前回の続きです。
※チャンネリング・エリックは、亡くなった20歳の青年エリックがアストラル界からお送りするスピリチュアル学習番組です。
登場人物
- 母: エリックのお母さん。この番組のMC。
- ジェイミー: エリックをチャネルする霊媒
- エリック: アストラル界の住人
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私たちが生まれた意味とは
母: もう一つ目の質問について聞くけど、どうして私たちは生まれてきたの?
エリック: 僕らがいる理由は、意識と言うものが、この物理世界での存在と生き方に関わるものだからだ。(物理次元以外の)他の領域は、そのプロセスを認識するために存在する。これが人生の目的についての短い答え。
母: 全然意味が分からない。そのプロセスって、何?
エリック: そのプロセスとは、「(存在に)なる」というプロセスだよ。決して完成されないものなんだ。存在は常に変わり続け、永久に進化する。始めもなければ、終わりもない。
母: でもどうして多くの人が、と言うか、私たちを含むほとんどが、生きてるだけで、こんなに大変な思いをしなくちゃならないの?
エリック: 苦労や苦しみ、断絶や痛みにさらされるのは、それが有益だからだよ。困難だと思うものを経験すると…。
(長い間)
母: 考えてるの?
エリック: うん。死ぬと本当にびっくりすると思うよ。体を離れるじゃん、するといきなり、これまで抗ってきたものや嫌いだったものが、いかに自分に価値があったのか分かるんだ。親に虐待されたとか、レイプされたとか、無実の罪で投獄されたとか、目が見えなくなったとか、そういうことが、自分の身に起きた理由が、死ぬといきなり分かるんだ。
(再び、長い間)
母: また考えてるの?
エリック: うまい表現が思いつかないんだ。これを読んでるみんなが信じてくれるような言葉を選びたいんだ。完全に信じられなくても、ひょっとして本当かもぐらい思ってくれたら、これから経験する人生の意味も変わって来るだろ?
母: そうね。つま先が入るくらいには、心のドアを開けたいわよね。
エリック: そうそう。でも究極的に、どれだけドアを開くか決めるのは自分だからね。誰かがドアまで連れてってくれる訳でも、鍵を渡してくれる訳でも、ドアを開くよう誰かに言われる訳でもない。
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人間の経験でしか得られないもの
母: 地球に来て学ぶことを、予習は出来ないの?スケジュール帳みたいなのに「子ども時代に虐待を受けるが、そこから多くを学ぶ」みたいに書いてあって、予め覚えておけたら便利なのに。
エリック: 僕がいるこっち側では、何かに対して抵抗する機会がないんだ。ここにいるのは、すごく楽しいよ。でも多くの魂が地上に戻るのを見てると、明らかにここには何かが欠けてるんだよね。
母: 何かって、何?
エリック: 強烈な体験だろうね。人生の中の濃く、ヘビーな部分。それがあるからこそ、みんな転生を選ぶんだよ。
母: そんなもんなんだ。
エリック: 人生は経験がつながって出来た真っすぐな紐じゃない。引き潮と満ち潮だ。潮が引くから、潮が満ちる。その独特のリズムは、こっちにはないものだよね。
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僕らは僕らを思い出すためにここにいる
エリック: 君が生きてる人生は、きみの完全な部分や、君の本当のエッセンスじゃない。言ってる意味、分かる?みんな忘れてることなんだけどね。僕らはロジカルに考えることや、物事にレッテルをつけて考えることにあまりにも慣れすぎてしまって、人生を狭めてるんだ。直感的になる能力を無くしてしまっている。
母: どういうこと?
エリック: えっとね、僕らは誰かが考えた人生のあるべき姿に従って、人生を生きている。誰かの経験や意見に基づいて、ゴールを設定する。それは社会のスタンダードに見合う人物を作るのには、役に立つよね。でも僕らのナチュラルな目標を達成するためには、役には立たない。そのやり方だと、僕らが自然な力で前進する喜びや、その前進を作り出す生命のリズムを奪ってしまうだろう。考えてもみてよ。社会が作り出した狭いゴールを達成すれば褒められて、だめだったら怒られるみたいな、そんなのアホらしいだろ。アメムチで動くシステムの中じゃ、ハートに従うことは出来ないよ。毎日頑張るしかないって思っちゃうじゃん。
母: つまりあなたの言いたいのは、「誰かの意見より、自分のハートに従え」ってこと?それから頭で考えろって。
エリック: そうそう。まず自分がどう感じるかを確認しなくちゃ。まず感じて、考えるのはその次だよ。この世界にやって来て、自分から苦しむのを選んでるような人もいるけど、基本的に僕らは、僕らが本当は誰かを思い出すためにここにいる。あと、愛し方を思い出すため。僕ら自身が愛だということを思い出すため。それを頭で考えることは出来るよ、でも経験的に知る必要がある。
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人生はブラウニー
母: この話、前にブラウニーのレシピで説明してくれたことがあったわよね。
エリック: うん。たとえば、じゃあ「僕らは愛について分かりました」って言ったところで、きちんと理解するためには、そのコントラストが必要になる。キャンドルの火だって、太陽にかざしたら見えなくなるけど、暗闇の中ならよく見えるだろ?冷たさが何か知らないと、暖かさが何かも分からない。だから僕らは互いに、コントラストを作る役割をしてるんだ。たとえば君が許しというものを理解したかったら、まぬけ野郎を買って出てくれる誰かに、欺かれたり傷つけられる必要があるんだよ。
母: まぬけ野郎ね(笑)。
エリック: これをブラウニーの話に置き換えると、ブラウニーを作るとき、レシピに写真がついてれば、それがどんなふうなものか分かるよね。でも完全にブラウニーを理解するためには…。つまりこうだ、地球は君のキッチンなんだ。ブラウニーを理解するためには、キッチンに入って、材料を混ぜて、粉だらけになる必要がある。それから鉄板に流し込んで、オーブンに入れる。ここで指を火傷する。
母: それって私のこと言ってる(笑)?
エリック: それを焼いて、オーブンから取り出す。ここでまた火傷するかも知れない。
母: (笑)
エリック: それから冷やして、切って、一口食べる。そこで初めて、ブラウニーがどんなものかが、完全に分かるんだ。
自分がどんなブラウニーか、私たちは自分で探さなくちゃいけない訳ですね。見た目ファンシーじゃなくても、美味しいブラウニーだったらいいな。