まっとうな社会人なら、ほとんど縁のないワード。それがマントラ。でも、ちょっと興味があるって人に。
マントラとは?
マントラという言葉の語源は、サンスクリット語で「思考の道具」という意味があります。
マントラは一種の呪文のようなものですが、文章として意味を持つ祈願文ではなく、音自体が神や宇宙の化身であり、神聖なエネルギーだと考えられています。マントラを唱えることで、あなたのエネルギーが自動的に上昇します。
しかし現代人にとってマントラを使う上での最大のハードルは、謎の言葉を一人唱える自分に耐えられるかどうか、という点に尽きると思います。
まずはYouTubeに上がっているマントラをヒーリングミュージックとして楽しみ、慣れてきたら自分でも唱えてみると良いと思います。
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マントラはバイブレーション&エネルギー
マントラ自体がエネルギー召喚スイッチであり、言葉の意味を知らなくても、ただ唱えれば必然的エネルギーが上昇します。
マントラの音が生み出すバイブレーションに共鳴することで、神や宇宙のバイブレーションを私たちの中に取り入れ、チューニングを合わせるのです。
これに対して引き寄せの法則で使われるアファメーションや祈りの言葉は、言葉の持つ意味や、唱える意図が優先されますので、マントラとは本質的に異なります。しかし自己変革のパワフルなツールという点では、どちらも同じように使われています。
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マントラの効能
マントラは繰り返し唱えることで、無駄な思考をリセットし、マインドをクリアにする効果があります。これは瞑想と同じで、どこでも簡単に出来る精神修養ツールなのですが、マントラが瞑想と違うのは、マントラの場合は自分にエネルギーを注入しますから、それはもうえらいことになります。
マントラの効能には、以下のようなものがあります。
- 思考がクリアになり、今、この瞬間に集中できる
- 潜在意識がクリアになり、引き寄せたいエネルギーにつながりやすくなる
- 集中力を高める
- 心を静める
- ネガティブな感情のヒーリング
- オーラの浄化
- エネルギーとバイブレーションの向上
- リラクゼーション
- のどのチャクラを開く。(のどのチャクラは頭と体をつなぐ場所にあり、マインドとボディのバランスを整えると言われています)
そのほか、肌がきれいになるとか、体重が減るとかいうのもありました。関係あるのかな。
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使い方
マントラはこんな時に使えます
- 瞑想中
- 電車の中や歩きながら、ただ無心になりたいとき
- 集中力を高めたいとき
- 単純作業の能率を上げたいとき
- ネガティブな考えを頭の中から追い出したいとき
- 疲れたとき
- 心の平和が欲しいとき
マントラを始める時は、まず呼吸を整え、リラックスしましょう。十分心が落ち着いたら、そのマントラを使って、どのようになりたいか、意図を宇宙に伝えてから始めましょう。たとえば「私はマントラで心を静め、クリアなバイブレーションを作り出します」など。
ここで音楽プレーヤーのスタートボタンを押すでも、マントラを唱えるでも、どちらでも自分にしっくりくる方法でどうぞ。大切なのは、呼吸や動作のリズムとシンクロさせたり、音の響きを体で感じることです。
マントラをはじめると、身体が熱くなったり、膨張するような感覚がしたり、自分の中のエネルギーが変わるのを感じます。強いエネルギーに当たり続けると疲れますので、要注意。なんでも適度にやりましょう。
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有名マントラ
インド系瞑想団体だとマントラは絶対必要なプラクティスで、「うちのが一番パワフル」って全員言うみたいな感じがあります。たとえばガヤトリマントラはサイババ系、ジョージ・ハリスンで有名なハレクリシュナはISKCONみたいに、各団体ベストのマントラがあります。
大事なのは、誰かに勧められたものではなく、自分のハートが一番しっくり来るものを選んでプラクティスをすることです。
ここでは定番中の有名マントラをいくつか紹介しましょう。
オームマントラ
マントラ: OM(オーム)
意味: 宇宙の真理を表す。オ・ウ・ムのそれぞれの音が、誕生、死と再生を表す(諸説あり)と言われます。
解説: シンプルかつパワフルなマントラ。有名だけど、シンプルすぎてビギナーには難しいかも。自分が除夜の鐘になって、ボォ~ンとやるつもりでオームです。最後のムは、日本語のムと違いますので要注意。
シャンティマントラ
マントラ: Om Shanti Shanti Shanti Om (オーム シャンティ シャンティ シャンティ オーム)
意味: 宇宙よ、私たちに祝福と平和を。
解説:もっと長いバージョンもありますが、まずは響きもきれいなこの動画を聴いてみましょう。
オンマニペメフン
マントラ: Om Mani Padme Hum
意味: 観音菩薩の慈悲。(詳しくは六字大明呪)
解説:仏教のド有名マントラの一つ。仏教徒でマントラやるなら、これは押さえとかないと。一番有名なバージョンは、演歌みたいなイントロであまり好きじゃないので別バージョンを探しました。動画のタイトルについているImee Ooi(イミー・ウーイ)とは、マレーシアの仏教音楽家で、この世界では有名です。
ハートスートラ
マントラ: Gate Gate Paragate Parasamgate Bodhi Svaha
(ギャーテ ギャーテ パーラーギャテ バラソーギャテ ボーディ スーハ)
意味: 行け 行け 悟りの彼方へ
解説:ハートスートラとは日本でいうところの般若心経で、マントラとして使われるのは最後の部分。日本語でお経を読んでいても一番盛り上がる部分です。Deva Premal(デヴァ・プレマール)はドイツ出身のマントラディーヴァ。そんな世界があるんだって感じでしょ。
マントラも実際やってみると、それぞれ違うエネルギーがあって面白いです。自分で唱えてみて、感じることの違いを観察すると、どんどん感覚が鋭くなります。