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世界中にいる? ユニコーンについての10の事実

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ユニコーンの起源

ユニコーンは、馬やシカなどの動物と外見的、生態的な特徴が似ており、少なくとも実在しうる可能性があるという意味では、他の伝説的動物と異なります。摩訶不思議なユニコーンの世界を見て見ましょう。

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ユニコーンについての10の事実

1.シベリアにいたユニコーン?

350万年ほど前に絶滅したと言われるエラスモテリウムは、別名シベリアン・ユニコーンとも呼ばれ、一本の角を持つ動物だったことが知られています。別の研究によると、人間と同時代に生息していた可能性が指摘されていて、これがユニコーンの”正体”ではないかとも言われています。

Fossilized skull reveals that a Siberian “unicorn” roamed the Earth 29,000 years ago: https://t.co/a2hXW2NmG3 pic.twitter.com/gdZcJqC05w

— CA AcademyOfSciences (@calacademy) 2016年3月28日

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2.ユニコーンはインドに住んでいた?

紀元前2000年頃、インダス文明の中でモヘンジョダロと共に栄えた都市の一つ、ハラッパーでは、ユニコーンの紋章が使われていました。ユニコーンと言うよりも、牛の一種だとも言われています。

File:Unicorn. Mold of Seal, Indus valley civilization.jpg
Wikipedia

これはどう見ても、牛な気がしますね。

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3.ギリシア時代のユニコーンは顔が赤かった?

古代ギリシャでは、ユニコーンは神話の題材ではなく、博物学の対象として考えられていました。紀元前5世紀頃、ギリシアの博物学者クテシアスは、その著書『インド誌』の中で、ユニコーンをインドの動物として叙述しています。

Unicorn- Greek myth:
Pinterest

それによると、ロバのような見た目で、足が速く、70センチほどの角が生えていて、体の色は白く、顔が赤みがかっていたそうです。また、角が上から赤・黒・白のグラデーションになっていたとのこと。

また、ユニコーンの角に解毒作用があるということは、すでにこの時代に言われていました。

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4.ユニコーンは処女が好き?

中世ヨーロッパで聖書と並んで広く読まれたと言われる本に、ギリシアから伝わる博物学研究の書『フィシオロゴス』がありました。下の絵の、シカのような動物が、当時のユニコーンです。これは、むしろ普通にシカですよね。

Unicorn Wikipedia
Wikipedia

『フィシオロゴス』は、自然科学の本と言うより、キリスト教の教義に沿った寓話集のようなもので、その中でユニコーンは、「汚れなき処女の許に親しげに近づいて首をその胎に憩わせ、彼女に捕らえられてしまう」と書かれています。

ユニコーンが処女を好むと考えられたのは、キリスト教の教義上、純潔が重んじられたことと関係しています。

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5.中国にもいるユニコーン

13世紀モンゴル帝国の初代皇帝チンギス・カンは、インド侵攻のためインダス川を渡ろうとしたところで、ユニコーンに出会った。ユニコーンが彼にお辞儀をしたのを見て、亡くなった父親からのサインと考え、国に戻ったと言われています。

そもそも、ユニコーンの起源はインドっぽかったので、この話は、あっても不思議ではないですよね。

Luduan.jpg
Wikipedia

この時のユニコーンは、甪端(ろくたん)と言われ、中国では心中の一つとされています。

参考サイト: 角端:甪端(ろくたん)とも呼ばれる翼を持つ中国の祥瑞の神獣 by プロメテウス

余談ですが、かつてのチンギス・ハーンは、現在はチンギス・カンと呼ぶらしいです。かつての踏み絵も、今では絵踏みですからね。いい加減にしてほしいです。

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6.ラファエロも描いたユニコーン

15~16世紀のイタリア・ルネサンス期を代表する画家ラファエロも、「一角獣を抱く貴婦人」という作品を残しています。

Raffael 046FXD.jpg
Wikipedia

Wikipediaによると、彼女の手には、以前は車輪が抱えられていたのですが、後から犬に、次にユニコーンへと上書きされ、完成したという、ミステリアスなエピソードがついています。

この絵のユニコーンは、家に連れ帰りたいくらいかわいいですね。

参考サイト: 【美術】ラファエロ・サンツィオ『一角獣を抱く貴婦人』 4/4『美の巨人たち~』より/曰く因縁ある絵 by Old Fashioned Club -オールドファッションド・クラブ-

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7.ユニコーンの角には解毒作用があった?

古くから、ユニコーンの角には、毒に触れると無毒化する効果があるとされ、非常な高額で取引されていましたが、その多くkは、北海に生息するイッカクの角、もしくはサイの角だったと言われています。

Narwhalsk.jpg
Wikipedia

この子もコロンとしてキュートです。

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8.ユニコーンの角は、金の10倍の値段だった

ユニコーンの角が最も高値で取引されていた時は、最高で、同じ重さの金の10倍の値段がつけられていたそうです。ファンタジー過ぎて、すごいのか何なのか、よく分かりませんね。1560年には、あるドイツ人商人がおよそ250万円でユニコーンの角を教皇に売ったという記録があるそうです。

またロンドンの薬局では、1741年までユニコーンの角のパウダーを売っていたそうです。

日本でいう江戸時代のガマの油みたいなものでしょうから、そんなに不思議でもない気がします。

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9.ユニコーンは、スコットランド王家の紋章

ユニコーンは、古代ケルト神話やスコットランド民話の中に出て来る聖獣であり、いわゆるユニコーンらしいユニコーンの話は、ここに由来しているようです。

Royal Coat of Arms of the Kingdom of Scotland.svg
Wikipedia

その中で、ユニコーンは、純潔や誇り、忠誠、高貴さ、強さや勇気の象徴であり、また素晴らしいヒーリングの力も備えています。その特徴が愛され、スコットランド王家の紋章に多く取り入れられるようになりました。

これはもう、スコットランドに行くしかないですね。

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10.80年代の生けるユニコーン

1985年頃、アメリカのリングリングブラザース&バーナム&ベイリーサーカスが、「生けるユニコーン 百聞は一見に如かず」という興行を行っていました。

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ランチェロットと呼ばれた”ユニコーン”は、実際は角を銀色に塗られたヤギさんだったそうです。

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The Curious Case of Ringling’s Living Unicorn by Mental Floss

ユニコーンのすごいところは、ドラゴンと同じで、世界各国で信じられているところです。そういうのは、もう絶対います。3次元ではなく、4次元以上の存在としてかも知れませんけどね。

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