P・ガーフィールド著『夢クリニック 夢を実生活に活用する』より”ヨガ行者が語る明晰夢の方法”

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パトリシア・ガーフィールドについて、日本語の記事はネット上にはほとんど見られないんですけど、夢と認知プロセスの研究で知られるアメリカの学者であり、特に明晰夢ファンの間では有名です。彼女の著著『夢クリニック』の中では、望む夢を見ることが、いかに現実にポジティブな影響を与えるかということが、人類学的な調査から書かれています。

願う夢をどのように見るかのテクニックの実践は、多くの先住民文化の中にも見られます。本書の中でも、アメリカインディアンのオジブワ族、そしてマレーシアのセノイ族の夢見の方法が書かれています。彼らは夢に非常に重要な役割を見出していて、いかに素晴らしい夢を見るかが、現実の中でも重要な意義を持つと考えています。

※オジブワ族はドリームキャッチャーを作る部族です。セノイ族については、日本語の記事がありましたので、そちらをご参照ください。

夢を活用する人々 セノイ族

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明晰夢を見る方法 ~ヨガ行者のみる夢から学ぶこと

要するに本書は、楽しい夢やインスピレーショナルな夢をいかに見るかの方法について書かれていると言えます。そんな方法があれば、ぜひ知りたいですよね。

その中から、「ヨガ行者のみる夢から学ぶこと」という部分をシェアしたいと思います。これはタイトルにもあるように、ヨガの修行の一環として夢見を捉えている、あるヨギの実践をリサーチしたものです。明晰夢を見る上では、見る前の心の準備と夢友だちが重要なのだそうです。

1.夢の状態にあるあいだ中、あなたは意識が保てるようになります。(※そうなるための方法が以下です)

2.日中と床に就く直前とに、夢の意識に自分を没頭させなさい。二日ないし三日間は、夢の意識という考えについて精神の集中度を高めなさい。

3.夢をみてコントロールすることに集中できるような、穏やかな環境を、自分で工夫しなさい。

4.精神集中と瞑想に熟達しなさい。そうすれば、夢コントロール力を増大させることができいます。

5.自分の夢友だちを作りなさい。(※注:夢の中で何度も会う人に注意して、交流を図りましょう。もしくは夢の中でよく行く街に注意しましょう)

6.夢をみながら、自分が夢をみていることに気がついたら、あなたは自分の夢にどんな変化でも持ち込むことができます。

7.夢の意識をはぐくむにつれて、あなたはどんな夢イメージにも全くおじけづかなくなります。

8.あなたをふるえあがらせるようなどんなイメージでも、自分の思考から生まれ出てきたものであることを、見分けなさい。

9.夢イメージが自分の思考の影であることを認めて、夢をみていることを自覚すれば、あなたはおじけづかなくなります。夢イメージを恐れなくなれば、あなたは自分の夢を自由に、創作や治療のために用いることができるようになります。

― 『夢クリニック』より抜粋

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ヨギが教える夢の効能

夢に興味を持ち、夢見の方法や見た内容に注意を向けるようになると、だんだん夢と現実との境界が曖昧に感じられて、どっちでもいいやっていう気になります。そうすると余計な恐れがなくなりますから、自分のやりたいことを躊躇せず出来るようになります。夢の効能にもいろいろありますが、先の項目の9番目にあるように、「 夢イメージが自分の思考の影であると知り、夢をみていると自覚すれば、怖気づかなくなる」 というところがポイントです。恐れというマインドの産物をコントロールすることができるようになると、現実世界での自由度が増すのです。それがヨガ的なマインドが目指すゴールなのでしょうね。

どれだけ予言的な夢を見たところで、その恐怖に踊らされているようなら、意識の構造は3次元と変わりません。平行世界の可能性とまでは行かなくても、その手触りのようなものを感じ、意識の世界を広げていけることが、夢の最大の効能の一つなのです。


この本は、町田の古本の殿堂こと高原書店にてゲットしたのですが、惜しまれつつも2019年に閉店してしまいました。私たちは、これからどこへ行けばいいんでしょうか。

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