瞑想が暮らしの中に根付いたコミュニティでは、どんなことが起きるんでしょうか。
私が暮らしているのはカリフォルニアの仏教コミュニティーです。日本人にとって謎のライフスタイルだと思いますが、仏教の勉強をしたい人や、スピリチュアルコミュニティーで暮らしてみたい人、就職前の職業体験を積みたい大学生などがやって来ます。
私はまだ瞑想歴8年なので、この世界では駆け出しですが、アメリカ人は10代から瞑想を始める例はざらですし、20代から始めて現在70代みたいなベテランもいます。
さて仏教コミュニティーに暮らすようになってから、いろんなことが分かりました。
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1.自分にハマる瞑想スタイルが見つかるまで、時間がかかる
たとえば、ひとくちにヨガと言っても、いろいろな流派があるのと同じで、瞑想にも様々なスタイルがあります。その人の個性によって、また経験値によって、なじみやすい瞑想があります。
瞑想の種類には、大別して以下のようなものがあります。
- マインドフルネス瞑想: 体の感覚を眺める
- 座禅: 壁に向かって無になる
- ヨガ系瞑想: サードアイに集中する
- マントラ瞑想: マントラを唱える
- チャクラ瞑想: 色をイメージしてチャクラを開く
- スピリチュアル系瞑想: 天使等とつながる
- エネルギー系瞑想; エネルギーとつながる
毛布にもぐって丸まったりするのが好きなタイプの人は、マインドフルネスに向いています。体の感覚にフォーカスするという体験に、すんなり入り込めるからです。
しかしマントラ瞑想や、呼吸を数える瞑想法のように、瞑想中に何を行えばいいか明確になっている方が入りやすい人もいます。
つまり瞑想コミュニティにいても、本当に自分にあったスタイルを見つけるまでは、時間がかかるのです。
関連記事: 自分に合った瞑想法の探し方 2.タイプ別おすすめ瞑想
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2.瞑想を続けている人は、バイブレーションが上がる
瞑想を長年続けている人は、エネルギーが白くなります。ヨガをやっている人同士が互いに分かるのと一緒で、瞑想を続けている人同士も互いに分かります。霧の中にいるようです。
エネルギーが白くなるのは、その人の体からエゴや肉体性が薄まる結果なのではないかと思います。よく分かりませんが、要するにバイブレーションが上がったと言われる状態になります。
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3.瞑想を長年続けている人でも、全然普通の人が多い
瞑想をするのと、感情やエゴを癒すのでは、最終的に別のアプローチが必要です。これは手を洗うのと、手に刺さったトゲを抜くのくらいの差があります。
ですから瞑想を長年続けているからといって、怒りや苦しみがなくなるかというと、そうとは限らないのです。奥の方へ感情を追いやっているだけの人も、意外に多いです。
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4.でも、だいたいみんなピースフル
コミュニティの人たちは、与えられた仕事をスピリチュアルプラクティスと考え、いかにマインドフルネスに生活するかを心がけています。
たまにケンカしている時もありますが、基本的にみんなピースフルです。
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5.達人もいる
達人に遭遇する確率は、私の経験の標準値より、ぐっと高いように思います。何をもって達人と考えるかは個人の意見ですが、オープンで、何に対しても抵抗がないタイプは、まさに達人だなと思います。
抵抗しないけど心がクローズな人や、自分の主張を鉄板のように持っている人というのは、いっぱいいるんですよ。
でも隠さない、恐れない、ジャッジしないの3点揃ってると、「あるがまま達人」だと思います。
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6.瞑想を続けているからと言って、頭は良くならない
よく瞑想は脳の働きをよくすると言います。マインドの働きをマスターすることで、集中力をつけたり、仕事の効率を高めることが出来ると言われます。
だからと言って、自分を見る限り、頭が良くはなりません。
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7.瞑想で大きく変わったと、みんなが言う
これは瞑想をやる人たちが、口をそろえて同じことを言います。
もちろん、瞑想だけに何か大きな価値があるとは思いませんが、たとえばストレッチを日課にすると体が柔らかくなるように、瞑想を日課にすれば、マインドが柔らかくなります。
でもコミュニティには、瞑想をやらない人もいます。そういうゆるさが、とても暮らしやすいです。
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8.瞑想を自分のツールとして持っておくと、何かと便利
私にとって瞑想の最大のメリットは、いつでもどこでも、着の身着のまま自由に出来るという点です。
しかも、リラックスやヒーリング、エネルギーチャージ、クリアリング、プロテクション、なんでもござれです。
それが世界中どこでも使用可能なんですよ。これは便利です。
あと結構笑えるのは、仕事中に瞑想を始めても、誰も何も言わないところです。