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バシャール“望む人になる”

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悩んだときは、バシャールにびしっと叱ってもらいましょう。


質問者: 古い考え方を手放すのに、とても苦労しています。

バ: 古い考えを手放すときにあなたが苦労するのは、まだ自分に必要で、手放せないと思っているからです。どれだけ必要ないと思っても、まだしがみついているということは、ほかの選択肢が良いとも、実際は思ってないのでしょう。

モチベーションのメカニズムというものがあります。それは誰にとってもオートマチックに作用しているもので、作用させるために何かしようとしなくても、もうすでに作用しています。その仕組みを理解すればよいだけです。

あなたはいつも、自分のためになると信じる方向に進みます。信じない方向には、進みません。それがモチベーションのメカニズムです。あなたのためにならないと思うものに固執している場合、それは他の選択肢に比べて、実際は自分のためになると、あなたが信じているからに他なりません。もしくは他の選択肢に何らかの恐れを感じているからです。固執しているものが自分にとって必要ないとわかっていても、ほかの選択肢に比べて馴染みがあるため安全だと考えているのです。

質問者: わかります。あなたが何度も言ってきたことですよね。

バ: でも全然分かっていません。

質問者: よく分かっています。前に進みたいと、強く思っているんです。

バ: あなたが固執しているものが何か、よく考える必要があります。自分が考えていることを理解しない限りは、手放すことは出来ません。それが何かわからないなら、何に対して働きかければいいかもわからないからです。

 

バ: あなたの気持ちは分かりますが、何度も言うように、感情はあなたが信じる通りに現れるのです。信じてないことは、感じることもできません。自分の中の定義を見つめてください。「私は自分のなりたい人物になる」と、考えればいいだけの話です。そうなれないなら、あなたが自分の考えを信じていないのです。信じていない存在になれる訳もありません。本当に「なりたい自分」をきちんと見極め、そうなることを選ぶなら、あなたはなれるのです。

質問者: でもたとえば瞑想中にとても幸せな体験をしても、現実の生活に戻ると、うまく行きません。

バ: 現実の生活をネガティブに考えているんですね。

質問者: 感情的には別の世界に住みたいと思っています。

バ: できません。現実の世界では、あなたは好きなことをしてないのですか。

質問者: できればリタイアして、こういう世界をもっと探求したいと思っています。

バ: じゃあ、なんでしないんですか。

質問者: そこが難しいところなんです。

バ: どうして難しいと考えるのですか。あなたが自分で難しくしてるだけです。あなたがやりたいことが実際に難しいという経験的な事実はありません。もちろん、チャレンジはあるでしょうし、行動も必要です。けれどもそれはあなたのやりたいことであって、ただの苦労ではないはずです。それは喜びなのです。


なりたい自分になれないのは、どうせできないという恐れと、やっても仕方ないという言い訳があるからです。もちろん、いきなり180度変わることは難しいと思います。けれども、ちょっとずつ修正していくことはできるんです。その小さな修正の繰り返しこそが、私たちの力になると思うんです。大丈夫。今はまだプロセスです。