違いシリーズをやります。
まず本題に入る前に、哲学と宗教の違いから軽くおさらいしましょう。
哲学:絶対的に変わらぬ真実を、理性の働きや論理を通じて探求する学問です。論理的じゃないものは、扱いません。
宗教:絶対的に変わらぬ真実や人生の意味を、特定の神と信仰の中に見出すので、非論理的に見えることもあります。教義に基づいた生活を送り、罪と罰の論理で行動を制限されています。また教義には布教による拡大という力の原理が含まれていることが多いため、権力と結びつきやすい傾向もあります。
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スピリチュアリティ
絶対に変わらぬ真実や人生の意味を、私たちより大きな存在の中に見出すので、非論理的に見えることもあります。特定の教義や神を持たないところが宗教との違いであり、崇拝の対象にこだわらず、様々な形態が存在します。
コンシャスネス
絶対に変わらぬ真実や人生の意味を、神などの対象ではなく、自分の意識を通じて経験するところがポイントです。脳科学、心理学で扱う範囲でもあり、スピリチュアリティと科学の架け橋と言われます。
両者の違いと国民性
スピリチュアリティとコンシャスネスは、英語でもほぼ同じ文脈で使われると言ってよいと思います。あえて違いを明確にするなら、スピリチュアリティは元々はキリスト教の信仰から派生する言葉だということであり、自分以外の力を借りず、自分の意識だけで、自分を超えた大きな力を経験するのがコンシャスネスです。経験重視なのもポイントです。
またこの定義に従えば、アメリカではコンシャスネスのアプローチの方が全然ポピュラーです。自力とか、健康とかが好きな国民だからだと思います。一方、日本は不思議な力の存在に対してとてもセンシティブですので、開運とか守護霊とか、他力を含んだスピリチュアリティに行くのではないかと思います。
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メタフィジックス
日本語では形而上学と呼ばれ、フィジックス(物理=三次元的世界)の枠組みを超えたものという意味があります。もっぱら理性を超えた不思議な現象や力学を表す言葉として使われます。
メタフィジックスで扱う範囲には、スピリチュアリティとコンシャスネスも含まれますが、うちはコンシャスネス寄りのメタフィジックスですので、意識で経験できる世界をテーマに、エネルギー、夢、精神世界、シャーマニズム、並行宇宙、UFOなどを扱います。
でも実際は、どれも好きです。