大きく分ければ、自分という存在は、ハイヤーセルフ(本来の自分)とエゴ(一時的な自分)の二択で出来ています。後者を手放すことで、前者がどんどん活発になります。
エゴの声・ネガティブな感情・思い込み
上記の3つは、言ってみれば同じものの別名ですが、次のような感情や思考を指します。
- 抵抗
- イライラ、ムカムカ、モヤモヤ
- 怒り
- 嫉妬
- 否定
- 恥
- 疑い
- 悲しみ
- 苦しみ
- 恐れ、不安
- 失望、落胆
- 優劣、正誤、ジャッジメント
- ~すべき、~してはならない
- 自分は十分ではない
- 罪悪感
- 無価値感
- 被害者意識
スピリチュアルの世界では、これらの感情を経験するなら、その背後には自分の思い込みがあると考えます。例外はありません。
たとえば「イライラするのは、あいつが悪い」じゃなく、「イライラするのは、自分にネガティブな思い込みがあるからだ」と考えます。
こう考えることのメリットは、現実を自分でコントロールできるようになることです。自分の思考一つで、生きづらさを変えることが出来るのです。
イライラするのは「自分が悪い」じゃないところにも、注目してください。悪いとかは、ありません。ただあなたは、誰かがインプットした思い込みを長年使用して、あなたの意識を制限していました。その違和感が、ネガティブな感情として現れていたのです。
それを手放すことで、あなたは本来の自分=無条件の愛に近づきます。
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無条件の愛=なんでもあり
無条件の愛と言うと聞こえはいいですが、言い方を変えれば「なんでもあり」ですから、それはそれでどうなのってところはあります。なにしろ、なんでもいいんですからね。彼女に言ったら、嫌われるセリフじゃないですか。
でも肉体を持って3次元に生きる限り、完全にエゴがなくなることはありません。従って、完全にネガティブな感情を経験しなくなることもありません。でも意識して手放していくことで、ずっと少なくなります。
もちろん、ネガティブな感情を手放すことで、どんどん無敵状態になって行く人もいますが、みんな自分にちょうどいいバランスに落ち着きます。
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天秤の釣り合いを取る
自分のバランスを取ることは、天秤と同じです。
この絵の天秤の右側に、100グラムのネガティブな思い込みが入っているとします。
その時、左側に5グラムのポジティブな考えを載せても、天秤は釣り合いません。
両側に同じ重さを載せる必要があります。
つまり、ネガティブな思い込みが強いなら、ニュートラルに戻すためには、同量のポジティブな考えが必要です。さじ加減を間違えると、ただの気休めにしかならず、役に立ちません。
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思い込みを手放す
1.自分のネガティブな感情に気付く
ネガティブな感情がある時は、心が重苦しくなったり、胃がギューッとなったり、体がこわばったり、目の前が暗くなるような感覚があります。体に悪いですね。
話を進める上で、その1の記事で出てきた、私の思い込みを例に使いましょう。
”私はもともとスピリチュアル系と言うより、瞑想系だからなのか、定期的にこういう地味な話をしたくなる傾向があり、いつも自分にがっかりします笑。”
「地味な自分にがっかりする」ということは、私は「地味な自分はダメだ」と思っていることが分ります。
2.そう考える理由を探す
ネガティブな感情や思い込みの根っこには、必ず理由があります。なぜそう考えてしまうのか、リストアップしましょう。
先ほどの例を引き継ぐと、
「地味な自分がダメ」だと思うのは;
- 地味な人は、あまり好かれないから。
- 地味な人は、一緒にいてつまらず、元気にならないから。
- 人に好かれないということは、商売も向かないから。
- 大金持ちにはなれず、人からも認められないから。
- 従って、これ以上幸せにはなれない。
こんな理由があるようです。
3.反対の事例を検証する
先ほどの理由は、自分の中でどれほど正統性があるにせよ、実は単なる思い込みに過ぎません。世の中には、別のことを考える人もいるからです。
思い込みを作る理由が分かったら、今度はそれを論破する反対の例や理屈を一つ一つ検証します。
思い込みが強いと、反対の考え方を受け入れるのに、最初は抵抗を感じます。自分の抵抗がどこにあるのか、何が気になっているのかをよく探りながら、卑屈な自分を、徹底的かつ客観的に論破します。
- 地味でも、そこがチャーミングで魅力的な人はいる。
- そもそも人間の魅力に、地味さは関係ない。
- いつでも愉快で、人に元気を与えることがだけが、世の中の大切なことではない。
- お洒落で、楽しくて、ポジティブな方が優れていると言うのは、マトリックスのプロパガンダじゃなかろうか。
- いろんな人向けにバラエティがある方が、世の中を豊かにする。
- 幸せになるのに、大金持ちになったり、人に認められる必要はない。
- 私は、私のままでベストを尽くせばいいんだ!
4.自分の可能性を受け入れる
思い込みが外れると、心がふわっと軽くなったり、目の前が明るく広がったり、肩の力が抜けるような感覚があります。
つまりはスッキリします。
そうなったらOKです。
新しい可能性のエネルギーを自分の中に受け入れることで、意識は広がり、本来の自分にまた一歩近づきます。
天秤のつり合いが壊れそうになったら、もう一度2、3の手順を繰り返すか、そこにアファメーションなどを加えて、エネルギーサポートします。
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本来の自分になることは、足し算ではなく、引き算
本来の自分とは、自分が期待した通りのウハウハな自分とかでは決してないのですが、引き寄せの法則でも言われるように、スピリチュアルは期待を手放してなんぼです。期待とは、マインドが作り出す限定的な視野でしかないからです。
本来の自分も、足し算ではなく、引き算です。要は、別にそのままの自分で何の問題もなく、何か足りないこともなく、ただ混乱を差っ引けばよいのです。
私たちはあるがままで無条件の愛であり、宇宙の無限のエネルギーなのですから。
そして得られる結果は、当初の期待と同等の別物か、それ以上のものになります。それも引き寄せと同じです。つまりは宇宙はそのように動いているのだと思います。
ああ、また地味な話を力説してしまいました。でも今度はがっくりしませんよ。よく考えたら、自分のベストが地味がなんだと思います。これは仕方ない。