『アミ 小さな宇宙人』
本書は2000年に刊行され、いまだにスピリチュアル本のコーナーに並んでいるロングセラーです。なにしろ有名本ですから私も名前は知っていましたが、読んだのは今回初めてでした。
内容は、こんな感じです。
少年ペドゥリートとアミと名乗る宇宙人との感動のコンタクト体験。宇宙をめぐる旅の中でペドゥリートは、地球がいまだ野蛮な、愛の度数の低い未開の惑星であることを教わる。(アマゾンHPより)
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テレパシーを受け取る方法
宇宙人とテレパシーで会話出来たら、嬉しいですよね。でもテレパシーって、どうやってやるのかな?
ぺドゥリート君が、宇宙人アミのガイドで宇宙のテレパシーを受け取るシーンでは、その感覚をとてもよく表していました。
「頭でなにか考えるのを少しやめて、胸に注意をするようにしてごらん。(中略)もっとからだをずっとリラックスさせて、目を閉じて、注意深くしてごらん」
彼に言われるとおりにした。さいしょは、このあたりに近づいたときから感じていた、特別な感動に近い感覚以外は、なにも感じなかった。でも、そのあとで、何か理想的な感覚がぼくの中に入りこんできた。
”すべて、愛に基づいていないものは、こわされて…
時とともに、忘れ去られ 捨てられていく…”
一瞬のとても気高い明るさのようなものが、ぼくの内側にわきあがってきた。そのあとで、ぼくの頭に、つぎのような感情の言葉がおかれた。それはなんだかとても不思議ではあったが、同時ににとても美しかった。
”愛に基づいている、すべてのもの…
友情や夫婦、家族や組合、政府や国家、
個人のたましい、人類のたましい、
これらは、みな、堅固で確実で、繁栄し、
実を結び、こわれることを、知らない…”
この「言葉が頭に置かれる」感覚って、まさにテレパシーやチャネリングの感覚ですね。こうやって愛のメッセージは、意識を伝わり、広がっていくのです。
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感想
さて読んでみて、これは確かに分かりやすいですから、大勢の人を魅了するのも頷けると思いました。難しい説明は苦手だけど、宇宙人の文明についてポイントを絞って簡潔に書かれた物語を読んでみたいと言う人には、非常におすすめです。
しかし私がものすごい感動したかと言うと、実はあんまり面白くなかったです。スピリチュアル的にも、文学的・童話的・エネルギー的にも。
これがスピリチュアルのメインストリームかいと思うと、自分のマイナーさがショックで寝込みそうでした。
でも、いろんなことを考える機会になりましたから、やっぱりアミにはありがとうです。
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プレゼントのお知らせ
なんだかんだ言っても『アミ』は古典ですから、興味があるなら一度は読んでみた方がいいです。
そこでまたしてもご希望の方に古本プレゼントします。
お名前はあだ名でかまいません。抽選の結果、当選した方には、改めてこちらからメールし、ご住所・お名前等をお伺いします。
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エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
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ちなみにどの辺が面白くなかったかと言うと、宇宙の知性と地球の野蛮人という構造に、いまいちハマれなかったところです。