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西アフリカの精霊”小さな人々”の言葉を伝えるリヴ・ウィーラーのセレモニー体験レポート

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今年の5月に、西アフリカの精霊”小さな人々”の言葉を伝えるリヴ・ウィーラー氏のインタビューをご紹介しましたが、その時のチームから、カリフォルニアでセレモニーをやるから来ないかとお誘いを頂きました。8月のことです。リヴたちが行うセレモニーは、”小さな人々”ことコントンブレのガイダンスに従って、世界中のどの場所で、いつ行うかを決めます。つまりはコントンブレ次第ですから、リヴに「また日本でやってくださいね!」と言っても、そうも行かないのです。

そんな訳ですから、セレモニーがカリフォルニアで行われるなら是非行きたいと、二つ返事で参加することを決めました。場所はオーハイという、西海岸でも屈指のスピリチュアルスポットのひとつです。

参考: カリフォルニアの素敵な街「OJAI(オーハイ)」を知っていますか? by TABILABO

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セレモニーの様子

セレモニーは、二日間に渡って行われました。会場はオーハイのダウンタウンを抜けて、ずっと山の方へ入ったところにあるブラックウォルナットランチというレンタルサイトです。野外イベントやワークショップ、リトリート、結婚式なんかにも使える場所なのだとか。

これがブラックウォルナットランチからの光景。いかにもカリフォルニアっぽい景色ですね。内陸寄りのアリゾナやニューメキシコになると、砂漠度も上がります。

山の上なので、空気も美味しかったです。お花もサボテンも光り輝いていますね。

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With An Ear to the Great Mystery 大いなる神秘に耳を傾ける

シャーマンの儀式は伝統的に、参加者が輪(サークル)になって座って行います。輪になって座るのは、上座・下座の序列がなく、みんなが対等であることを示します。また円環は、途切れることない生命のサイクルのシンボルでもあります。今回、リヴのセレモニーに参加した人たちは、年齢、性別はもちろん、人種もさまざまでした。けれども、先祖のカルマを癒し、平和の祈りを捧げたいという思いは一緒です。

セレモニーが始まると、サークルの中にスピリットを呼び込みます。リヴのリードで、みんなが思い思いに踊ったり、声を上げたり、手や足を踏み鳴らし、楽器を鳴らします。

私も実家に帰ればシャーマンドラムとラトルがあるんですけど、まさか使うと思わなかったんですよね。でも気持ちとしてはアジア代表として来たと思っていたので、平和の祈りが届くよう一生懸命踊りました。

リヴがコントンブレを呼び込むと、彼らが場を仕切ります。彼らの”声”はとてもにぎやかで、必要な人にはヒーリングをしたり、個別にメッセージを伝えたりします。『With An Ear to the Great Mystery (大いなる神秘に耳を傾ける)』というのは、今回のセレモニーのテーマでした。普段は聞くことのない”小さな声”に、私たちはそっと耳を傾けていました。

セレモニーの祭壇です。花やハチミツ、ハーブ、米、果物、お菓子など、さまざまな供物が捧げてあるんですよ。

休憩時間には、みんなで自分の話や今回の感想などをシェアしていました。のんびりしたひとときです。

ごはんは手前から、イエローカレー、赤米、煎りひよこ豆が載ったサラダ。美味しかった。

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私たちを結ぶものってなんだろう?

今回、参加してみて、共同体の役割ということを改めて考えました。人々が集まり、互いのストーリーを共有し、痛みを分け合い、絆を感じることができるのは、とても健やかなことに感じました。

先祖のスピリットへの奉納として、また帰属する共同体の絆を強くするコミュニケーションツールとして、歌やダンスを行う儀式は、世界中の様々な文化に見られます。日本の盆踊りなんかもそうですよね。共に身体を動かすことでバイブレーションを共有し、より大きな癒しと解放を経験するというのは、文化的な文脈を超えて、生命のエネルギーとしての本質に深く根差した機能なのだろうと感じます。

でも、普段は、そんなことすっかり忘れてしまってるんですよね。

みんなで輪になって裸足で踊ったり、叫び声を上げるなんて、めったにありません。その代わりに靴を履き、服を着て、言葉遣いに気を付けながら話し、きちんとした人に見られるよう振る舞います。

もちろん、それはいいんです。私たちは社会的な動物ですからね。でも、だからこそ、たまには身体にも心にも、大声を上げて走り回る自由な感覚を思い出させてあげなくちゃいけないと思いました。

リヴが私たちにしきりに言っていたのは、「この場に必要とされていないと思わないで」、「自分はよそ者だと思わないで」ということでした。精霊たちの声を聴く彼女には、その場所に必要なものが分かるのです。

私たちは、いつから自分をよそ者だと思い込むようになってしまったのでしょう。

本当は、最初からずっと、みんな同じ大地の子なんですよね。

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リヴ・ウィーラー

リヴ・ウィーラー (Liv Mokai Wheeler) は、ブルキナファソに伝わる精霊・コントンブレたちの声を人々に伝える”コントンブレ・ボイス・ディヴァイナー”として世界的に活躍。西アフリカの伝統的なシャーマンであるマリドマ・ソメ(作家、PhD)に師事し、彼の教えの元で8年間の研鑽を積む。以来、彼女の活動は14年間に渡り、世界の様々なコミュニティを訪れ、人々が本来の姿を取り戻せるよう、ヒーリングのセレモニーを行っている。

関連記事:

アフリカの精霊”小さな人々”の言葉を伝えるリヴ・ウィーラー 来日インタビュー その1.精霊の声を聴くということ 

アフリカの精霊”小さな人々”の声を伝えるリヴ・ウィーラー来日インタビュー その2.精霊への畏敬

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プチ観光 オーハイの古本の殿堂 バーツブックス

オーハイには行ってすぐ帰って来た感じなので、特に街歩きなどもしなかったのですが、一か所だけご紹介たいと思います。バーツブックスという屋外型の古本屋さんです。このバーツブックスは、”全米ベスト本屋ランキング”の類には必ずと言っていいほどノミネートされる名門本屋なんですよ。私もずっと行きたいと思っていたので、今回チャンスが出来てうれしかったです。

これが外から見たバーツブックスです。ぱっと見だけで、確実に素敵ですよね。

中に入ると、所狭しと本が並んでいます。この写真を撮っている私の背後にも書架があり、屋内のコーナーもあるんですよ。のどが渇いた時のために、サイダーやミネラルウォーターなんかも売っています。

木の傍でふと見上げると、書架をデザインした祭壇のようなものが、ちょこんと壁にかかっていました。ハチドリ用のバードハウスみたいですね。かわいいです。

また行きたいです。

「西アフリカの精霊”小さな人々”の言葉を伝えるリヴ・ウィーラーのセレモニー体験レポート」への4件のフィードバック

  1. 写真がどれも素敵でした。
    女性の腕のタトゥーが氣になります。
    バーツブックスは間違いなく行きたくなる本屋ですね!
    あー裸足で踊り狂いたい!!

  2. どの写真も活き活きしてて元気もらいます!
    オーハイ、先日テレビでその地が紹介されていて機会があったら行ってみたいな〜と思っていました。シンクロ嬉しいな(^^)

  3. ムッチと仙人

    身体の中心で感動が鳴り響いています。

    サボテンも木も花も輝いていて泣きそうです。小刻みに、読もうとおもうほど
    素敵でパワフルで、心踊るここ。ありがとうございます。

  4. どの写真も素敵で
    あたたかい場所って感じですね。
    リヴの帽子がほんとにいい感じで
    素敵です。

    疎外感を感じることもあるけど
    それはそれ
    下がるのは上がる前の出来事だし
    自由なのが一番好きです。

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