内向的とも言い切れないけど、そこまで外交的でもない人がいます。そんな人をアンビバ—トと呼びます。
アンビバ—トとは
イントロバート(内向的な人)であるか、アウトロバート(外交的な人)であるかと聞かれて、すぐに答えが出て来る人もいれば、どちらか一つを選択するのが難しい人もいるしょう。
なぜなら、どちらでもないからです。
どちらか一方に偏らず、両方の特徴を持つタイプを、アンビバート(ambivert)と呼びます。状況に応じて、内向的サイドと外交的サイド、どちらかの特徴が現れます。
以下のようなサインがあったら、あなたはアンビバ—トと言えるでしょう。
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1.大勢の人の中にいても平気だが、積極的に交流しようとは思わない
アンビバ—トにとって、不特定多数の人たちと一緒に過ごすことは特に大変ではなく、パーティーだって嫌いではありません。けれども自分から話題を提供したり、そこで新しい友達を探そうとは思いません。
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2.何気ない日常会話も楽しむが、深い会話にはより積極的に参加する。
イントロバートは些細な日常会話が苦手であり、深く関わる対話を愛します。アンビバ—トはつまらない会話もこなしますが、深い会話も大いに楽しみます。
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3.一人でいるのも好きだが、たまには人と会うのも楽しいし、かと言っていつもだと疲れる。
アンビバ—トは、自分のエネルギーレベルによって、内向的・外交的のスイッチが切り替わります。人との交流を大いにエンジョイする時もあれば、誰とも話したくないという時もあります。
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4.誰とでもオープンに付き合えるが、本当に信頼するまでに時間がかかる。
アンビバ—トは、まるで窓もドアも全開の部屋で、誰でも入って来てよと言いながら、実は自分は押し入れに住んでるようなところがあります。
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5.人の注目を集めたり、リーダー役をこなすこともあるが、いつもだと辛い。
アンビバ—トにとって、外交的サイドは人の注目を浴びても気にしないか、むしろ嬉しいと思えるのですが、ずっとそうだと、内向的サイドが疲れ果てます。
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6.自分のパーソナリティーを、一緒にいる人のエネルギーレベルに合わせて調整する。
アンビバ—トは、自分の中に内向的/外交的、両方の特徴を持ちますから、相手がどのようなタイプであるかを察知することが出来ます。従って、それに応じて自分のエネルギーレベルを調整し、対応を変えることが出来るのです。
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7.グループ活動でも単独行動でも、結果が変わらない
アンビバ—トは、内向的/外交的、それぞれのやり方に対応できるので、結果としてグループ活動でも単独行動でも、出せる結果が変わりません。どんな環境でも、柔軟に対応できるタイプであるとも言えます。
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8.内向的、外交的、それぞれの呼ばれ方をすることがあり、それ以外の選択肢があることを知らなかった。
あなたの読書友達は、あなたを積極的だと考える一方で、あなたのパーティ―仲間は、あなたってシャイで内気だと考えるでしょう。本人にとっても、どっちだか分からないはずです。それがアンビバ—トであることを裏付ける、強力なサインです。
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アンビバ—トであることのチャレンジ
イントロバート/エクストロバートのどちらかにはっきりと区分される人はむしろ珍しく、誰もがその中間のどこかにいると考えられます。
アンビバ—トは、その両極のちょうど真ん中にいると考えられ、状況に応じてどちらの対応も出来るところが、最大の強みであり特徴です。
けれども自分の中に両極端の性質があることで、どちらの自分を尊重すればいいのか混乱してしまうことがあります。二面性があるんですね。
友人関係も、外交的なグループと内向的なグループがいて、あなたがいなければ、それぞれが仲良くなることはないでしょう。あなたはどこか理解しがたい部分があると、思われているかも知れませんね。
アンビバ—トにとっては、その両面が自分の一部です。どちらか一方が真実だとは考えず、うまくバランスを取りながら、両方の自分を認め、満足させてあげると良いでしょう。