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陰謀論が魅力的に見える3つの理由: ポップカルチャーとしての陰謀論 その3

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陰謀論が魅力的に見える3つの理由

陰謀論とは、事実の背後に公表されない何らかの策略なり力が働いているという考えであり、それ自体は、決してネガティブな言葉ではありません。政治でも経済でも、見えないところで何らかの力が働いていると考えない人は、まずいないでしょう。陰謀論とは、ある意味、論理的・批判的思考の産物だと言えます。けれども、何をどの程度信じるかは、人によって違います。Qアノンが政府内部者であることを信じないけど、ディープステートの存在は信じる人はいるでしょう。

陰謀論という言葉にネガティブなニュアンスが加味されるようになったのは、事実と確認されていない情報がまことしやかに拡大されたり、それを真面目に受け取って事件を起こす人が現れたからです。インターネットの世界で陰謀論にまつわるミームが広まることはしばしばありますが、Qアノン現象は、その伝播する範囲と混乱が従来とは比べ物にならないほど大きかったために、人々の注目を浴びました。

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アメリカは、陰謀論が非常に発達した国と言えます。ヨーロッパカトリックの支配から逃れて来た人たちによって作られた国ですから、建国時から何事か問題が起きる度に、カトリックの嫌がらせや陰謀という噂が人々の中に広まりました。陰謀論が身近な話題と言えますから、それだけ研究も進んでいて、社会学や心理学の立場から多くの論文も書かれています。

それにしても、どうして人は陰謀論に魅了されてしまうのでしょうか。ある研究によれば、それには3つの理由があります。

陰謀論が魅力的なのは、まず、上記の1にあるように、世界の混乱や不平等を自分の理解の範疇に収め、その上で、なぜ自分がここにいるのかという根源的な意味を与えてくれるからです。「なんのために生まれて来たのか?」、「人生には何の意味があるのか?」などは、人間にとって永遠の疑問です。その答えは、自分で決めて構いません。自分の人生にどのような意味を見出すかは、自由意志の範囲だからです。

しかし、上記の2にあるように、世界を二元化して考えるのは、しばしば混乱の元です。しかも、多くの場合、自分は善の側ですからね。陰謀論に限ったことではありませんが、すべてに白黒つけようとすると、バランスが崩れます。世界とは決して二元的なものではないからです。また、3にあるような上から目線をかますのは、まるでヘルシーではありませんね。

ところが、この2と3の要素は、時に熱狂を生むスパイスになったりします。だから、陰謀論は面白いと言えるのかも知れませんけど、逆に言えば、人間とは不確かな存在だからこそ、決して揺るがない拠り所が欲しいのです。

 

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宗教/オカルト/スピリチュアルの違い

ここで宗教/オカルト/スピリチュアルの違いについても触れておきたいと思います。それぞれの区分は実際にはグラデーション状ですが、あえて違いをつけて説明することもできるからです。

宗教とは一般的に、信仰対象と教義があり、教団が形成されているものを指します。たとえばお地蔵さんのように、教義も教団もなく、信仰対象のみがある場合は、宗教ではなく、民間信仰や民俗学の範疇に入ります。

そのような意味での宗教ではなく、科学的でもないものは、広い意味でオカルトに入ります。スピリチュアルのセオリーも、その多くはオカルトに区分されると言えます。一方で、たとえばヨガや瞑想など、脳神経学や心理学など、あくまで科学がカバーする範囲のスピリチュアルもあります。必ずしもみんなが水にありがとうを言う訳ではありません。まあ、私は言いますけどね。

スピリチュアルが宗教やオカルトと異なるとされる点は、善悪の区分がない(非二元論的である)こと。そして自分で自分を解放する試みであるところです。スピリチュアルは元々、保守的な宗教に対するアンチテーゼとして生まれたものですから、神の救済に自分の価値を見出すのではなく、自分で自分のボディ・マインド・スピリットと向き合い、苦しみのルーツを見つけ出し、和らげようとする傾向があります。あくまでセオリー上の話ですけどね。

宗教/オカルト/スピリチュアルの違い

 

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最後に

スピリチュアルの観点から言えば、陰謀論は3次元上のゲームです。何を信じるかで争ったりするのは、ばかばかしいですが、ばかばかしくも意義のある3次元的営みのひとつと言えるでしょう。そのようにして、私たちは自分の中心を見出し、揺らいでは立ち戻り、自分を更新し続けることができるからです。

メタさんはQアノンを信じるかと言われたら、微妙です。ひとつの見方に熱狂するのが、私はあまり好きではありません。恐れとハイは、同様にチェックした方が、結果的にバランスよくグラウンディングできるからです。でも大きなストーリーとして、地球が浄化の時代を迎えているということには、もちろん同意します。

けれども、宗教でもオカルトでも、スピリチュアルでも、信じるから悪い、信じないから良いと言うことではなく、究極的にはその人の魂の性質や役割、望みに関係しますし、人それぞれの在り方で、みんなが自分の役割を果たしています。世界の真実を探究したいと思う人もいれば、情熱に突き動かされて世界を変える人もいますし、悪の役割を買う人もいます。そして、私みたいな日和見もまた、そうあることを望む魂なのです。

私は、自分が信じるものも信じないものもフラクタルであり、誰のどんな信念にも一定のリスペクトを払いたいと思っています。なぜなら信念とは、その人がいる宇宙の創世神話そのものだからです。

興味深いことに、英語で「陰謀」を表す「コンスピラシー conspiracy」は、その語源を見ると、「con(共に)」「spirate(息をする)」という意味があります。”spirate”は、インスパイアinspire(洞察を吹き込む)や、スピリットspirit(魂・精霊・気)の語源でもあります。

私たちはこの惑星で共に息をしていて、宇宙の法則は誰のためにも平等に作用しています。そう考えると、あらゆるすべてが、ひとつの大きな呼吸(コンスピラシー)なのかも知れませんね。

 


なお、陰謀論についてCCとポッドキャストを作ろうと思って、プロテストやなんやかやで、途中で挫折した音源がありますので、貼っておきます。

機会があったら、またやりたいです。

 

 

「陰謀論が魅力的に見える3つの理由: ポップカルチャーとしての陰謀論 その3」への4件のフィードバック

  1. 三部作全部読ませて頂きました!
    陰謀論おもろいっすよねー!
    完全にメタさんと同じこと考えてたのが嬉しい笑
    お水にありがとう言ってるの可愛すぎです     
         
    (´・ω・`)
      J | | | し

  2. めたさんの、濃厚な大好きエッセンスと情熱が詰まりまくっててテンション上がりました
    陰謀論自体はメタさんと同じような理由で興味を向けようという気にならないんですが、情報としておもしろくてなるほどな!!というポイントも多くて今後のネタとして蓄えておこうと思いました
    そしてCCさんの声が優しくて天使のよう
    思わぬところで癒やされました
    たのしかったです!栄養になりました
    どうもありがとうございます!

  3. 『陰謀』は分かるけど『陰謀論』は??

    『陰謀を暴露する』のが本来の陰謀論で

    暴露されたら困る側が
    暴露された内容をうやむやにしようとして
    同じ土俵で違う情報を流すとか
    暴露した人たちの信用を落とすとか
    行われているんだと思います。
    いろいろありすぎると
    読んだ人は真実にたどり着きにくい。

    なぜそんなことをするのか?
    それだけ大衆を恐れているということです。
    恐れているということは
    大衆に力があるということです。
    『お前には力がない。だから誰誰を頼れ。』
    と言ってくるのは
    そういうことなんだと思います。
    明日の幸せを作るのは
    今ここのエネルギーで
    わたし達個人が個人で行うもの。
    このエネルギーが莫大なんだと思います。
    頼らずとも自分の幸せは
    自分で紡いでいけると思います。

    ポッドキャストを楽しく拝聴しました。
    CCさんが日本人向けに発音してくれていて
    ほっとしてうれしくなりました。
    次回があったらいいな。

    わたしは陰謀論好きですが
    イメージはガラクタの山でしょうか。
    パズルにも似てますが
    柄と形が合うだけではダメなパズルでしょうか。
    中途半端なフェイクに不愉快にならない程度に
    楽しめたらと思います。

  4. 裏の世界がある事がわかると、人に話したくなるのが人情です。
    しかしその世界を話すと「きちがい」「陰謀」と思われます。
    それほど、強烈でありえないような話だからです。
    裏の世界はあるのですが、自分で知ろうとしなければ安泰に過ごせます。
    でも真実はいつか必ず表に出て来るでしょう。
    不思議な事に裏の世界を知ろうという人が増えているからです。
    目覚めの一歩です。スピリチュアルの目覚めは2歩目です。

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