アメリカ人の考える”スピリチュアル意識高い系”とは、どんなもんでしょうか。
ウルトラ・スピリチュアル
ライフコーチのJPシアーズ氏の「JPシアーズと目覚めよう (Awaken with JP Sears)」というYouTubeチャンネルは、マインドや感情を扱う王道セルフヘルプ番組として始まりました。
しかし何かあったのか、途中からスピリチュアル界を皮肉る「ウルトラ・スピリチュアル」というコメディが始まり、これが面白くてかなりヒットしました。
どのエピソードも笑えるのですが、中でも一番辛辣なのが、「インディゴチャイルドであること Being An Indigo Child」です。
インディゴだけに向けた皮肉と言うよりは、スピリチュアルに携わる人なら、誰もが考えるようなことが、マイルドな毒気で風刺されています。
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スピリチュアル意識高い系が陥りがちな7つのトラップ
1.レッテルを貼りたがる
”As an Indigo child, I despise labels. I am an Indigo child”.
”レッテルを貼る人を軽蔑している。僕はインディゴチャイルドだからね”
これは「インディゴだってレッテルじゃねーか」って言うツッコミ待ちのギャグです。
レッテルというのは、ある一面だけを見て、この人はこういう人だとジャッジするものですが、人は自分に都合のよいレッテルなら喜び、都合の悪いレッテルだと嫌がるものですよね。
身近な所では、血液型や星座、出身県なんかもそうですが、どう利用するかは考えどころです。
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2.自分は人より優れていると思う
”It means I was born with a higher level of consciousness than you.
自分を人より優れていると感じるのは、悪くはなさそうですけど、優劣の構造の中に自分をおいてしまうと、優れた人には嫉妬し、劣った人には優越感を抱くという無限ループに陥ってしまう可能性があり、それが気分のアップダウンを招きます。
優れているのは良いことですが、朝と昼と夜でどれが優れているかと言うようなもので、みんなそれぞれ独自のポイントで優れてるんですよね。
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3.誰にも理解されないと思っている
”“You have no idea how I see this world. You might think you do, but you don’t”.
”僕がどんなふうに世界を見ているか、君には分からないよ。分かると思ってるのかも知れないけど、分かってないんだ”
究極的に、自分の考え方を100%理解してくれる相手は、自分しかいないのではないかと思います。分かり合えないのが常態の中で、じゃあどうする?ってところが問題なのかも知れませんね。
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4.世界を敵視している
”I’m cursed with my parents who aren’t evolve enough to understand me and I’m angry at the world for putting me in this situation”.
”進化が足りないために僕を理解できない両親はカスだし、僕をこんな目に合わせた世界には怒りを覚えるよ”
敵がいた方が燃えるって言う人と、いない方が平和でいいって言う人がいると思います。
でもどっちにしても、誰かが自分の人生を変えてくれるのを待ってると無駄にヤキモキします。
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5.人生の問題をスピリチュアルのせいにする
”As an Indigo child, I can’t have a job”.
”インディゴチャイルドは、仕事をするのが難しいんだ”
問題を抱えているのと、その対策を立てて実際に行動するのは、全然別のことです。
出来ないことに理由をつけている自分がいたら、その自分こそが倒すべき敵かも知れません。
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6.自分の安全ゾーンを出ようとしない。
”I watch ‘Matrix’ everyday. I love watching ‘Matrix’ because I know I’m living in a Matrix. Knowing I’m living in a matrix helps me unplugged from it.
”僕は毎日、映画『マトリックス』を見ている。自分がマトリックスに住んでいると知ることで、そこから抜け出ることが出来るからね”
好きなことを追求するのはとても大切ですが、同時に、それがクリエイティビティを引き出し、安全ゾーンの向こう側に行く切っ掛けを作るかについてもチェックしましょう。
さもないと、ただの消費で終わります。
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7.自分および自分と似た意見を持つ人だけを認める
”I like to go out into nature with my cellphone and leave hateful comments on YouTube videos because people don’t see things my way”.
”僕は自然の中を歩きながら携帯でYouTubeを見て、批判的なコメントを投稿するのが好きだ。みんなが僕と同じ見方が出来るようにね”
分かり合える人とだけ一緒にいるか、分かり合えない人とも平等に楽しくやるか、その辺の匙加減は難しいですね。
どっちでもいいんですけど、どっちかだけが正解って考えると、息苦しくなるのかも知れません。
こうした思考パターンは、実際、スピリチュアルに限らず、どこの世界にもあるものです。エゴの防衛反応ってやつですね。
どうすれば正解ということもないですから、誰もが試行錯誤しながら、自分にとってベストなバランスを作っていくものではないかと思います。
ウルトラスピリチュアルのシリーズは、ただ他人を笑っているだけではなく、ピリッと辛い自虐ギャグみたいな、そんな感じが好きです。