エゴとは誰で、何でそんなにいけないのか

悪者って言うよりは、くせものって言った方が、ぴったりくると思います。


スピリチュアルや精神世界に興味のある人ならば、必ずどこかで耳にするのが、エゴを手放しましょうと言うセリフです。自分勝手な人のことをエゴイストとか言いますから、なんか体に悪そうな響きがありますけど、じゃあ実際、エゴとは何で、なんでそんなに手放さなきゃいけないんでしょうね。

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エゴとは何か

誰にでも自分の中には数人の人格があって、優しい自分Aと、いじわるな自分Bがいるみたいな感覚ってありますよね。まさにこの自分Bが、エゴに他なりません。

エゴとは、簡単に言えば自分を認識し、自分を守るマインドの機能です。自分は他人な訳がありませんから、自分が自分であると認識することは、成長する段階できわめて普通のことですし、自分が危険にさらされるよりは、安全な方がいいですから、別に悪者ではない気がします。

しかし自分を認識するためには、他人との区別化を図らねばなりません。ここで単なる区別で終わればいいのですが、大概ジャッジメント、つまり比較が生まれます。自分の方が優れてる/劣ってるという考えです。自分の方が優れていれば安心し、劣っていれば、自己嫌悪や自己否定に苦しむ、または嫉妬するというループを生むことになります。さらに自分と他人を相入れないものと考えると言うことは、孤独や断絶感も生み出しますし、誰かに認めてもらいたいと言う欠乏感も起こります。

また自分を守ると言うことは、自分に危害を加えるであろう”敵”を作り出すと言うことになります。ここで不安や恐れが生まれ、その”敵”に対する反応は、怒り、憎しみなどとして現れます。またエゴはそうした”敵”から”被害を受けた”と認識しますから、うまく行かないことや受け入れられないことに関しては悲しみや絶望も作り出します。

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エゴの何が悪いのか

3次元で生きている限り、エゴが完全に消滅することはないのですが、それが薄くなれば、先ほど挙げたような自己嫌悪、自己否定、嫉妬、苦しみ、孤独、断絶感、欠乏感、不安、恐れ、怒り、憎しみ、悲しみ、絶望などがなくなっていきます。そんなの、どう考えてもない方がいいですよね。と言うことで、「エゴを手放しましょう」となります。

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エゴとカルマ

カルマとは、悪いことをするとその報いを受けるみたいな、引き寄せの法則的文脈で話されることも多いですが、似たようなネガティブなパターンを人生で何度も繰り返す意味で使われることもありますよね。後者の場合のカルマの原因となるのも、実はエゴです。頑固なエゴは自分にこだわるあまり、毎度おなじみのパターンを破る反応が出来ないからです。いつも同じパターンでケンカをしたり、何度も同じような成り行きで躓いたりするのも、エゴが薄くなれば、余裕で解消できます。

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エゴのない状態になると

エゴがない状態とは、上記の真逆の状態で生きることとなりますから、だいたいどんな時も、誰と、何をしていても楽しく、ありのままの自分に自信があり、みんなが自分に優しいし、安全で、みんなとハートでつながっているような感覚になります。ハイテンションというわけではありませんが、全てに癒されて、全てに満たされているような、平和な感覚です。いつもそうじゃないけど、たまにそんな感覚を味わう時があるって言う人は、きっと多いと思います。その感覚を長持ちさせればいい訳です。

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限定化された思考

エゴは、成長する中で固定化されていきます。自我が発達するってやつですね。それは人生をかけて培われた、もしくは教え込まれてきた、自分を守る思考の束ですから、手放すのが難しい場合も沢山あります。またエゴの作り出す感情にも様々ありますから、それぞれに応じたアプローチが必要となることもあります。恐れと怒りでは、ぱっと見、全然違いますもんね。

でもマインドの仕組みが分かって来ると、根っこは全部同じ構造です。その根っことは、限定化された思考です。つまりエゴとは、自分を守るために作られた限定化された思考の集積とも言えるのです。

たとえば旦那さんの稼ぎがぱっとしなくて、将来が不安だとしましょう。ここでは「お金がない=将来が不安」というのが、限定化された思考です。でもそんなのみんな考えるって言うかも知れませんね。でも「お金がない=誰でもみんな不安になる」というのも、限定化された思考です。そうじゃない人もいますからね。すると次には、「お金がなくても幸せな人=一部の変な人だけ」という具合に、どんどん自分の中の公式通りにストーリーが展開していきますね。そいつを破ることで、不安はなくなるのに。

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どうすればエゴを手放せるのか

基本的に、人生で何かうまくいかなかったり、イライラ、モヤモヤすることがある場合、そこにエゴがあると私は考えます。周りを変えようとすると余計にイラつきますから、自分が変わる方がスムーズですし、うまくいきます。そしてバッチリ楽しい人生を歩んだ方がいいんじゃないかと思うのです。

そこでエゴを手放すための手順です。

1.気付く

何かうまく行かないことがあったり、イライラ、モヤモヤ、しょんぼりすることがあったら、まずその気分を自覚しましょう。

2.理解する

どうしてそんな気分になっているのか、考えます。たとえば職場のお局さんが、調子こいててむかつくとしましょう。「イライラする→あいつ、許せねー」じゃなくて、「イライラしている自分がいる→なんでだろう?」と突き詰めていきます。

3.論破する

自分の思考を理解したら、全く反対の可能性をぶつけたり、いろいろな理由を考えて、限定化された思考を論破し、納得させます。お局さんだって人生があるんだから、彼女の人生で調子こいてても、別に自分には関係ありません。お局さんをギャフンと言わせてやりたいから、イライラする訳です。ギャフンと言わせたいのは、自分が納得したいからですね。でも何も自分を満たす方法は、お局さんにギャフンと言わせることだけではないはずです。

ここでは、自分にあらゆる理論をふっかけて、ある程度、自分の限定化された思考以外の可能性があることを納得させることが重要です。

4.愛と幸福のために変化を選ぶ

そこでwin-winになる可能性を考えます。お局さんにイラついて毎日を過ごすよりは、ちょっと持ち上げてウハウハさせてやるくらいの余裕があった方が、全然うまくいきますからね。愛と幸福のために、あなたが変化することを選んでください。

5.エゴを切り離す

けれども、そこでエゴは猛烈に抵抗します。そんなこと、やってられっかよ!しかしその抵抗ごと、エゴをはぎ取って、宇宙の彼方に捨ててしまいましょう。この感覚は、断捨離と似ている時もありますし、動物を手懐ける時の感覚に似ていることもあります。バシッと行けるときもあれば、じわじわ行く時もあるということですが、大抵そのどちらかですから、練習していく上で感覚が身につくと思います。

6.必要ならエネルギーヒーリングをする

エゴによるネガティブな感情は、多くの場合、自分の心の傷に由来しています。恐れ、憎しみ、悲しみなどが代表的です。1から5までの手順は、言ってみれば心のトゲを抜くようなもので、トゲを抜いた後には絆創膏が必要です。ですからトゲの後にぽっかり穴が開いたように感じたり、じくじく痛むようでしたら、エネルギーヒーリングをお勧めします。これはまた別の長い話になりますので、今回は割愛しますが、レイキ、アロマテラピー、クリスタル、スマッジスティック、オーラヒーリングなど、こういう場合は、何でも効きます。自分で傷を感じる場所に手を当てて、エネルギーを送るのもいいでしょう。好きな人は、ガーディアンエンジェルやガイドに頼んで、エネルギーを送ってもらうのもいいです。


しかしエゴを手放すためには、遡ってインナーチャイルドヒーリングが必要になるケースが多々あり、これはまたいつか書きます。

けれども大切なのは、私たちには自分を癒し、苦しみから解放する力があるということです。そしてあなたの生きやすい世界を作るには、他の誰でもない、あなた自身の変化がカギとなるのです。その変化は、時にとても過激なもののように思えます。けれども、変化してみると、ただ自分にとって素晴らしい世界が待っているだけだったと言うことに気付くはずです。変化の道は、まっすぐな一本道ではありませんが、一歩ずつ進んでいけば、必ずそこにたどり着きます。