Mr. Right(正しい相手、運命の人)という言葉は、日本でも言われるようですが、英語にはその反対でMr. Wrong(全然だめな相手、間違い)という言葉もあります。最初はよく思えた彼なのにね。耳がイタタ…。
最悪、でも最高!
「彼は自分で電話するって言うときしか電話をくれないの。不器用で、愛情表現が下手くそな人なんだ。特に人前ではね。
でも二人だけなら、愛してるって言ってくれる。彼には彼の生活があるから、私のことは誰にも紹介してくれないんだけど、別にいいの。
でも彼は不思議な魅力がある人で、私にとっては最高のパートナーだし、本当に大好きなんだ。」
こんなことを考えている人はいませんか? 彼の態度に腹が立つし、悲しくなる。同じパターンを繰り返すけど、別れられない。他の誰もが別れた方が身のためだと言うのに、一体どうして、Mr. WrongがMr. Rightに思える時があるのでしょう。
答えは簡単、彼の無関心やあ愛情のなさを、あなたが良しとしているからです。もちろん、そのように扱われる必要性はありません。なぜ、あなたは彼を許し続けるのか、その理由を理解する必要があります。ただ彼が好きだからというだけではない、個人的な深い何かがあるはずなのです。なぜなら普通の人なら、そのような関係からは、すぐに逃げ出すからです。
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自己評価の低さをチェックしよう
多かれ少なかれ、普通の人は、パートナーと自分で、互いに対するふるまいが均衡していた方が安心できます。優しくする分、優しくされたいですものね。人は、自分がこう扱われたいと思う扱いをしてくれる相手に、自然と引き寄せられます。
でも考えてみてください。あなたが我慢し続けているパートナーの態度は、ひょっとしてあなた自身が引き寄せているのかもしれません。好ましくない扱いを受けても、仕方ないと思っている自分はいませんか?
たしかに傷つくことは、誰にとっても恐怖です。それにしても、じゃあ、あなたは何を期待してるんでしょうか。
子どもの頃、批判されたり、拒絶されたり、ネグレクトされた経験はありますか。その回数が多ければ多いほど、あなたにとってはノーマルなものとなるでしょうね。もちろんそれは辛い出来事です。あなたの心に深い傷を残したことでしょう。でも、あまりに頻繁だったために、そう扱われるのには慣れてしまったかも知れないということです。
自己評価や自尊心の低さは、多くの場合、こうして生まれます。おそらくその感情は、あなたの人生の早いうちに植えつけられ、その後、度重なる経験を通じて強化され、もはやあなたの人格の一部になっていることと思います。
ずばり、酷い扱いをされるとき、むしろ安心できて、気持ちいいことになっている可能性もあります。
そうなると関係としては、末期です。
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「彼さえ変わってくれれば…」と思ってない?
彼が信頼出来て、愛情深く、関係にきちんと向き合ってくれる相手だったら、一緒にいますか?それとも、もし彼が本当に変わったら、これまで同様には愛せなくなるでしょうか。Mr. Wrongとの関係をやめられない多くの人が、こう言います。
「最初の頃に比べたら、彼も成長して、ずいぶん優しくなったのよ」
人は成長しますから、その可能性はあるでしょう。けれど、成長してくれた今、その関係性はあなたが本当に望むものになったでしょうか。答えは否だと思います。
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それでも、Mr.Wrongとの関係を続けたいですか?
どうしてもMr. Wrongと別れることが出来ないなら、以下の点を考慮しましょう。
1.関係を続ける喜びよりも、痛みの方が深い
あなたがMr.Wrongとの関係を続ける限り、もうずっと昔に作り上げた心の傷をこれからも抱えていくことになります。古い感情は行き場がありません。このままの関係を続けていても、あなたは痛みを再生産するだけです。
2.彼の態度ではなく、あなたの感情にフォーカスする
私たちは傷つくと、自分の感情ではなく、状況や相手にフォーカスしてしまいがちです。“彼がもう少し優しくしてくれたら”、“私がもっと賢く立ち回れれば”。考えて考えて、状況を改善する方法を探します。でも傷ついた感情は、解決されないままです。さびしさ、悲しさ、不安、絶望。こうした感情にもっとフォーカスしないと、あなたがボロボロになるばかりです。ボロボロになってもいいなんて思わないでくださいね。我慢すればいいと思うのも、よくありません。あなたには、もっとふさわしい幸せがあるんです。
3.気持ちを誰かに打ち明ける
感じることを書き出してみてもいいですし、信頼できる誰かに話してもいいでしょう。ジャッジせず、問題を解決しようとしないで、ただ聞いてくれる相手がいいと思います。必要ならばセラピストを探しましょう。あなたにああしろこうしろと言う人よりは、あなたの感情を一緒に探ってくれる専門家がいいですからね。あなたが苦しい関係にいるのは、あなたが自分にそれを許しているからです。彼を好きな事と、彼から酷い扱いを受けていることとは、別にして考えましょう。関係に望む健全な基準を、彼に伝えてみましょう。ひょっとしてひょっとすると、彼は気づいていないだけかも知れませんからね。自分が変われば、関係も変わります。
Why Does Mr. Wrong Feels Like Mr. Right?,
この人と別れて、もっと良い人と巡り合える訳がないと、一瞬思えるのですが、それこそがトラップです。安全ゾーンの中で苦しむなら、外に出るよりましだと、人は思ってしまいがちです。その気持ちは、きっとみんなが分かってくれると思います。それが人間というものですからね。
あなたがMr.Rightだと思っている人は、あなたが一生懸命我慢を続けている限り、Mr. Rightに思えるのかも知れません。でも、我慢を前提とするような関係は、本当に幸せと言えるのでしょうか。もう一度、よく考えててみましょう。