地球は球体ではなく平面だという説が、最近話題です。
地球平面説の歴史
昔の人は地球を平らだと考えていて、特に中世ヨーロッパでは球体説はキリスト教の教義に反するものとして厳しく禁じられていた。みたいなことを、学校で教わった記憶がありますよね。
けれども最近の研究では、それは近代に生まれた誤解だということになっています。一般市民はさておき、地球が球体であるというのは、科学者の間では明らかな事実であり、たとえ中世においても、それを疑う人はいませんでした。
地球平面説とは、近代の学者たちが中世=無知の暗黒時代と言うレッテルを貼りたいがために、作り出した誤解であり、解釈ではないかと言われています。
(地球平面説という神話、Wikipediaより)
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地球平面協会 フラットアースソサエティ
これに真っ向から反対するのが、1956年創立の地球平面協会です。ちょうど1950年代というのは、アメリカでもUFOが多く目撃されるようになる頃で(ロズウェル事件が1947年)、メインストリームの科学に疑問を持つ人たちが出てくる背景がありました。
彼らの主張は、このようなものです。
- 地球は円盤状の平面である
- 北極が円盤の中心にある
- 太陽と月はいずれも直径52km程度しかない。
- 地球球体説は、NASAの陰謀である
70年代~80年代のオカルト・SFブームの頃には、だいぶ盛り上がったみたいですが、その後、一時はほぼ活動休止状態にあったようです。
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最近の潮流
しかし2000年代に入って、再び地球平面説が盛り返すようになってきました。特にアメリカでは昨年、人気ラッパーのB.o.Bが、今年に入ってリアリティ・ショー出身のモデルで歌手、ティラ・テキーラが、Twitter上でフラットアースセオリーを主張して大炎上をかますという”事件”があり、一気に注目を集めるようになりました。
彼らに共通する、理論の根拠はこのようなものです。
- 遠くを見渡した時、すべて平らで、地平線も直線に見える
- もし地球が球体なら、マンハッタンのビル群が傾くはず
- 何百万光年も離れた太陽の光が直射する
- 飛行機が無事着陸できる
なおセオリーの詳細は、以下のサイトで詳しく説明されています。
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真実とは何かということ
彼らの主張を受け入れられるか、頭が拒絶してしまうか。フラットアースセオリーは、私たちが自分の中で〝正しいと思っていること”に、真っ向から勝負をかけてきます。
考えてみれば、地球が丸いというのも、実は地球が平らだというのと同じくらいの有効性しかないのかも知れません。どちらも自分で経験した事実ではなく、誰か他の人による、意見なり視点です。
地球球体説の方が、より多くの支持者と科学的根拠を得ている。そう思う人もいるかもしれません。でも量子物理学のパラレルユニバース理論では、ほぼ無限の可能性がある訳で、信じるなら三角形の地球だって存在することになります。
まあ、いずれにせよ、アタマを揺さぶられる話です。脳みそのエクササイズですね。そういうのは、どんどんやらないと。
B.o.Bは、最近のラッパーの中では割と売れっ子というか、ブルーノ・マーズとかとも一緒にやってるメジャーどころです。日本だと、誰辺りに相当するんですかね。ティラはAKBみたいな感じです。