ヴァルネラビリティ(弱さ)の持つ素晴らしい力

heart-991263_960_720最近の心理学や社会学でよくお目にかかる、ヴァルネラビリティ(valnerability)という言葉。きちんと日本語に置き換えるのが難しく、文脈に応じて「脆弱性、傷つきやすさ」と訳したりするようです。実際のニュアンスとしては、「心の弱さ」、ひいては「心の弱さを見せること」、「自分の弱さを認められること」、「弱くてもいいんだと思える心のあり方」というように、誰もが抱えるデリケートな側面を表します。この概念がいまどのように注目されているのか、ご紹介しましょう。


ヴァルネラビリティの真の意味ってなんだろう。最近、ずっと考えている。ヴァルネラブルであるということは、ガードを下げるということで、それはリスクを負うことでもある。完全に自分をさらけ出し、考えや感情を表現することは、傷ついたり、否定されたり、目立ってしまうというリスクを負う。だからこそ当然、抵抗を感じる人も多い。特に男性に顕著なのではないだろうか。自分の感情をあらわにするのは、社会的にも、両親、友達の意見を聞いても、それは男らしくないということになっている。ひ弱で、女々しいことだというのが、一般的な意見だろう。

ブレネ-・ブラウン博士はヒューストン大学大学院ソーシャルワーク科の教授であり、ベストセラー本『本当の勇気は「弱さ」を認めること』の著者である。彼女は15年にわたって、ヴァルネラビリティと勇気、自己価値と恥ずかしさの感情を研究してきた。彼女の研究はメインストリームに乗り、オプラ・ウィンフリーの番組をはじめとした多くのメディアに取り上げられている。Tedでの彼女の講演、「傷つく心の力」は、視聴ランキングトップテンにh入っています。ヴァルネラビリティに関して、彼女はエキスパートだと言えるだろう。

ブラウン博士はこう言う。恥ずかしがりの人々は、弱みを見せるのを避ける傾向がある。その根底には、自分は理解されない、好かれないのではないかという恐れがあり、やがて周囲の人々を遠ざけてしまう。まるで悪循環だ。自分と、自分の好きなものに忠実でいることは一種の挑戦であるが、結果的にはとても意義がある。つつみ隠さず、ありのままの自分を愛してもらえる可能性があるなら、それは素晴らしいことに違いないからだ。

ヴァルネラブルであるということは、受け入れてもらえないという恐れを手放し、本来の自分を見せるということ。これは、あなたの大事な人と深くつながるための方法として、これには驚くべき効果を発揮する。絶対にガードを下げない人や、決して本心を見せない人に会ったことがあるだろう。もしかしたら、自分自身がそうだという人もいるかも知れない。彼らは私が言うところの「愛されたいカメレオン」たち。周りが言うことに賛成し、周りが好きなことを好きになり、違う意見や反対意見を決して言いません。好かれるため、愛されるため、受け入れられるため、自分の本来の姿や意見を決して表に出さない人たちだ。

ヴァルネラブルであるというのは、ガードを解くことだ。ディフェンスモードで身構えて、何か言ってくる人を攻撃する代わりに、言われていることにきちんと耳を傾け、認め、あなたの感じていることをシェアする。自分を守るのをやめれば、他の人から見た自分を客観的に見ることが出来るし、あなたが直視を恐れているのは何なのか学ぶこともできる。
 

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ヴァルネラビリティを学ぶと、こんなことが起きる。

  • より誠実になる
  • 隠しごとがなくなる
  • ガードが低くなる
  • 勇気が生まれる
  • 本来の自分を発見する
  • より高いレベルの自己理解に達する
  • 人とつながっているという感覚がつよまる
  • 孤独や人との隔たりの感覚が薄れる
  • より深い愛情に満ちた関係が気付ける

博士は講演の最後に、毎日のエクササイズについて提案する。これはただ考えているだけでは分からないほど効果的で、ポジティブな変化をあなたの人生にもたらす。ポイントは以下の4つ。

  1. 自分を見せよう。
  2. 無条件で、心から愛そう。
  3. 喜びにあふれた感謝の心を練習しよう。恐怖の瞬間にも、感謝しよう。
  4. あなたは充分足りていると信じよう。

これを実践するには練習が必要で、はっきり言って最初は特に難しいかも知れない。でもともかくやってみて、あなたを囲む世界がどのように変わっていくか見てみよう。ありのままのあなたにもっと自信が持てるようになり、愛する人々にもっとつながれるようになることを保証する。

The Amazing Power of Valnerability / CE


4つのエクササイズは、えっ?これだけ?って感じですが、要するに自己防御をやめて、ダメな部分をさらしてもOKな人になろう、そうすると生きやすくなるよ、ってことです。さらに深く知りたい方は、彼女の本を読んでみましょう。