例には、このようなものがあります。
1.スピリチュアルこそが、唯一の真実であり、なにか偉いことだと思っている
そもそもの勘違いは、ここから始まるのではないかと思います。自分にとってどれだけ重大なことでも、真実や大切なことは人の数だけありますから、それをリスペクトできるようになりたいものです。
2.他人と比べて、自分はスピリチュアル的に優れている/特別だと考える
自分の前世がいかに素晴らしいかとか、偉い誰それとつながってるとか、コネクションや後ろ盾が自分の価値につながると考えるのは非常にスネ夫的だと思いますが、スピリチュアルの世界では、割と普通にまかり通っている考えです。
3.自分のスピリチュアルな知識や能力をひけらかす
知識や能力があるのは、確かに素晴らしいことですが、「スピリチュアルな知識や能力があればあるほど、よりスピリチュアル」と考えるのは大間違いです。スピリチュアルとは、宇宙の在り方そのものだからです。
4.自分のスピリチュアルな経験の話ばかりする
アウェイクニングが始まると、人に話したくなる経験が沢山出てきます。でも、誰もがそれぞれの旅路を歩んでいることをお忘れなく。
5.誰かを自分よりスピリチュアル的に劣っていると考える
3次元と5次元と比べると、5次元がよさげに聞こえますけど、全部あって初めて多次元ですから、どっちも大事です。
6.”スピリチュアル的に正しくない人”を非難・否定する
よく言われることですけど、相手を変えるのではなく、自分が変わることでしか、何も変わりません。
7.スピリチュアルな正義や正しさにこだわる
自分の中の正しさにこだわることは、一見、何も問題がないようでいて、実際、相当な火種です。
8.メサイアコンプレックス
メサイア(救世主)コンプレックスとは、自分は世界を救うために生まれてきたと考え、でも出来なくて苦しんでしまうことです。スピリチュアルピープルなら一度は考えることだと思いますが、一人の人が世界中を救うことは出来ないし、しなくていいんですよ。そのための共同体ですから。
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スピリチュアルエゴに向き合う
さて、スネ夫先生が面白すぎて話が全部ふっとびそうですが、ここまで読んで「これって私の中にも思い当たるかも…」と思った人は、自分と向き合うワークがよく出来ています。
スピリチュアルエゴがパワフルな人に出会って、かちんときたり、むかついたりするのは、自分の中にも、その人に対抗する思いがあるからです。他人のエゴに反応してしまうのは、いつだって自分のエゴですからね。
ですから私たちとしては、そのような時に、ただ相手を悪く思うのではなく、まずは自分を振り返ってみたいところです。
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そもそも、スピリチュアルって、何だろう
そもそもスピリチュアルの教えの一番大事なコアの部分って、自分は特別とか、正義が悪を倒すとかでは全然なく、「私たちはつながっていて、ひとつだ」ということに尽きると思うんですよね。
分かっていて欲しいのは、あなたの素晴らしさや、あなたが自分のハートに正直であろうと頑張っていることは、たとえあなたが声を上げなくても、宇宙は常に知っているということです。誰かと比較したり、証明する必要もないんです。
自分のスピリチュアルエゴとの付き合い方は、人それぞれで、それがあるから悪い訳でも、ないから偉い訳でもないと思います。ただ、自分を誰かとの比較・対立構造の中に置き続ける限り、気分のアップダウンはついてまわります。
毎日ごろごろしていても、あやとりと射撃と昼寝しか得意なことがなくても、毎日がピースフルで幸せなら、それが一番ですからね。
ばれたか。